合成麻薬所持の罪で懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の有罪判決を受け、裁判では女優引退発言もしていた沢尻エリカ被告(さわじり・えりか 33歳)が、歌手として芸能活動を再開するプランが浮上していることを週刊誌『女性自身』最新号が報じています。
沢尻エリカ被告は裁判で、「女優業への復帰は考えていません。影響力のある立場の人間としてあまりに身勝手な行為で、多くの方を裏切り、傷つけてしまった。復帰する資格はない」
などと語っていましたが、所属事務所『エイベックス・マネジメント』側は、有罪判決後も契約解除するとの発表はせず、「本人との話し合いを重ね、真摯に対応して参ります。」とコメントしています。
こうした事務所側の対応などから、いずれ芸能界には戻ってくるだろうというのが大方の見方で、ファンからも沢尻エリカ被告の女優復帰を望む声が多く上がっており、今後どのような展開を迎えるのかに大きな注目が集まっています。
そうした中で『女性自身』は、沢尻エリカ被告がまずは歌手として芸能界復帰するとの情報を伝えています。
沢尻エリカ被告は薬物事件によって、すでに撮影がスタートしていたNHK大河ドラマ『麒麟がくる』やCMなどを降板し、それによって多額の損害賠償が発生するとみられており、5億円とも20億円とも言われる莫大な違約金をエイベックスが肩代わりするとみられています。
しかし、現時点で沢尻エリカ被告は女優復帰は考えていないと語っているほか、薬物事件によってスポンサーも敬遠していることから、国内のドラマや映画に起用される可能性は極めて低いと予想され、可能性があるとすれば小規模の映画や舞台などですが、それだけでは多額の賠償金を返済するのは困難です。
そのため、エイベックスは沢尻エリカ被告の再起に向けて、「もう一度、沢尻エリカを歌手としてデビューさせよう」
という計画が持ち上がっているといいます。
沢尻エリカ被告は2006年7月期放送のドラマ『タイヨウのうた』(TBS系)の同名主題歌で歌手デビューを果たし、「Kaoru Amane(雨音薫)」名義でリリースした同シングルは、初週に15万枚を売り上げてオリコンの週間シングルCDランキングで初登場1位を獲得、女優ソロアーティストの歌手デビュー作としては、歴代最高となる初週売り上げ記録となっていました。
また、着うたのダウンロード数もCD発売前から50万ダウンロードを突破するなど大ヒットとなり、発売から1年後の2007年8月時点でのCD売上枚数は80万枚、ダウンロード数は210万件で、年間シングルCD売り上げランキング10位にランクインしていました。
総売上金額は10億円以上となっていたそうで、沢尻エリカ被告はその後も「ERIKA」でシングルをリリースするなど音楽活動を行っていましたが、2010年以降は女優業に専念していました。
すでに当時所属していたレコード会社『ソニー・ミュージックレコーズ』との契約も切れているため、エイベックスが歌手としての再生計画を進めることが可能といい、歌手活動であれば自由に活動ができるため、エイベックス側は「女優業より再起の可能性がある」と踏んでいるのではないかと音楽関係者が語っています。
別の音楽関係者は沢尻エリカ被告について「歌唱力抜群で作詞も出来るとあって、音楽業界での評価も高い。」とし、「事務所としても『まずは歌手として復帰させて、そこで世間の反応を見たい』と考えているようです」
と明かしています。
『女性自身』はこの他にも、『Netflix(ネットフリックス)』など海外資本の映像配信サービスが、沢尻エリカ被告に作品への出演オファーを出す可能性もあるとしており、沢尻被告は浪費家で貯金もあまり無いとの情報もあるため、違約金を返すために再び芸能界に復帰するだろうとしています。
『週刊女性』の記事では芸能プロダクション関係者が、「“女優復帰を考えていない”というのは、裁判官の心証をよくするための発言なのではないか」
とした上で、「芸能活動をどうするかは現状、白紙だと思いますが、エイベックスの担当者は彼女と密に連絡をとりあっているといいます。芸能界復帰までバックアップしていくはず」
だと語り、芸能ジャーナリスト・佐々木博之さんも、「彼女は絶対に戻ってくると思います。エイベックスとしても、実績と人気を考えればこのまま引退させるのは惜しいと考えるはず」
だと推測しています。
この他にも、情状証人として出廷した慶応大学義塾病院の主治医が、社会復帰するために「お母さんとレストランをするのも1つ」と語っており、兄で元俳優・澤尻剣士さん(さわじり・けんじ 38歳)は飲食店で店長を務めているため、第2の人生は“食”がキーワードになる可能性もあると言われています。
<↓の画像は、沢尻エリカ被告の兄・澤尻剣士さんの写真>
このように様々な情報、憶測が流れる中で、澤尻剣士さんは初公判後に『フラッシュ』の直撃取材に応じ、沢尻エリカ被告の女優復帰について聞かれると、「僕は、女優は辞めた方がいいと思います」と答え、自身の店で働く可能性は?との問いには、「働かせることまでは無理かもしれませんが、僕が支えていくことになると思います」と語っていました。
果たして、本当に歌手として芸能界復帰するのかどうかは定かではありませんが、エイベックスがバックに付いている限り歌手としての復帰は可能でしょうし、女優業再開よりもハードルが低いことから、1つの策としてあるかと思います。
昨年6月に同じく薬物事件で有罪判決を受けた電気グルーヴ・ピエール瀧さんも、まずは音楽活動を再開させてから俳優復帰を果たすとみられています。
薬物からの脱却には治療はもちろんのこと、社会復帰も非常に重要だと言われており、引き続き薬物から離れた生活を送りながら、芸能界に戻るのか否か、よく考えた上で決断をしてほしいですね。