江口寿史がトレパク疑惑騒動で謝罪声明。トレース行為を長文で言い訳、反省していないと批判続く

SNSや雑誌に掲載された第三者の写真をトレース(なぞり書き、写し書き)してイラスト化し、無断で商用利用していたことが判明した漫画家・イラストレーターの江口寿史さん(えぐち・ひさし 69歳)が、騒動から3ヶ月近く経って声明を発表しました。
江口寿史さんは9月にX(旧ツイッター)で、JR荻窪駅のルミネ荻窪で開催されたイベントのビジュアルを手掛け、そのポスターが駅に掲載されていたのですが、そのイラストの元ネタは、モデル・文筆家の金井球さん(かない・きゅう 24歳)が自身のインスタグラムで公開していたもので、金井さんに許可取りすることなく使用していたことでトラブルに発展しました。
<↓の画像左が、江口寿史さんが描いたイラスト、ネタ元の金井球さんの横顔写真>

その後、当事者間で協議の末に和解が成立し、そのビジュアルは使用を継続するとしていたものの、大炎上騒動に発展した末に、ルミネ側が「制作過程に問題があったと判断し、必要な確認が完了するまでの間、該当ビジュアルを一時的に撤去させていただきます。」と発表しました。
その後も、江口寿史さんに無断で顔写真を“トレパク”されたとの告発や、雑誌掲載の写真と江口さんのイラストの構図が酷似しているとの指摘が相次ぎ、江口さんのイラストを使用していた『Zoff』はトレパク疑惑について調査を行った末に、「納品されたイラスト4点のうち、SNS上で指摘のあった2点について、雑誌に掲載された写真を、モデルの方ご本人や撮影者、出版社などの権利者から許諾を得ないまま参考に制作したとの説明がありました。また、制作当時、その経緯ついて広告代理店および当社への報告はありませんでした。」
と発表しました。
これを受けてZoffは、イラストに使用されたモデルと所属事務所、雑誌の出版社に事情を説明して誠意を伝えた結果、宥恕(ゆうじょ=寛大な心で許すこと)してもらったと報告し、一方の江口寿史さん本人は10月以降、権利関係について弁護士に精査してもらっているとして、沈黙を続けていました。
そして、騒動から3ヶ月近く経った12月30日に、自身のXとインスタグラムに長文を投稿し、騒動の発端となった金井球さんの写真をトレパクした問題に関しては、弁護士を通じて協議し、和解していると改めて報告しています。
また、ネット上で問題視された写真のトレースに関して私見を綴り、「私の場合は下描きの最初期の第一段階」「雑誌の写真でも自分で撮った写真でも絵にする時にまずトレースはしますが、それはあくまで“アタリ”程度のものです。アタリというのは紙の中でどの位置に絵がくるかのレイアウトやトリミングを決める作業で、トレースという第一段階はそこまでです。」
としています。
その“アタリ”をもとに、何度も下書きを重ねて構図や輪郭などを修正して、オリジナルのイラストに仕上げていると説明し、「下書きが完璧にできれば、ペン入れは全作画工程の中で私にとっては一番楽しい“描く”時間です。線の走りや揺らぎ、思いがけない偶然の線は、その時々の自分にしか出せないものであり、線あってこそ『江口寿史のイラスト』になりうるものだと思っております」
としています。
写真を参考してイラストを描く行為自体は、漫画を描いていたころから長年にわたって行ってきたものとし、「業界的にも過去から現在にかけて、普通に行われてきた認識です。もちろん作品集、写真集として出版された写真から描く事は当時からアウトだと考えていましたが、雑誌の写真は情報であり自分で撮った写真と同じく、絵を描くための『資料』という認識が長くありました。正直なところ、それが問題にされるという認識は持てていませんでした(中略)今回の一件の最大の問題は、私にその事への認識と配慮ができていなかったことです。40年以上も前のおおらかな時代の、20代の頃の未熟な認識のまま、無自覚に変わらぬ方法で製作を続けてきました」
と綴り、自身の認識などをアップデートできていなかったことに問題があったとしています。
今回の騒動を受けて弁護士に相談したところ、「(写真を)イラストに変換されていることなどにより、当該イラストを見た人が、ご本人であることを特定できない場合には、肖像権・パブリシティ権といった権利を侵害することもないようです」
としています。
ただ、法的には問題がなかったとしても、「知らないところで自分の姿や輪郭に似た絵が描かれたら、不安を感じたり、気分を害されたりする方もいる。ある意味、そんな当たり前のことにも十分な配慮ができていませんでした」
とし、一連の騒動を受けてこれまでの考えを改めていき、今後も絵を描いていくと宣言しています。
そして、この謝罪声明を受けてネット上では、
- 年末年始のドサクサに紛れて誤魔化そう作戦キタ━(゚∀゚)━!
- 言い訳多すぎる・長すぎる。
- なんか逆ギレっぽいな
- まるで反省してない、未だにトレパクが悪いと思っていないという事はよく分かった
- 年内ギリギリの投稿 実に江口らしい
- トレパクを指摘されたイラストは、構図だけでなくシワの具合や色なども全て写真と同じものも少なくなく、下書きの最初期だけという言い訳は無理あると思いますけどね。
- 漫画やイラストをやってる人は、プロアマ関係なくトレス自体は問題にしておらず、江口氏の認識はそういった昔から認知されてきた著作権の感覚が欠如している。
文章読む限りいまいちそこをわかってなさそう…大丈夫かね?
などの声が上がっています。
トレース自体は技法の1つであることから、ファッション誌などに掲載されたポーズなどの構図を下書きし、それをもとにオリジナルの絵を描いていたら、ここまでの大騒動には発展していません。
江口寿史さんはが描いたイラストには、完全に写し描きをしたと思われるものが複数あり、独自に調査を行ったZoffに納品したイラスト2枚に関しても、元ネタの写真と一致している部分が多く、オリジナルの部分が少ないと感じるものでした。
<↓の画像が、江口寿史さんが描いたイラストと元ネタと見られる写真>
<↓の画像が、メガネ男子イラストと鈴木武蔵マーリンさんの顔写真>


