『ロサンゼルス・ドジャース』の大谷翔平選手(29)の元専属通訳で、違法スポーツ賭博への関与で球団を解雇されて以降、経歴詐称疑惑も浮上する中で行方不明状態だった水原一平さん(みずはら・いっぺい 39歳)が、アメリカに極秘帰国し連邦捜査当局の事情聴取に応じ、大谷選手の口座から大金を窃盗したことを認める方向で交渉していることを現地メディアが伝えています。
水原一平さんは3月20日に韓国で行われた開幕戦後、違法賭博問題で球団から解雇され、その後の動向は明らかになっていませんでしたが、『ニューヨーク・タイムズ』が今日報じた記事によれば、韓国から自宅があるカリフォルニアへと戻り、飛行機を降りたところで警察当局に呼び止められたものの、逮捕はされていないとしています。
水原一平さんは違法賭博で作った多額の借金を返済するため、大谷翔平選手の口座から少なくとも450万ドル(約6億8,00万円)を不正送金したとされていますが、大谷選手に気付かれることなく送金した手口について同紙は、「検察当局は、『水原氏が大谷の銀行口座の設定を変更し、大谷が取引に関する通知や確認を受け取らないようにすることができた』との証拠を掴んだと考えている」
とし、盗んだお金に関しても当初報じられた金額を上回る可能性もあると伝えています。
また、水原一平さんがロサンゼルスの元連邦検事で、横領・収賄・詐欺・暴行事件などの刑事弁護を専門とし「刑事弁護ベスト弁護士10人」に選出されているマイケル・フリードマン弁護士を雇い、「司法取引に応じ、窃盗や他の罪状で有罪を認める方向だ」と伝えており、まだ取引の詳細は不明ながら、司法取引に応じることで少しでも罪を軽くする方針のようです。
その他にアメリカの『TMZ』は、【FBI(米連邦捜査局)の捜査により大谷翔平は賭博スキャンダルの被害者だったと判明。通訳は起訴へ】と題して、大谷翔平選手は違法賭博には一切関与しておらず、詐欺事件の被害者だと捜査当局が結論付けたとし、「水原は近日中に起訴されるだろう。結論では、水原はウソをつき、大谷の了承なしに口座から横領した」
と司法関係者が語ったとしています。
そして、この新たな報道を受けてネット上では、
- 生きてたんか とりあえずよかった 安心して大谷応援できるわ
- 大谷さんの逆転サヨナラ満塁ホームランやね これでアンチはだんまりや
- 何から何まで大嘘つきの盗人じゃねーか 野球に賭けてないのだけは信じてくれとか無理すぎる
- ガチにやべーペテン師だな 大金を盗んだだけでなく、人のいい大谷を利用して肩代わりしてもらったとか言う嘘をとっさについてしまう
学歴詐称といい、嘘まみれの人生だったんだろうが、ここにきて一気にバレた - 水原は報道もされず大谷にもバレなかったとして、この先どうやって7億円を大谷の口座に戻すつもりでいたのかな? もしかして大谷翔平なら気づかないとでも思ってたのか?
- 本人以外がそんな重要な設定をぽんぽん変えられて、それが本人に知られる事もないって結局不自然なのに変わりなくね…?
- いずれバレる稚拙な行為。有能であった彼が、それを見失うほど我を失っていたのか?
一生懸命野球にうちこむ大谷選手のキャリアをも傷つけた。結果、失ったものは更に大きくなり、元には戻らない。私は一生許さない
などの声が上がっています。
大谷翔平選手は3月に行った会見で、違法スポーツ賭博への関与を完全否定した上で、「彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ皆に嘘をついていた」と語り、水原一平さんがギャンブル依存症だったことや、多額の借金を抱えていること等も、3月20日の開幕戦終了後まで一切知らなかったと説明していました。
また、水原一平さんとホテルに戻った後に2人で話した際に、多額の借金を抱えていることや、大谷翔平選手の口座に勝手にアクセスし、違法なブックメーカー(賭け業者)に送金手続きをしていたことを聞かされたことで、球団や弁護士に連絡したとし、今後この事件に関しては弁護士に任せ、当局の捜査には全面的に協力するとしていました。
この説明をすんなりと受け入れる声が上がった一方で、大谷翔平選手に気付かれることなく、水原一平さんが合計450万ドルもの大金を口座から送金することは難しいとして、大谷選手も実は把握していたのではないか、違法賭博に関与していたのではないかと疑いの目を向けられていました。
しかし、『ニューヨーク・タイムズ』などが新たに報じた記事によれば、水原一平さんが銀行口座の通知設定を変更、それによって大谷翔平選手に気付かれることなく不正送金をしていたとする証拠も出てきているようで、これが事実であれば大谷選手の身の潔白が証明されそうです。
そして、現在は水原一平さんの弁護士が連邦捜査局と“司法取引”を行っているそうですが、当局の狙いは水原さんではなく、その前から捜査を行っていた「マネーロンダリングなどの大規模な国際的な金融犯罪」の解明といい、もし水原さんが全ての真相を明らかにすることによって、罰金程度の軽い罪で済む可能性もあるといいます。
ちなみに、もし連邦捜査局が水原一平さんを電信詐欺罪で起訴し、有罪となった場合には連邦法で最高20年の禁固刑が下される可能性があるといい、これに加えてカリフォルニア州法でも窃盗罪などに問われた場合は、3年以下の禁固もしくは1万ドル以下の罰金刑が下される可能性があるとされているのですが、今後どういった展開を迎えるのか、引き続き動向を注視していきたいです。