元モーニング娘。でタレントの矢口真里さん(33)が、あの不倫騒動以来初めて出演した日清食品『カップヌードル』の新CMシリーズ「OBAKA’s UNIVERSITY」の第1弾の放送が3月末よりスタートしたものの、日清食品は公式サイト上で第1弾CMの放送を中止することを8日発表しました。
日清食品は「カップヌードルのCMに関するお詫び」を同商品の公式サイト上に掲載し、「この度、3月30日より開始いたしましたカップヌードルの新CMに関しまして、お客様からたくさんのご意見をいただきました。皆様に、ご不快な思いを感じさせる表現がありましたことを、深くお詫び申し上げます。」と謝罪。
続けて、「皆様のご意見を真摯に受け止め、当CM、「OBAKA’s UNIVERSITY」シリーズの第一弾の放送を取り止めることに致しました。」と放送中止を発表。
そして、「今回のCMのテーマであります、『CRAZY MAKES the FUTURE.』のメッセージを伝える『OBAKA’s UNIVERSITY』シリーズは、若い世代の方々にエールを贈ることが主旨であり、今後も、そのテーマに沿って、このシリーズをよりよい広告表現で、引き続き展開してまいります。この度は、誠に申し訳ございませんでした。」としています。
このCMは、ビートたけしさんが学長を務め、世界に通用する”グローバルおバカ人材”の育成を目指す架空の大学「OBAKA’s大学」を舞台とし、教授として不倫騒動で話題になった矢口さんをはじめ、お家騒動後に“ラスボス”として若者から支持されるようになった歌手の小林幸子さん、動物研究家の“ムツゴロウさん”こと畑正憲さん、ゴーストライター騒動で話題になった作曲家でピアニストの新垣隆さんが出演。
「たとえ失敗をしても、這い上がる力」をテーマに、「いまだ!バカやろう!」「CRAZY MAKES the FUTURE.」というメッセージを伝えるこのCMは、たけしさんが「『おりこうさん』じゃ、時代なんか変えられねぇよ。諸君たち、『バカ』やろう!」と呼びかける内容という内容。
矢口さんは、危機管理の権威で心理学部の准教授という設定となっており、教壇に立った矢口さんが「二兎追うものは、一兎をも得ず」と熱弁を振るい、それに対して生徒が「これ、実体験だよね?」と囁き合うという自らの不倫騒動をネタにしたものとなっていました。
<矢口さんの出演シーン>
- 放送中止が決定したCM(YouTube)
矢口さんは3月31日にブログを更新し、「このお話をいただいた時は、嬉しすぎて一人で泣きました」「私でいいのでしょうか?って何回も聞きました」と驚いたことを明かし、それに対して日清食品側からは「優しくて熱いお手紙をいただきました」などと綴っていました。
しかし、このCMの放送が開始されると世間からは批判の声が多く上がり、「新婚で不倫したような人間がテレビに出るな」「日清のカップヌードル買うのやめるわ」などといった批判コメントが多く寄せられていたのですが、今回放送中止が発表されネット上では、
- 表現のしかたではなく、存在そのものが不快。矢口をCMで使う時点で間違いだよな。なぜ分からないのか…
- 矢口を使えば売り上げが下がるのは一目瞭然だろうに。消費者の目は非常に厳しいぞ!
- CM見たとき『なんで矢口?』と思った、不愉快だった。矢口の部分だけカットすればいいのでは。が始めからこうなることは分かってたのでは?
- このCM見たとき正直、日清にがっかりした。
- 不倫は被害者がいる事だからネタにしちゃダメでしょ。元旦那やその家族の気持ち考えたらネタになんてできない。
- これでは日清も倫理観のない会社と思われても仕方ない
- こういう事が面白いと思って制作&企画する人たちがテレビをダメにするんだろうなぁ
- 本人は禊は済んだつもりかもしれないが、世の中はそんなに甘くない。
- 西内まりやとか佐藤健とかあたりからダサくなった。センスが感じられない。80年代のCMを再放送してる方が企業イメージがいいと思う。昔のカップヌードルのCMは良かったなぁ。
などのコメントが寄せられています。
矢口さんが芸能活動を再開させてからもう1年以上が経ちましたが、かといってあの不倫が許されたわけではなく、CMで開き直ってネタにするというのは以ての外なので、CMの放送中止は当然でしょうね。
日清のカップヌードルと言えば世界中(2011年時点で世界80カ国)で発売されているカップラーメンで、国内では1971年に発売されてから人気上位に常にランクインし、国内の累計販売数は2011年に200億食を突破している大人気ロングセラー商品となっており、商品のイメージ悪化には気を付けるべきなのではないでしょうか。