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相撲界で力士の新型コロナウイルス感染者が続出、1月場所中止を求める声も。勝武士が症状悪化で死去、集団感染も頻発し…

白鵬が新型コロナ感染。嗅覚異常で入院し初場所出場は絶望的に…宮城野部屋でクラスター発生の恐れ、今後を心配の声

モンゴル出身の横綱・白鵬関(はくほう 四股名・本名=白鵬翔 35歳)が、新型コロナウイルスに感染したことが『日本相撲協会』から発表され、ネット上では今後を心配する声などが上がっています。

『日本相撲協会』の発表によれば、白鵬関は3日に嗅覚異常の症状があったことで4日にPCR検査を受けた結果、5日朝に新型コロナウイルスの陽性が判明したとのことです。

白鵬関は陽性が判明したことを受けて入院し、所属する『宮城野部屋』では力士や宮城野親方らが5日にPCR検査を受ける予定といいます。

『日本相撲協会』の芝田山広報部長はスポーツ紙の電話取材に対して、「(白鵬は)ニオイがしないというところから始まっている。いま現在、発熱とかの連絡は入っていない。保健所の指導のもとに、入院をする」「他に誰も症状を訴える者は出ていないが、部屋の関係者全員にPCR検査を受けさせる。(出場は)検査の結果にもよる」などと現在の状況を説明しています。

白鵬関は10日に初日を迎える初場所に向けて、宮城野部屋で稽古をしていたそうですが、新型コロナウイルスへの感染によって出場は絶望的な状況です。

白鵬関は昨年の7月場所で、右膝半月板損傷、膝蓋大腿靱帯損傷、関節内血症を負って途中休場し、9月場所は膝が完治していなかったことで全休、11月場所も医師の診断で全休となり、これに対して『日本相撲協会』の諮問機関『横綱審議委員会』は引退勧告に次いで重い「注意」を決議しました。

2018年の11月場所から12場所中8場所を休場していることから矢野弘典委員長は、「休みがあまりにも多い。深く強い責任を持って今後に対処してほしい」「横綱が出場しない場所をあまり長く続けてはいけない」と語りました。

そして、今年の1月場所は進退をかけて出場することが求められていた中で、新型コロナウイルスに感染し出場が絶望的となったほか、『宮城野部屋』の所属力士たちも初場所出場は厳しい状況となったのですが、白鵬関の新型コロナウイルス感染発表に対してネット上では、

などの声が上がっています。

競技の特性上、濃厚接触が避けることができない相撲ではクラスター(感染者集団)が何度も発生しており、昨年4月に『高田川部屋』、9月には『玉ノ井部屋』、12月には『立浪部屋』で複数の力士らが新型コロナウイルスに感染、年明けにも『荒汐部屋』で集団感染が発表されました。

また、5月には『高田川部屋』に所属していた三段目・勝武士幹士さんが、新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全によって、28歳という若さで亡くなりました。

勝武士幹士さんは4月8日から発熱や息苦しさなどの症状で入院、その後新型コロナウイルスへの感染が判明し、その後症状が悪化して入院から約10日後には集中治療室で治療を受けていました。

しかし、容体が悪化し入院から1ヶ月後に亡くなってしまったのですが、勝武士幹士さんの場合は入院4日前の時点で38度以上の高熱があったものの、7日まで医療機関が見つからず、その間も症状が悪化し続け、速やかに検査や治療を受けることができなかったことも、発症から1ヶ月で亡くなった大きな原因とみられています。

相撲界で死者も出ていることや、持病などによる免疫力の低下などで症状が悪化する可能性が高いため、白鵬関の新型コロナウイルス感染に対しても多くの心配の声が上がっているほか、今後また相撲界でクラスターが発生する恐れから、初場所を中止にするべきとの声も相次いでいる状況です。

首都圏の1都3県では、早ければ7日にも緊急事態宣言が発令される見込みとなっており、発令後に『日本相撲協会』はどのような判断をするのか、そして白鵬関ら『宮城野部屋』所属力士たちの今後についても見守っていきたいですが、これ以上感染が広がることなく、白鵬関の症状も回復に向かっていくことを祈るばかりです。

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