昨年の参議院議員選挙に『れいわ新選組』から出馬し、比例代表で初当選したお笑いコンビ『浅草キッド』の水道橋博士議員(本名=小野正芳 60歳)が、「うつ病」によって議員辞職したことが16日に発表されました。
れいわ新選組の山本太郎代表が16日に国会内で会見を開き、水道橋博士議員が16日に議員辞職願を提出し、受理したことを明らかにしました。
山本太郎代表によると、昨年11月よりうつ病で休職していた水道橋博士議員からは、昨年12月以降に「議員辞職をしたい」と強く何度も伝えられていたとし、主治医からは「最も不調をきたしている、混乱状態の中で物事の決断を行うことは避けた方がいい」とのアドバイスがあり、党側は結論を出すことを一旦保留したそうです。
<↓の画像は、れいわ新選組・山本太郎代表と水道橋博士議員の写真>
しかし、その後も水道橋博士議員は活動できないことに焦りや申し訳無さを感じ、病状は少しずつ改善に向かってはいるものの、議員辞職したいとの気持ちは一貫して強く、改めて医師に意見を求めたところ、「そこまで強い思いであるなら、辞職を選んでもよいと思う。今の博士の判断は、不調の影響による極端な判断ではない」との答えが出たため、議員辞職を受けるに至ったと説明しています。
その上で、「才能、知見、見識をお持ちの方。今後ともれいわ新選組の党の仕事をしてもらいたいとお願いしている。どのくらいお任せできるかに関しては、体調、症状を見て決めたい。話し合っていきたい」
としています。
比例代表の水道橋博士議員が辞職したことにより、次点の元参院議員・大島九州男さん(61)が繰り上げ当選する見込みですが、山本太郎代表は今後について、任期満了を迎える2028年まで1年毎に5人の議員を交代していく考えを明かしており、「れいわローテーションと、名付けてやっていきたい」「実験的な試み」などと語っています。
そして、水道橋博士議員の辞職発表を受けてネット上では、
- 残念 シッカリ休んで元気になってほしい
- お疲れ うつは休むしかない
- 賢明 しばらく相方の玉袋筋太郎とスナックや町中華で飲み歩くといいよ
- 元々躁鬱で躁の時に出馬しちゃった感じかな
- 結局プレッシャーでメンタル再発させて、周りも止めろよ
- これは予想外 てっきり芸能界ではもう稼げないから、あと6年間は国会議員やって悠々自適に暮らすとばかり思ってた
今まで大嫌いな芸人だったけどこの判断は普通の人ではできる事じゃない。地方議員ですらみんなお金目的で任期満了まで議員辞職する人いないんだから - ぶっちゃけ休み続けてたっていいわけだから、責任を感じてたってことなんやろな
などの声が上がっています。
水道橋博士議員は、師匠のビートたけしさんの独立騒動が勃発した2018年に、過労による体調不良で約半年にわって活動を休止しており、後にうつ病を再発していたことを公表し、昨年までにうつ病を3度発症していることを明かしています。
そうした状態にありながらも芸能活動をしながら参院選に出馬し、当選後は議員活動への意気込みを語っていました。
しかし、うつ病の再発によって昨年秋から再び活動を休止しており、今後いつ復帰できるのかも分からない状態にあるようですし、仕事復帰したとしても再びストレス等が原因で体調が悪化してしまう可能性も十分あるだけに、議員辞職は賢明な判断だったと思います。
この決断を巡ってネット上では批判の声も上がっていますが、深刻な病気であればこの判断も仕方がなく、しばらくゆっくりと休んで、今後またいつかどこかで元気な姿を見せてほしいですね。