元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)が覚せい剤取締法違反(所持)の容疑で逮捕され、薬物の入手ルートや暴力団との関係、乱れた女性関係など様々な情報を各メディアが報じていますが、清原容疑者の元同僚で元プロ野球選手の野村貴仁さん(47)がメディアの取材に、過去に覚せい剤や大麻を渡したことがあると証言していることから注目を集めており、さらに現役時代から激変してしまった現在の野村さんの姿も大きな話題になっています。
一部メディの取材を受けた際の野村さんは、なぜかヘルメットをかぶっており、ヒゲを長く伸ばした姿で取材に応じており、「自分は薬の仲介的なこともしていて、清原(容疑者)にも(覚せい剤を)渡したことがある」「僕もびっくりしたけど、まさかもうやめるだろうとは思った」などと語りました。
このような証言をした野村さんは、1990年度のドラフトで『オリックスブルーウェーブ』(現:オリックス・バファローズ)から3位指名を受けて入団し、抑えに繋ぐ左の中継ぎ投手として活躍、1995年のリーグ優勝、1996年のリーグ優勝と日本一に貢献。
その後1998年に、木田優夫さんとの交換トレードによって『読売ジャイアンツ』に移籍し、2001年のオフに巨人を退団して渡米しメジャーリーグに挑戦。
2002年に『ミルウォーキー・ブルワーズ』に入団したものの、結果を残すことが出来ずマイナーリーグに降格し、オフに解雇されることに。
その後帰国して2003年には『日本ハムファイターズ』(現:北海道日本ハムファイターズ)、2004年には台湾の『誠泰コブラズ』に所属しましたが、2004年に現役を引退し、その後は地元の高知県に戻っていました。
野村さんは1998~2001年までの4年間巨人に在籍しており、清原容疑者とはチームメイトでした。
野村さんは、清原容疑者と同じ覚せい剤取締法違反(使用)の容疑で2006年10月31日に逮捕されており、同12月26日付で懲役1年6月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡されており、公判では「オリックス在籍時に外国人選手から、グリーニーという覚醒剤の錠剤をもらい使い始め、巨人退団後にメジャー挑戦のため渡米するまで使用を続けていた」と証言。
有罪判決を受けて社会復帰後に、清原容疑者からは探りの電話が突然かかってきたことを今回メディアの取材に明かしており、「うとうてないか(供述していないか)。うとうてるか。うとうてるか。うとうてないか。僕が。警察に」と、野村さんが逮捕された際、清原容疑者にも覚せい剤を渡していたことを警察に話したのかどうか確認してきたといいます。
<↓の画像が、一部メディアの取材を受けた際の野村さんの写真>
<↓の画像は、2005年に撮影された野村さんの写真>
さらに野村さんは『情報ライブ ミヤネ屋』や『スッキリ!!』(ともに日本テレビ系)、『直撃LIVE グッデイ!』(フジテレビ系)、『Nスタ』(TBS系)等の取材にも応えており、1998年から清原容疑者の薬物到達役を務め、清原容疑者が覚せい剤を使用していたこと、チームメイトもみんな清原容疑者が薬物を使用していたことを知っていたことを明かし、清原容疑者から「はよ仕入れてくれって、何回も催促があった」といい、「ベンチやロッカーしかないでしょ」と、そうした会話が東京ドーム野球場で行われていたことを告白し、「たまたま『疲れた』って言うから、(覚醒剤を)飲んでみたらどうですかって言ったら、3試合連続でホームラン打ったんですよ」というエピソードも明かしています。
また、「マリファナ(大麻)を譲ってくれ」と60万円を渡されたといい、野村さんは暴力団関係者ではなく名古屋の一般女性から譲ってもらっていたと証言し、ロッカールームや練習中のグラウンドなどでやり取りをしていたそうで、試合中に使用することはなく、試合後に夜遊びにいった時に楽しんでいたとのことです。
