俳優・一ノ瀬ワタルさん(本名=一ノ瀬亘 38歳)が主演し、大ヒットした大相撲ドラマ『サンクチュアリ -聖域-』(Netflix)で、主人公の兄弟子・猿谷(えんや)役を演じた元力士で俳優・澤田賢澄さん(さわだ・けんしょう 四股名=千代の眞 37歳)が、脳の病気「脳幹出血」で救急搬送されていたことが明らかになりました。
所属事務所『SUMOエージェンシー』と『株式会社オープンボックス』の発表によると、澤田賢澄さんは20日早朝に自宅で意識を失い、その場に居合わせた友人がすぐに救急車を呼び、搬送先の病院で検査を受けた結果、病名は「脳幹出血」と診断されたそうです。
その後は懸命な治療が行われているとし、「澤田が一日でも早く皆様に元気な姿をお見せできるように応援していただけますと幸いです。弟の佐ノ山親方(元千代の国・九重部屋)らも必死に回復を願っている状況ですので、家族や部屋関係者への取材、問い合わせはお控えいただけますようお願い申し上げます。」
と呼びかけています。
これに対してネット上では、
- 一人じゃなくて良かったね 回復しますように
- もうすぐ弟の断髪式なのに…奇跡的な超回復して出席してほしい
- BUCK-TICKの櫻井敦司さんも脳幹出血でしたね 脳卒中は突然起こるので怖い
- 有吉ゼミの大食いチャレンジに前に出てた方だよね、確か。サンクチュアリ観てないからこっちの印象の方が強いな。回復するといいけど。
- 元力士でお店もやってる方だっけ 猿谷の演技が自然でこの人だれ?ってすぐ調べた 続編待ってるから回復を祈ります
などの声が上がっています。
澤田賢澄さんは幼少期から空手を習い全国大会に出場するほどの腕前で、中学2年時に、弟で元前頭・千代の国の佐ノ山親方と共に九重部屋の稽古を見学、これがきっかけで2002年に九重部屋に入門しました。
しかし、ケガや原因不明の腎炎によって体重が落ちたことや、佐ノ山親方の幕内昇進によって引退を決意し、2012年に現役を引退(最高位は西幕下59枚目)、その後は飲食店を経営していました。
そうした中で新型コロナウイルスの影響で経営が悪化し、店の宣伝も兼ねてNetflixドラマ『サンクチュアリ』のオーディションに参加したところ合格し、この作品がきっかけで現在は元力士俳優として活動しており、昨年11月からは元大関・小錦さんが主催の相撲ショーに参加し、アメリカなど世界各国で公演を行っており、昨年9月には『有吉クイズ』(テレビ朝日系)などのバラエティ番組にも出演していました。
そんな澤田賢澄さんは19日までX(旧ツイッター)を更新しており、その時点では特に変わった様子はみられず、事務所の代表・田代良徳さん(47)によると、倒れる前の日の夜にも会ったそうですが異変は無かったといい、「その日は酒も飲んでいませんでした。よく『野菜を取らないと』と言って、健康には気をつけていました」
と、『日刊スポーツ』の取材に明かしています。
澤田賢澄さんが発症した脳幹出血は、ロックバンド『BUCK-TICK(バクチク)』のボーカル・櫻井敦司さんも昨年10月のライブ中に発症し、搬送から数時間後に息を引き取りました。
この病気は、自律神経機能などを制御している脳幹部分の血管が破れた状態を指し、発症原因は高血圧、喫煙習慣、大量飲酒、糖尿病、運動不足などが挙げられ、死亡率は約5割から8割に上るとも言われています。
また、命は助かったとしても脳へのダメージにより、後遺症が残る可能性があるといい、両手足のマヒや呂律(ろれつ)が回らなくなるなどの構音障害がみられる場合もあるとのことです。
澤田賢澄さんは6月8日に、両国国技館で開催される「千代の国引退 佐ノ山襲名披露断髪式」で、兄弟で最後の一番を取る予定となっており、現在も入院治療を受けているとのことですが、今後順調に症状が回復し、土俵の上で元気な姿を見せてくれることを祈るばかりです。