女優・タレントの片瀬那奈さん(39)が芸能事務所『研音』から突然退所し、違法薬物疑惑も浮上するなどして物議を醸していますが、一連の報道で度々名前が取り沙汰されている親友で、昨年2月に麻薬取締法違反の罪で有罪判決を下された女優・沢尻エリカさん(35)に、芸能界復帰説が再浮上していることを週刊誌『週刊新潮』が報じています。
沢尻エリカさんは2019年11月に、自宅マンションで合成麻薬「MDMA」の粉末(0.198グラム)、「LSD」の成分を含む紙片(約0.08グラム)と液体(約0.6グラム)を所持していたとして逮捕、起訴され、沢尻さんは起訴内容を認め、昨年2月に懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の有罪判決が下されました。
初公判では、19歳のころから大麻、コカイン、MDMAといった違法薬物を使用していたこと、2018年ごろから自身で薬物を入手するようになり、MDMAやLSDは主にクラブで遊ぶ際に、数ヶ月に1回程度の頻度で使用していたこと等が明らかにされました。
沢尻エリカさんは今後について聞かれると、「女優業への復帰は考えていません。影響力のある立場の人間としてあまりに身勝手な行為で、多くの方を裏切り、傷つけてしまった。復帰する資格はない」
と、芸能界からの引退を宣言していました。
有罪判決が下されてから早1年半以上が経ちましたが、これまで一度も表舞台に姿を現すことなく、週刊誌などにもプライベートの姿を撮られておらず、現在も家族に支えられながら引きこもり生活を送っているとも言われています。
『週刊新潮』によると、そんな沢尻エリカさんが映画に出演し、芸能界復帰かとの噂が業界内で飛び交っているといい、芸能デスクは沢尻さんの女優復帰説について、「実は来年にもクランクインする映画に起用されるという話もあった。その作品の監督が周囲に猛プッシュしたものの、スポンサーなどが執行猶予中であることを理由に難色を示して、頓挫したというのです」
と明かしています。
沢尻エリカさんの復帰を猛プッシュしていると囁かれているのは、沢尻さんの代表作『パッチギ!』でメガホンを取った井筒和幸監督(いづつ・かずゆき 68歳)といい、『週刊新潮』が本人に話を聞いたところ、「この業界はデマや流言ばっかり。そら、俺の作品にはエリカを是非、登場させたいけど、それは彼女次第やろ」
と語り、噂を否定したとのことです。
<↓の画像は、井筒和幸監督と沢尻エリカさんの写真>
ただ、「最近は、仲間うちでプライベートで会うことはなくなったな、エリカの逮捕後、電話でやり取りはしていないし。5年前に、俺の誕生会に気心知れた役者や井筒組スタッフたちが集まった時に、エリカも来てくれたことがあった。『監督、元気で良かった』と言ってくれたけど、今もきっと現場復帰したいんじゃないのかな。それなら、親身になって全力で後押ししたいよ。あれだけの感性と演技力を持つ人間だし、誰だってスクリーンで見たいだろ。執行猶予が取れるんだろ?必ず、復帰の手伝いはしてあげようと思ってる」
と語ったといいます。
沢尻エリカさんの女優復帰作のイメージも固まりつつあるそうで、「権力に立ち向かう1960年代末の全共闘運動の女闘士役とか、大正期の女性解放運動の伊藤野枝の話で主演したらどうだろうか、そんな構想も持ってるんだ。」
と明かしたそうです。
その理由については、「今の若者は、SNSばっかり気にして閉じた世界で生きてる。社会に向いて、私たちはこうありたいんだって抗議することもない。誰にものを申していいか分からない時代、ウジウジしている若者たちに訴えかけて、未来を生きる映画を作りたいと思ってるんだけど、そんな作品のイメージに彼女はピッタリなんだよ。了見の狭い世の中の野次馬たちも黙らせるような、あくまで女優として本人のためになる企画を考えてあげたいな」
と語ったとしています。
