2016年5月に覚醒剤事件で懲役2年6ヶ月・執行猶予4年の有罪判決を受け、多くの野球ファンに衝撃を与えた元プロ野球選手の“番長”こと清原和博さん(きよはら・かずひろ 52歳)が、11月30日に明治神宮野球場で開催の試合形式のトライアウト『WorldTryout2019』で監督を務めることが分かりました。
これは『スポーツ報知』や『サンケイスポーツ』が報じているもので、清原和博さんは参加選手の打順決定などを任される予定とのことです。
11月30日に開催のトライアウト『WorldTryout2019』は、17歳以上27歳以下の野球経験者が対象となっており、プロ野球の球団から戦力外通告を受けた選手のほか、アマチュア選手(今年度は連盟所属の高校生・大学生は対象外)、独立リーグ『四国アイランドリーグplus』や『ルートインBCリーグ』の選手、加えてアメリカのマイナーリーグに所属する選手など、国内だけでなく世界中の選手を対象としている試合形式のトライアウトになっています。
まず7日に、アマチュア選手を対象とした予選会が横浜・サーティーフォー保土ケ谷球場で行われ、予選を通過した選手は11月30日に明治神宮球場での本戦に参加します。
本戦には書類選考を通過した元プロ野球選手やマイナーリーガーも加わり、試合形式の公開トライアウトが2試合行われ、主催者側は優秀選手の選考を行い、選出された選手はマイナーリーグやプロ野球への挑戦をサポートされます。
清原和博さんは監督、選考委員も務める形で、予選通過の選手、本戦での優秀選手の選考を行うそうです。
清原和博さんは2008年10月に現役を引退しましたが、関係者によれば、現役引退後に公の場で指揮を執るのは今回が初めてといい、清原さんがトライアウトで監督を務めることに対してネット上では、
- ある意味適役すぎるだろ
- 選手見る目だけはありそう
- 野球に関われるんだな 良かったな
- 更生して野球界に帰ってきてくれや
- どっちがトライアウトやねん 選べる立場かっての
- かたぎになりたきゃ足の落書き消してからだろ
- 球界ってほんと反社になびいた奴に甘いな
- 江夏も戻ってきたんだから、清原も全然ありだよ。地道に実績積み上げてほしい
- トライアウトだし采配振るうことないだろうけどええやん。ファンキヨ目当てで来るんちゃう
- プロでもアマでもいいから野球に関わってほしいわ
- こうして地道に野球界に貢献していって、10年後くらいに直接関われるとええな
などのコメントが寄せられています。
清原和博さんは事件後、薬物事件の裁判で情状証人として立った親友・佐々木主浩さんに対して、足などに彫った刺青(入れ墨、タトゥー)を消すと伝えたとインタビューで明かしていたのですが、少なくとも右足のふくらはぎに彫った刺青はそのまま残っており、こうした点からもまだ復帰は早い、野球には携わってほしくないという声もあります。
<↓の画像は、今年撮影の清原和博さんの写真>
清原和博さんは事件から3年が経った現在も病院で治療を受けているほか、最近は月1回のペースで薬物依存の後遺症であるうつ病の治療、さらに尿検査を受けているといい、それに加えて毎月ある自助グループの集まりに必ず参加していることを9月に週刊誌『フライデー』の取材に明かしています。
ここ最近は毎日ジムに通い、11月には沖縄、12月には東京・八王子で少年野球教室をやることになっているため、それに向けて野球の練習もしているとしています。
また、離婚したことで離れ離れになった次男・勝児くん(かつじ 14歳)ともたまに会い、リトルシニアチームに所属している勝児くんにバッティングを教えてあげているそうです。
そんな清原和博さんは今年3月に、厚生労働省主催の薬物依存症啓発イベント『誤解だらけの依存症 in 東京』に出席しており、「本当にいま、自分は色々な人に支援していただいて、支えていただいています。自分の身近な人に正直にものを言えることが自分が一番変わったこと。(薬物を)使っているときは使うために嘘をつき、自分をどんどん追い詰めて行ってしまい、苦しみの日々でした。近くの人の理解があれば、自分がいま苦しいんだと、辛いんだと言えるはずです」
などと語っていました。
清原和博さんは一連の薬物事件で暴力団関係者など、様々な黒い交際も明らかにされており、そうした方が野球に再び携わることを問題視する声もありますが、幼少期から野球一筋だった清原さんが復帰する場所は野球しか無いとも言われていますし、野球の才能は素晴らしいものを持っている方なので、11月のトライアウトをきっかけに、また野球に関連した様々な仕事に携われるよう頑張ってもらいたいです。