薬物事件で4度目の逮捕となった元タレントで、薬物依存症リハビリ施設『ダルク』の職員として活動している“マーシー”こと田代まさし容疑者(本名=田代政 63歳)が8日午前に、仙台地方検察庁へ送検されました
<↓の画像が、送検された田代まさし容疑者の写真>
田代まさし容疑者は、8月23日に宿泊していた宮城県塩釜市の宿泊施設と、11月6日に東京・高井戸の自宅で覚せい剤を所持していた疑いが持たれていますが、取り調べに対して宿泊施設で発見された覚せい剤は「自分のものではない」と容疑を否認、一方の自宅で発見された覚せい剤については「後で話したい」などと、曖昧な供述を繰り返しているといいます。
警察はさらに、覚せい剤使用の有無や入手経路などについても追及する方針としています。
週刊誌『週刊文春』などの報道によると、田代まさし容疑者は8月23日に、JR仙石線・本塩釜駅からほど近いホテルに宿泊予約を入れて一度チェックインをしたそうなのですが、近隣の飲食店に勤務する女性の家に泊めてもらうことになったためチェックアウトしたいと夜遅くホテル側に伝え、荷物を取るために部屋へと戻ったといいます。
しかし、40分以上も部屋から出てこなかったためホテル側は不思議に思ったそうで、チェックアウト後に清掃係が部屋の掃除をしたところ、デスクの引き出しから「2本の注射器」が出てきたといい、これはもしやと思いホテル側は警察に通報し、警察が調べたところ覚せい剤の成分が検出されたため、逮捕状を取りました。
ちなみに、田代まさし容疑者は以前から“知人”に会うために、塩釜市を度々訪れていたとみられていて、実際に飲食店などで姿が目撃されていました。
8月23日に飲食店で会話したという男性はメディアの取材に対して、「『まだシャブやってるんじゃないの』と話したら、『やっていない』と言っていました」
と答えています。
また、今年5月に静岡の飲食店で田代まさし容疑者と会話した店舗関係者は、「食事もしっかり摂っていたし、まさか今でもやっているとは思わなかった。ですが、『覚せい剤はなかなかやめられない』とも話していました。『こうやって人に呼ばれているときはいいんだけど、1人になると(やりたい)気持ちが出てしまう。いつでも誘惑が来るんだ』って。ネタなのかもしれませんが、営業先で握手を求められて、手を握ったらパケを渡されたこともあったそうです。『一瞬もらっちゃおうかな』って思ったとも話していました」
と語っています。
そして、覚せい剤発見から2ヶ月が経過した11月6日に宮城県警は、東京都内で田代まさし容疑者の身柄を確保して自宅を家宅捜索し、所持品の中からも覚せい剤が発見されたことで現行犯逮捕したのですが、田代容疑者には同居していた女性がいたことが明らかになっています。
同居女性の存在を明らかにしたのは、田代まさし容疑者とは40年来の友人で、YouTube動画で共演していたロックバンド『COOLS(クールス)』のリーダーでドラマーの佐藤秀光さん(68)です。
<↓の画像は、クールス・佐藤秀光さんと田代まさし容疑者の写真>
佐藤秀光さんによると、田代まさし容疑者の逮捕は「田代の妻です」と名乗る女性からの電話で知ったといい、「田代が再婚したとは聞いていなかったし、しかも『逮捕された』というから余計驚いた」と明かし、さらに女性が名乗った名前は、2010年に薬物事件で共に逮捕された当時50代の女性と同じだったと語っています。
また、「その女性と俺は面識がないから詳しいことは分からないけど、恐らく同居する女性で、逮捕直後の電話だろう。」
とし、田代まさし容疑者が再び覚せい剤所持で逮捕されたものの、「彼は俺に迷惑をかけることはできない。確信っていうのは、尿検査をしても覚醒剤はやっていないっていうふうに、自分は身近にいたから分かる。自信がある。その(逮捕の)前の日の夜も連絡取り合ってるから、元気よく電話時入っているし」「自分は信じていますから。100%信じていますから。信じたんだから、結果どうなろうと信じ切ります、そういうふうに終わりたいです。信じ切りたいです」
などと、田代容疑者の無実を信じていることを強調しています。
田代まさし容疑者は2010年に逮捕された際に覚せい剤、コカインを所持しており、その時一緒にいた美容室経営者の女性Aさんも覚せい剤を所持していたことで現行犯逮捕されました。
<↓の画像が、田代まさし容疑者と共に逮捕されたAさんの写真>
さらに、女性のポーチや自宅などからは覚せい剤約10グラム、コカイン約9グラム、大麻など、合計約66グラム、未使用の注射器約100本が発見されており、2人は共同所持などの容疑でも再逮捕され、この事件で田代まさし容疑者は懲役3年6ヶ月の実刑、一方のAさんは懲役2年10ヶ月・執行猶予5年の有罪判決が下されています。
田代まさし容疑者は当時の裁判で、全ての薬物購入や管理はAさんが行っていたと主張し、「彼女が主体となり、私は(薬物を)もらっていただけ」と言いつつも、Aさんが薬物を入手出来ない時期には、「池袋の売人に(薬物購入の)相談をしたが、結局、入手出来なかった」と自らも購入に動いていたことを明らかにしています。
そして、現在もAさんに恋愛感情はあるのかとの質問には「今はちょっと厳しいです」と答えたのですが、弁護人は「Aさんが(裁判前に)被告と接見したらしい」と明かしていました。
ちなみに、Aさんは田代まさし容疑者の追っかけを昔からしていたという熱烈なファンで、美容室を経営しながら田代容疑者のマネージャー、運転手を務めるなど活動のサポートをしていました。
そんな女性と現在も交際を続け、同居していたというのが衝撃的で、田代まさし容疑者は薬物からの脱却を目指していると口では言いながらも、完全に断とうとは思っていなかったのではないかと疑ってしまいます。
現時点で警察は女性との共犯を調べているのかは定かではありませんが、2人は過去に大量の薬物を所持していただけに、これから徹底的に調べ上げ、どのように薬物を入手していたのかを明らかにしてもらいたいです。