このように井筒和幸監督は、沢尻エリカさんの復帰を後押ししたいとの思いを明かし、すでに復帰作のイメージもしているそうなのですが、これに対してネット上では、
- 監督、その前にもっとヒットする作品作らないと!オファーありませんよ。
- この人はもう無理でしょ?「別に」発言で干されて、反省した風をして復帰したものの、その結果がクスリだからね。
視聴者よりもスポンサーが一番嫌がるケースじゃないの? - あの美貌と魅力は確かにもったいなくもある。あんな派手な出で立ちなのに地味な女性役も似合うしね。
しかし、やっぱり薬物は大丈夫なのか心配になる。 - 薬物やひき逃げやらで逮捕されて復帰できる芸能界はやはり一般的な感覚からは遠いね。
需要があるか無いかなんだろうけど、社会全体や法律がもう少し薬物に対して厳しくすべきだよ。これだと薬物が軽い犯罪みたいに思えてくる。 - ドラッグやってもまた復帰できるんだなんて甘い考えを持った若者が増えなければいいが。
芸能人は影響力が大きいんだから、こんな人間を表舞台に立たせないで欲しい。反面教師にもなりゃしない。 - 戦う女の役を演じさせたら、絶対に上手く演じられるとは思うけど、クスリに手を出した人に、その役を演じさせるのはどうなんだ?と思う人も多くいるとは思う。
- 手伝うのは自由。話題作りにはもってこいだよね。世間が受け入れるか否かはべつ。その前にスポンサーをクリアしないとね。
- このように応援してくれる人がまだいることは有難いね。しかし、井筒監督が沢尻を使うことを承諾して、映画のスポンサーになってくれる企業を見つけることができるのかなあ。
コンプライアンスがうるさい今の時代にはなかなか厳しいと思う。 - 法廷で情状証人として立たれる覚悟もない方たちが、世間の目が落ち着いたら今になってすり寄ってくる。お金の匂いがするんでしょうね。
あの清原和博さんを支え、更正の手伝いをした佐々木主浩さんみたいな方が彼女のそばにいるのを願ってます。
などの声が上がっています。
井筒和幸監督は沢尻エリカさんが薬物事件で逮捕後、スポーツ紙の取材に対して「クソみたいな錠剤に手を付けて…。何やってんだバカ野郎!」と激怒しながらも、「自分を叱って猛省してほしい。罪を反省して、また日が昇る時が来る。そうなったら激励、叱咤して、映画の役があればオファーしたい。卒業生ですから、いの一番に助けてあげたいと思ってる」
などと、仕事復帰する際には出来る限りのサポートをしていきたいとの思いを明かしていました。
また、今年1月にも井筒和幸監督は沢尻エリカさんについて言及し、「僕はまたいつか機会をなんとか作って確実に凱旋復帰をして、ほんとに見返してやるような気分にさせてあげたい、それが大事だと。彼女の才能は凄い」
と語っていました。
しかし、沢尻エリカさんは公判で芸能界引退宣言をしており、復帰に関する噂は流れるも具体的な情報は出てきていません。
ただ、沢尻エリカさんは薬物事件で逮捕される前には、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の撮影がすでにスタートしていたほか、複数のCMに出演していたことから、事件によって生じた損害賠償、違約金の総額は合計10億円以上になるとも言われ、それは全て所属していた『エイベックス』が肩代わりしたとの情報もあります。
沢尻エリカさんはそれを返済するために、遅かれ早かれいつかは芸能界に復帰すると予想されており、『パッチギ!』でタッグを組んだ井筒和幸監督の作品で女優復帰となれば大きな話題になるでしょうね。
沢尻エリカさんと同様に、違法薬物事件で有罪判決を受けた『電気グルーヴ』のピエール瀧さんはすでに俳優業も再開させ、大麻事件で有罪となった伊勢谷友介さんも間もなく復帰するとみられています。
沢尻エリカさんも執行猶予が明ける前に、芸能界復帰となりそうな気もしますが、沢尻さんは10代の頃から違法薬物や大麻に手を出していただけに、活動再開後にまた元の状態に戻ってしまうのではないかと心配ですね。