江口寿史さんは過去のインタビューで、資料をトレースすることは多少あることだとしながらも、「そのまんま写しちゃうのは想像力欠如だと思います。僕なんか以前、自分で撮った街の写真を元に描いた絵をそのままパクられた事ありますよ」という発言をしており、それにも関わらず自ら、トレパクと指摘されてもおかしくないレベルのイラストが複数発見されています。
<↓の画像が、トレパク疑惑が浮上しているイラストの一部と元ネタ?写真>



また、『EDWIN』とのコラボTシャツで使用した際のイラストは、競合他社の『LEVI’S』のジーンズを履いた女優・杏さんの写真をトレースした疑いもあり、倫理観を問う声も上がっています。
今回の声明ではこれらに関しては言及することなく、長々と言い訳を綴っている印象で、さらなるイメージ悪化に繋がっていますが、今後もイラストレーターとして活動を続け、企業案件なども請け負う際には、新たなトラブルを起こさないように注意してほしいものです。
関連記事
江口寿史がイラストにトレパク疑惑で真相説明へ。コラボ企業が相次ぎ公開中止、複数の作品に疑いで炎上続く(2025年10月8日)
人気漫画家・江口寿史がトレパクで炎上。新木優子らの写真もトレース疑惑、デニーズやZoffが対応を発表(2025年10月5日)
江口寿史のトレパク問題、Zoffが調査結果発表。コラボイラスト2点は写真権利者の許諾得ず制作、経緯報告せず納品(2025年10月24日)
古塔つみがトレパク否定し謝罪も炎上続く。SNSアイコン画像もトレース疑惑、正体は中年男性の憶測で物議も…(2022年2月4日)
GACKTが芸能人格付けチェック2021出演で炎上も? G&Rのパクリ騒動で批判殺到、一流芸能人失格の声も…(2020年12月31日)
- https://x.com/Eguchinn/status/2005934416745341320

































姓名判断の結果が的確過ぎてヤバイww
コリャだめだわ
コピペとなにが違うの?
ただ線なぞって、色塗って、目だけ漫画風にしてるだけじゃないの?
オリジナルじゃないでしょ