漫画家・桂正和『電影少女』の原画盗まれ、窃盗罪で刑事告訴へ。ヤフオクに大量出品の真相を語る

先日、大きな手術を受けたことを明かし、現在リハビリ中の人気漫画家・桂正和さん(かつら・まさかず 62歳)が、『週刊少年ジャンプ』で連載していた代表作『電影少女』(全15巻)の原画を全て盗まれる被害に遭い、窃盗罪での刑事告訴を予定していることが分かりました。
桂正和さんは週刊誌『週刊新潮』の取材に窃盗事件の経緯を明かしており、Yahoo!オークション(旧・ヤフオク!)に立て続けに出品され、高額で取引されている『電影少女』の原画について「全ては盗まれた原画です。昨年10月、アトリエの引っ越しを行った際、ドサクサ紛れに持ち去られてしまったのです」と語っています。
アトリエを引っ越す際に約1ヶ月かけて私物を整理したそうですが、原画の取り扱いには細心の注意を払っていたといい、「買取業者に売った不用品は一つひとつ自分の目で確認しましたし、産廃業者にも『腕時計やカメラなどの私物、特に原画は決して捨てないでください』とくぎを刺しています。引っ越し業者にだって、私が(原画を保管する)ロッカーを開けて『ここの原画は、倉庫内のしかるべき場所に運んでほしい』と細かく指示を出しました。もちろん、捨てた物をリサイクル業者に売っていいと、許可したこともありません」
と語っています。
しかし、『電影少女』の原画(約2,500枚)のみ無くなり、そして大量の原画がヤフオクに出品されて高額で取引されていたとのことです。
<↓の画像が、ヤフオクに出品された『電影少女』の原画>

桂正和さんは警察に被害届提出を試みたそうですが、本当にアトリエから盗まれたのだと証明できなかったからなのか、被害届を受理してもらえなかったそうですが、原画の盗難に関して複数のタレコミが寄せられたといいます。
桂正和さんの代理人・酒井奈緒弁護士(サン綜合法律事務所)は週刊新潮の取材に、「私たちが情報を精査した結果、引っ越しに立ち会った業者の中に、犯行に及んだ可能性の高い業者が含まれていそうなことが分かりました。また、この業者と通じている共犯者と思しき古物商の存在も、浮かび上がってきた。さらに、弁護士会を通じてサイト側に情報開示請求をかけたところ、盗まれた原画を出品していたアカウントの一つは、なんと件の古物商が作成したものだったのです」
と語っています。
そのため、桂正和さんは改めて警察に被害を相談する準備をしているといい、「書類上はあくまでも“被疑者不詳”になると思いますが、疑惑の業者と古物商に関する証拠を揃え、窃盗罪などでの刑事告訴を予定しています」
と語っています。
このトラブルに対してネット上では、
- ヤフオクで毎週続けざまに出品されていて、関係者が桂先生から譲り受けたか先生の代理で出品されているのかと思ってたから、こういう事情があったとは驚き。
- すでにかなりの数が落札されてしまってる。盗品だと分かってから購入した方も罪に問われるかな?
- これはアウトだな。警察もヤフオクの履歴などから逮捕してほしい。買った人も返却案件だわ
- 犯人は捕まるまで震えて眠れ! 自首するなら今のうち
- 本人が「盗まれた」と主張してる以上盗品である可能性が高いわけだから、ヤフー側も何らかの対応すべきでは? 落札者側が被害受ける可能性もあるわけで。
- 許せないわ どこの引越し業者かわからないけど裁判・警察沙汰に大きく取り扱われて業者名公表してほしい
桂正和先生だけじゃなく、駆け出しの漫画家やイラストレーターなんかも被害に遭ってそう
などの声が上がっています。
桂正和さんは今年2月にX(旧ツイッター)で、アニメや実写ドラマ化もされている代表作『ウィングマン』のスーツが十数年前に無くなり、今年開催されたフィギュア・オモチャ等の展示・即売イベント『SUPER FESTIVAL』で転売されていたことを明かしました。
その際に一般ユーザーから、『電影少女』の原画について「つい最近ヤフオクに出されたものですが、おそらくこれ全部盗品ですね」と指摘されると、「はい、そうですね。」と答えていました。
<↓の画像は、桂正和さんのX投稿>

しかし、その後もヤフオク!では原画の転売が続いており、現在も原画が出品されています。
ヤフオクで過去半年間に取引された原画を見ると、価格が最も高いのが2ページ分の原画で落札価格は185万円、1ページ分で最も高いのが第18話のカラー扉絵で落札価格は180万円でした。
<↓の画像が、180万円で落札された『電影少女』の原画>

この他にも100万円以上で落札された原画は6件、数十万円で取引されたものも複数確認できるのですが、複数の原画を転売していた1つのアカウントは削除されており、これは不正転売とみなされて運営サイドに削除されたのか、出品者自ら削除したのかは不明です。
原画が盗まれてからすでに1年が経ち、複数の原画が第三者に流れてしまっている状況にあり、犯人を特定してもし逮捕されたとしても、盗まれた原画が全て桂正和さんの元に返ってくる可能性はかなり低いと思いますが、週刊誌を通じてこの問題を告発したことをきっかけに、これから少しでも多くの原画が戻ってくることを願うばかりです。
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- https://www.dailyshincho.jp/article/2025/11261132/
- https://x.com/MasakazuKatsura/status/1887771845077971213


































姓名判断の結果が的確過ぎてヤバイww