芸能事務所『パパドゥ』が2日に、俳優・永山瑛太さん(旧芸名=瑛太 41歳)の弟で、昨年9月に大麻事件で有罪判決を受けた俳優・永山絢斗さん(ながやま・けんと 35歳)の退所と独立を発表しました。
パパドゥは公式サイトで【永山絢斗さんについてのお知らせがございます】と題して、代表・山田美千代社長とスタッフ一同名義でコメントを発表し、永山絢斗さんが8月末をもって“円満退社”したことを報告しています。
このタイミングで退所、独立となった理由については、「皆さまにご迷惑とご心配をかけた2023年の夏から、早いもので1年以上の年月が過ぎました。絢斗さんにはとても長い時間だったように我々からは思われましたが、この間の絢斗さんは、深く深く反省をしながらも、自分自身を見つめ直す事を忘れず、日々を大切におくっていたようにも見えました。そんな本人の希望に賛同し、弊社からの独立となった次第でございます。」
と説明しています。
永山絢斗さんもコメントを発表し、2007年のデビュー以来、17年間所属していたパパドゥからの独立を報告したうえで、「今後は一個人としてお仕事をお受けして参りますことをご報告いたします。」
としています。
続けて、パパドゥの関係者等に感謝の言葉を綴ったうえで、「中でも、引き続き今日まで様々な形で個別に応援してくださった多くの皆様には心より感謝いたします。この1年間、皆様からの心のこもったメッセージやお手紙は私の胸に深く深く響き、何度も救われました。このように大きな力を与えていただいた皆様にいつか恩返しができるよう、これからも日々精進して参ります。」
と綴り、大麻事件には触れていません。
そして、永山絢斗さんの事務所退所、フリーでの芸能活動継続発表を受けてネット上では、
- 逮捕されて迷惑かけられたのに、円満退社って言うのね。何だか違和感ある。
- 長いこと大麻吸ってたのにもう復帰する気なの? ビックリ!
- 彼の演技が好きだったので、また活動して欲しい
- いい役者だから必ず立ち直ってまた表舞台での活躍を期待
- アンフェアとかインビジブルとか演技よかった。頑張れよ
- WOWOWのコールドケースとか本当に良かった。犯罪は犯罪だからかばう気はないけど、どれだけ時間がかかってもいい、しっかり断ち切ってほしい。
もうやらない!って泣いたってすぐまた手を出して逮捕されてる残念な芸能人もいるから。 - 実質クビだよなぁ 独立すると後ろ盾がなくなるので厳しいとは思うが、くさってまた薬に手を出さないといいけど
などの声が上がっています。
永山絢斗さんは昨年6月に、情報提供をもとに捜査していた警視庁薬物銃器対策課(旧・組織犯罪対策第五課)の家宅捜索を受け、ラップに包まれた乾燥大麻約1.694グラムなどが見つかり、大麻取締法違反(所持)で逮捕、後に起訴されました。
その後の裁判では、中学2年生のときに先輩に誘われて行った音楽イベントで初めて大麻を使用し、18~19歳ごろから逮捕まで継続的に大麻を使用していたことを明らかにしました。
大麻の入手ルートは親しい関係にあった密売人で、7年前から購入していたといい、大麻の具体的な使用頻度については、タバコの葉と混ぜたものを月に4~5本、大麻のみを月1~2本ぐらい吸っていたといいます。
大麻使用を続けた理由は「仕事のストレスだったり、寝付けないときにリラックスするため」などと説明し、大麻以外の違法薬物は使用したことがないとも供述していました。
逮捕前に大麻の独特なニオイに気付いた友人から、使用を止めるよう忠告を受けたこともあったそうですが、自分が捕まるはずがないという自信から使用を継続していたとも明かしていました。
保釈後は、自らの提案で母親と同居生活を送り、GPSで行動を監視してもらうなどし、大麻を使用しないようにしているとのことでした。
その後の判決で永山絢斗さんは、懲役6ヶ月・執行猶予3年の有罪判決を受け、事務所を通じて「自分の考えの甘さを猛省し、皆さまを二度と裏切ることのないよう、懸命に生きていきます」と謝罪しました。
今後について事務所は当時、更生を後押ししていく方針を示し、再発防止に努めつつ「語学の勉強や執筆などに取り組みながら、今後の活動を模索していく」としていました。
それからちょうど1年の節目に、永山絢斗さんはパパドゥから独立となり、大麻事件によってイメージは悪化してしまったものの、事件直前に実写映画『東京リベンジャーズ』シリーズなどに出演し、兄の永山瑛太さんと同様に俳優として高い評価を受けていただけに、再びドラマや映画での活躍に期待する声も上がっています。
<↓の画像は、永山絢斗さんと兄・永山瑛太さんの写真>
永山絢斗さんは大麻事件によって、現在放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』を降板し、竜星涼さんが代役を務めるなど、関係各所に大きな迷惑を掛けました。
それでも現在はNetflixなど動画配信サービスも充実しているので、すぐにテレビすることは難しいとしても、配信ドラマや映画、舞台などから俳優活動を再開していくことが考えられます。
前科持ちの芸能人の活動再開を巡っては賛否の声がありますが、今後また同様の事件を起こさないように出来る限りの対策をして、少しずつ信頼を取り戻せるよう頑張ってもらいたいです。