今年4本の連続ドラマに出演するなど、多忙を極めている人気俳優・田中圭さん(たなか・けい 36歳)が8月に泥酔状態タクシーに乗車し、警察沙汰のトラブルに発展していたことが発覚し物議を醸しましたが、この問題をいち早くNHKが報じた理由や、所属事務所の反応などを週刊誌『週刊文春』が伝えています。
田中圭さんが8月3日に起こした泥酔トラブルをNHKが報じたのは9月4日で、早朝まで知人らと共に飲酒し、タクシーで東京・世田谷区内の自宅付近まで向かったそうですが、泥酔していた田中さんは車内で爆睡し、声掛けにも応じず、料金の支払いも出来ない状態だったため、運転手が警察に通報しました。
警察が現場に駆け付けるも、田中圭さんはほとんど会話できない状態だったため、警察署で数時間保護されたとのことでした。
田中圭さんの所属事務所『トライストーン・エンタテイメント』はNHKの取材に対して、「現段階では答えられない」と回答し、この件について説明することなく現在に至ります。
そして、『週刊文春』はNHKがこのトラブルを報じた裏側、報道に対して事務所側がNHKに猛抗議していたことや、他のメディアに報道を自粛するよう呼び掛けていたことなどを伝えています。
まず初めに田中圭さんの知人がトラブルに至った経緯を説明しており、田中さんはその日スタッフと居酒屋で酒を飲み、前日にほとんど寝ていなかったこともあって眠気に襲われ、先に帰宅しようと1人で先にタクシーに乗ったそうです。
車内で寝落ちした田中圭さんはその後の記憶が一切なく、目が覚めた場所は警察署のソファーだったそうで、状況が理解できず警察官に話を聞いたところ、「寝ていただけなんだけど、タクシーの料金を払えてないみたいだよ」と説明されたそうで、「運転手さんが声をかけても反応がなかった。タクシー会社の規定で客の体に触れることができないため、警察に通報して保護されたというのがことの顛末。警察署で2時間ほど寝たあと、経緯を知らされた彼は慌てて運転手さんに詫び、料金を支払ったことでことなきを得ています」
と知人が証言しています。
このトラブルをNHKがキャッチし、ニュースサイト『NHK NEWS WEB』で報じた経緯、理由についてNHK関係者は、「実はその日、NHKは南アフリカに逃亡していた17年前の殺人事件の容疑者逮捕のニュースを他社に抜かれているんです。挽回するための独自ネタを探していたところに飛び込んできたのが、田中の“泥酔騒動”だった」
と説明しています。
NHKの報道に対して田中圭さんの所属事務所・トライストーンは激怒していたといい、「ウィスキーのCMにも出ているため酒に関するトラブルは絶対避けたいところ。事務所はNHKに抗議した上で、他のテレビ局や新聞社に報じないよう通達したそうです。事件性がなかったので、NHK以外のメディアは総じてスルーしました」
と芸能デスクが裏側を明かしています。
しかし、報道から2日後に行われたドラマ『キワドい2人 -K2-池袋署刑事課神崎・黒木』(TBS系 金曜22時)の制作発表会見で、田中圭さんが自ら「最近あったキワドい話は、皆さんご存知だと思うので、コメントは差し控えます」と自虐。
その後、共演の女優・江口のりこさんが、「(キワどいエピソードを)考えてたんですけど思いつかなくて、何かないかなと思ってるところにヤフーのニュースに圭君のが出ていて…」「笑い話ですから。私は圭君のそんな豪快なところが好きだなと思ってます」
と、泥酔トラブルをイジる場面もありました。
ドラマ関係者によれば、田中圭さんはAD(アシスタント・ディレクター)など若手スタッフにも気さくに声を掛け、毎日のようにスタッフ等を引き連れて飲み歩いているといい、「後輩には必ずおごる主義で、家に帰ると財布がいつも空っぽになっているといいます」と語っています。
また、田中圭さんの友人は酒だけでなくギャンブルも大好きだと明かし、「麻雀は雀荘へ行ってフリーで打つほどの腕前。コロナ禍の前は韓国のカジノに3ヶ月に1度通い、合法の範囲で遊んでいます」
と明かしています。
『週刊文春』はこのように田中圭さんの泥酔トラブル、素顔などについて報じているのですが、これに対してネット上では、
- 悪いのは本人なのに、本人に厳しく注意するどころか報道を規制させるって、事務所の考え間違ってますよ
- 事務所が本来抗議すべきは報じたNHKではなく田中圭本人でしょ。酒に関するトラブルを避けるのは報じないことではなく、最初からトラブルを起こさないことでは。
- 内容ではなく知名度によってニュースにするかしないか変えてるよね、NHK。その辺の芸人とかだったらわざわざニュースにしてないでしょ。
- ここまで顔も名前も売れているのだから人一倍気を付けるべき。自制心が足りないと思う。自分のためにもお酒は程々にした方が良い。
- 別に暴れたとかじゃないからね。そんなこと報じなくてもいいと思うけど。次からは気をつけますで済む話じゃん。
- まぁ、いい大人なんだからお酒との付き合い方くらいわかれよと思う。いつかもっと大きなことやらかす前に自重しましょ
- 記事が出たことで本人が反省するならいいんじゃない?事務所が揉み消したりしたら反省しないだろうし。
- 本当に暴れてなくて良かったです。確かに報じる程ではないことかもしれないけど、反省するきっかけになったら結果オーライでは。体には気を付けて欲しい
などの声が上がっています。
泥酔状態でタクシー料金を踏み倒そうとしたり、運転手を暴行するなどの犯罪行為をしたわけではないことから、NHKの報道に対しては疑問の声も上がっていました。
事務所側も田中圭さんがお酒のCMなどに出演していることから、これ以上余計な報道をされないように対応するのも分からないでもないですが、田中さんはこれまでにも何度かお酒でトラブルを起こしていることが週刊誌に報じられていることから、厳しく注意することは必要かと思います。
ちなみに、ニュースサイト『日刊サイゾー』によれば、今回のトラブルが原因でドラマ出演などには特に影響は出ていないとのことですが、CMへの影響は噂されているといいます。
記事では広告代理店関係者が、2019年から出演しているボートレースのCMについて、「この夏が来年のCM出演契約更新の時期だったようなんですが、どうやら来年は別のキャストでいきそうだとか。ボートレースなどの公営競技は、ギャンブルの悪いイメージを払拭するために、CM出演者はできるだけクリーンな人選にしたいという思惑がある。(中略)ボートレース側も田中さんの私生活に対するリスクを避けたのかもしれません」
と語っています。
田中圭さんはお酒関係のトラブルだけでなく、2018年には賭け麻雀問題を週刊誌に報じられており、額が少なかったことで大きな騒動に発展することはなかったものの、こうした報道でイメージが悪化し、仕事にも影響が及んでしまうことから、今後また飲酒やギャンブルなどでトラブルを起こさないように気を付けてほしいですね。