昨年2月に覚せい剤取締法違反で逮捕され、懲役2年6ヶ月(執行猶予4年)の有罪判決を受けた元プロ野球選手・清原和博さん(49)が、29日発売のスポーツ総合雑誌『Sports Graphic Number 930号』(文藝春秋)の独占インタビューに応じており、表紙も飾っています。
清原和博さんがメディアの前で取材を受けるのは、昨年12月に報道・情報番組『情報7days ニュースキャスター』(TBS系)での独占インタビュー以来となります。
<↓の画像が、『Sports Graphic Number』の独占インタビューに応じた現在の清原和博さんの写真>
独占インタビュー記事「清原和博『告白』」によると、2時間以上にわたって独占告白をした清原和博さんは、かつての眼力は失い、手は小刻みに震えていたといい、インタビュー中は一度も笑顔を見せることなかったといいます。
2時間のインタビューでは、なぜ薬物に手を出したのか、現在はどのように薬物と戦っているのか、保釈後はどこで生活し、どのような生活をしていたのかなどについて語っています。
保釈後の昨年10月に地元・大阪に帰省した際には、夜に甲子園球場へ行ったことを明かし、「逮捕された現実と、ああ、俺こんな凄い球場で野球をやっていたのかとか、そういう不思議な感覚はありました」と振り返っています。
今後の目標について聞かれると、「これからどうやって生きていけばいいのか、不安にもなります。一日、一日を生きていくことを考えるしかない……」と語り、薬物と一生闘っていくという意志を示すとともに、「ずっと野球一筋でやってきましたから僕の人生、野球なしでは、ないのかなと」と野球に対する思いも口にしています。
現在の生活については、臨床心理士によるカウンセリングと尿検査を週1回受け、3月からはウォーキングや軽いジムワークを行っているといい、今回のインタビューを受けるにあたってはすごく緊張し、家を出る直前までどうしようかと葛藤があったそうなのですが、松井一晃編集長によれば、「これも、一つの挑戦でした…」と話していたとのことです。
なお、『Sports Graphic Number』の独占インタビューに応じた清原和博さんは、すでに同誌と連載契約を結び、7月13日発売号から反省を振り返る連載(タイトル未定)がスタートするそうです。
そして、現在の清原和博さんに対してネット上では、
- 手を差し伸べてくれる人いるから頑張ってほしい
- 薬に手を出したことは絶対に肯定されることでは無い。ファンの期待も裏切って許せない人はたくさんいると思う。それでも僕は応援します。もう一度しっかり自分の足で歩いてやり直して下さい。
- これから各地で高校野球の夏の予選が始まる。全国を回り無名の高校の名もなき選手のプレーを見てきなよ。汗と泥と涙にまみれて白球を追っていると思う。そのほとんどがプロはおろか甲子園にも出られず野球人生の幕を閉じる。自分がどういう存在だったかを改めて感じてほしい。
- 外見も変わったね。普通のオッサンサラリーマンみたいでいいじゃない。頑張って更生してほしい
- 佐々木のツラを汚さないよう、マジメにコツコツ地道に頑張ったらいい。
- いろんなもの失ったけどそれで目が覚めて良かったな。新しいスタートラインに立ってこれからの人生を頑張ってくれ。
- 薬に手をださないのは当たり前。入れ墨は消す、タニマチとは縁を切る、タバコは吸わない、酒はほどほど、何事も人のせいにしない、愚痴は言わない、見た目が大事、チャラ付いた格好はしない。これぐらいは肝に銘じて実践しなければ、佐々木さんさえも居なくなってしまうよ
などのコメントが寄せられています。
独占インタビュー記事では、メジャーリーガーのダルビッシュ有投手(30)がコメントを寄せており、昨年2月に清原和博さんが逮捕されて以降、個人的にメッセージを送っていたことを告白しています。
ダルビッシュ有投手は昨年、「周りが何を言おうが、僕は何でもサポートしますし、やれることがあれば何でもやります」というメッセージを送ったといいます。
さらに、清原和博さんの初公判で情状証人として出廷した“親友”で、元プロ野球選手の“ハマの大魔神”こと佐々木主浩さん(49)も取材に応じ、清原和博さんが今回インタビューに応じたことについて「キヨがインタビューを受けると聞いた時はすごく嬉しかったし、彼のためになると思いました」と話し、昨年3月17日に保釈された後に、2人で食事したことなどを明かしています。
覚せい剤事件によって、自身がこれまで積み上げてきたものを壊し、これまで清原和博さんのことを支援、応援してきた多くの野球関係者やファンらをガッカリさせましたが、現在でも応援している方、復帰を願っている方はいます。
現時点ではまだ引きこもり、普通の生活を送れるような状態ではなく、将来のことについて色々と考えることも出来ないようですが、地道に一歩一歩前に進んでいき、裏切ってしまった関係者やファンに現在の姿を見せ、いつかまた表舞台に立てるよう努力していってほしいですね。