このような関係にあった2人ですが、野村さんが2004年に現役を引退してからはぱったりと連絡が途絶えたといい、2006年に自身が逮捕された際に清原容疑者も捜査対象となり、警察から情報を求められたものの、「そんなの知りませんよ」と言って応じなかったと話していました。
- 『スッキリ!!』野村貴仁の取材動画(YouTube)
これまで語ることの無かった衝撃的な話をメディアの取材に明かしている野村さんですが、現在の風貌や呂律が回らない喋り、目がうつろになったり、急に目を見開いたりと異様な姿が衝撃を与えており、元楽天ゴールデンイーグルス監督で野球評論家の田尾安志さんは『直撃LIVE グッデイ!』で、「驚きました。オリックス時代は抑えの優秀なピッチャーでしたから」「仰木監督の時の優勝に貢献したピッチャーですから。ジャイアンツにいってこういう形になった。思い切ったことやらないと戻らないですね」と驚きを隠せない様子でした。
<↓の画像左が現在、右が2002年頃の写真>
また、プロ野球のファンであるフリーアナウンサーの小倉智昭さんも『とくダネ!』(フジテレビ系)にて、「あまりにも様子が変わってびっくりした」と驚き、「いいピッチャーだったんですよ。オリックスで防御率が1点いかないという。日本シリーズでも活躍した。ただ、自分が考える評価と球団の評価が、あまりにもギャップがあったから、オリックスを飛び出した。でも結果的には大リーグに行き、帰国して覚醒剤をやった」と語っています。
現役時代からのあまりの変化によって、驚きの声が多く寄せられている野村さんは現在無職だといい、どのように収入を得ているのかは不明で、住んでいる家は玄関が壊れ、ドアガラスが割れており、家の中はゴミが散乱してゴミ屋敷状態。
<↓の画像は、野村さんの自宅内部の写真>
ちなみに、野村さんの喋りなどが異常な原因は、薬物の影響では無くお酒のせいだと『スッキリ!!』は伝えており、アルコール依存症に近いとしていました。
そんな野村さんですが清原容疑者の件で取材に応じるにあたり、各新聞やテレビ番組などのメディアに対し、出演1回につき20万円という高額なギャラを自ら提示しているとニュースサイト『デイリーニュースオンライン』は報じています。
同様に『サイゾーウーマン』も、野村さんが「あそこはこれだけ払ってくれたよ」などと数十万円のギャラを要求してくると報じており、さらに野村さんは「今は無責任なことは言えない。公判が終わったら話す」などと話しているのですが、このネタでさらに多くのギャラをもらおうとしている姿勢が記者たちの不信感を招いているとのことです。
そして、11日に放送された『とくダネ!』では、「(野村さんの)各メディアでの証言はそのたびにニュアンスが異なる」として、その内容を多くは伝えなかったのですが、これまでに野村さんは複数のメディアの取材に応えており、この数日で100万円以上のギャラを手にしたのではないかとのこと。
かつてはチームのリーグ優勝と日本一に貢献し、数千万円の年俸をもらっていた元プロ野球選手が、元同僚の薬物使用に関する話でお金を稼いでいるというのは何とも悲しく、残念ではあるものの、2014年3月に週刊誌『週刊文春』が清原容疑者の薬物使用疑惑を報じた際にも、野村さんと同じように高額なギャラと引き換えにネタを売った人物がいたと『デイリーニュースオンライン』は報じており、スポーツ紙の記者が「その人物は今回の騒動以降も各週刊誌に取材を持ちかけて小遣い稼ぎに余念がない。」「清原容疑者が不幸なのは、周辺にこういった怪しげでゲスな人物が多いこと」と語っています。
類は友を呼ぶと言いますが、こうした人間が集まってしまうのは清原さんの人間性にも大きな問題があったためだと思われ、これからさらに清原さんに関する新情報が出てくる可能性が高いでしょう。
かつての仲間に裏切られるというのは可哀想な気もしますが、これも自業自得かもしれないですね。