熊本地震後に西内まりや長澤まさみら芸能人の言動に不謹慎、偽善などのバッシングの嵐で炎上相次ぐ…被災者の井上晴美も被害に
熊本県熊本地方を震源とする最大震度7規模の地震が発生し、震源に近い地域は甚大な被害を受けており、連日現地の惨状が報道されています。
現在でも断続的な余震が続いており、18、19日にも阿蘇地方や熊本地方を震源とする震度5強の揺れを観測し、地震活動が活発で現在でも予断を許さない状況にあります。
そうした中で、芸能人等が地震に関する情報や被災者に向けたコメントをブログやSNSに投稿したところ、「不謹慎だ」「配慮に欠けている」「不快」などといった批判が殺到し、炎上状態になる事態がネット上で相次いで発生しています。
このような事態になってしまっている理由は、被災者に対する配慮が足りないことなどが主な例となっているのですが、その一方であまりにも過剰な反応を示している事に対し、「不謹慎狩り」という声も上がるなど賛否両論となっているようです。
福岡県出身の歌手で女優の西内まりやさんは自身のツイッター上で、被災地を気遣うツイートを頻繁に投稿するだけでなく、16日には自身のアカウントに寄せられた被災地への応援メッセージをリツイートする企画をスタートし、さらに「非常時に必要なもの一覧」と題して総務省のホームページから引用した非常持ち出し袋の内容一覧のイラストを掲載。
そこに加えて自撮り写真をアップし「頑張ろう。支え合おう」とエールを送っていたのですが、この自撮り画像が火種となり「自分に酔ってるだけ」「偽善者」「災害をアピールに使うな」「その自撮りいります?」などの批判が寄せられることに。
<↓の画像が、批判が寄せられた西内さんのツイート>
西内さんはその後問題になった投稿を削除し、「今の状況で私が発する言葉、行動によって不快な気持ちにさせてしまっている方々ごめんなさい」と謝罪して、「私なりに、1人でも多くの方と共有したい。見守ってるよ。という気持ちで更新させてもらっています」と説明していました。
女優の長澤まさみさんは、14日夜の最初の地震発生から約1時間半後の22時50分頃に、女優のりょうさん等と撮影した写真をインスタグラムに投稿し、「りょうセンパイ!!!!本当かっこ良かったっス!!!!」とコメントを寄せていたのですが、熊本地方で最大震度7(M6.5)の地震が発生したばかりだったため、この投稿に対しては「不謹慎」「タイミングが悪い、テレビを観よう」などのコメントが寄せられ、その後長澤さんはコメントをすることなく画像を削除。
<↓の画像が、長澤さんが削除したインスタへの投稿>
ハーフタレント・モデルのダレノガレ明美さんは、熊本での地震に関連した情報を自身のツイッターで頻繁にツイートしていたのですが、「ダレノガレの震災関連のリツイート凄いんだけどさ、指で操作するだけじゃなくてなんか行動すればいいのに」といった批判を受けたことを自ら告白。
ツイッターで情報をツイートするだけでなく、被災地へ足を運ぼうと考えていたようで、「熊本に行きたくても、問い合わせをしたところ今は立ち入ることができません!っと言われました。なので記事を載せることしかできません。すみません」と謝罪しています。
元モーニング娘。でタレントの矢口真里さんは18日にブログを更新し、「毎日私に出来ることはと考えているのですが、今のところ募金をして、ニュースで見守ることしかできません」といい、「もっと考えてみます! 皆さんが元気になれる方法を!」と綴っていたのですが、ネット上では「でしゃばるな」「表舞台に出るな」「禊は済んでいない」などといった批判が寄せられています。
俳優・タレントで歌手の上地雄輔さんは15日にブログを更新し、「くたびれたぁ(T0T)けど!! また素敵な出会い♪ もぅこれでもかってくらい!! とにかく最高でした(^∇^) 9人野球も久々だったし笑週に1回位はやりたいな♪」などと記し、一見すると今回の地震には全く触れていないように見えるのですが、全ての文章の先頭の文字を1つずつ縦に読んでいくと「くまもと9週まけちャだ目ダヨ1人じゃねIんだから」(熊本九州負けちゃ駄目だよ1人じゃねぇんだから)となり、上地さんのファンからは「感動した」「元気が出た」「かっこよすぎる」などと称賛を受けた一方で、ネット上では「わざわざわ縦読みにする必要あるのか?」「フザけてるようにしか見えない」などの批判的なコメントが寄せられることに。
女優・モデルの菜々緒さんは14日以降、自身のインスタグラムにファッション誌用に撮影したという写真を複数枚投稿し、17日には「下を見ている人は前を。前を見ている人は上を。上を見ている人は未来を」というコメントとともに、自身がベッドに横たわるセクシーな写真を投稿したのですが、これに対しては「不謹慎」「ズレてる」「自分の写真より義援金の振込先や必要物資の送り先を」などの批判が寄せられることに。
震災後の発言をめぐって批判を受けているのは支援者側だけでなく、被災者にも寄せられています。
女優の井上晴美さんは2011年に、実家がある熊本にメキシコ人の夫・ルベンさんと2人の息子とともに引っ越しており、今回の熊本地震で被災したのですが、実家と自宅は全壊し、被災状況や物資情報、現在の心境などをブログで発信していたところ、ネット上では「愚痴りたいのはおまえだけじゃない」などと批判されていることを受け、18日に更新したブログで「発信やめます これ以上のつらさは今はごめんなさい」と書き込み、ブログの更新を停めることに。
<↓の画像は、被災した井上晴美さんの写真>
2011年に発生した東日本大震災以来の大規模な震災によって、現在ピリピリとしたムードになっており、ちょっとしたことで過剰に反応して徹底的に叩く風潮に対し、「少しでも贅沢したら非国民扱いされる戦時中のようだ」といった声や、「不謹慎って騒いでる連中は地震にかこつけて自分のウサ晴らししたいだけでしょ」」「不謹慎狩りとしか思えない」「反論する前に募金しにいこうぜ」「なぜ震災に結び付けて意見してるの?」「何もかも自粛して毎日悲しい顔して過ごしてなきゃいけないのか」といった声も上がっています。
芸能人の対応に対して様々な声が上がるのは今回が初めてではなく、5年前の東日本大震災でもこうしたバッシングはあり、どうしてもこうした不毛な論争が起きてしまうのですが、元KAT-TUNの田中聖さんが16日にブログで綴っていたように「やらない善よりやる偽善」で、被災者の方に向けて何か行動を起こしている方を批判するのはどうかと思いますね。
また自粛ムードになり過ぎてしまうのも良くないことで、被災地域以外の人たちはこれまで通りの生活を送り、経済を回していく必要があると言われており、あまりにも過剰な反応が少しずつでも減っていくことを願うばかりです。
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