昨年に旭日小綬章を受章した大ベテラン俳優・橋爪功さん(81)の息子で、2017年11月に覚醒剤事件で有罪判決を受けた俳優・橋爪遼さん(35)が、医療情報サイト『読売新聞 yomiDr.(ヨミドクター)』のインタビュー取材に応じ、薬物事件を起こした経緯を初告白し注目を集めています。
橋爪遼さんは2004年にデビューし、ドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)、『水戸黄門』(同)、『1リットルの涙』(フジテレビ系)、『のだめカンタービレ』(同)、『八重の桜』(NHK)、映画『クローズZERO』シリーズなど、脇役ながら数多くのヒット作に出演し活躍していました。
しかし、2017年6月にネット上で覚醒剤を一緒に使用する相手を探し、初対面の男性に2万円を支払い、男性宅で覚醒剤を使用したとして逮捕、起訴されました。
<↓の画像は、覚醒剤事件で逮捕当時の写真>
初公判では、橋爪遼さんが遅くとも2011年ごろから断続的に覚醒剤を使用し、2011年に麻薬等取締法違反容疑でも逮捕(嫌疑不十分で不起訴処分)されていたことが明らかにされ、東京地方裁判所は懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の有罪判決を下しました。
この事件から今年で5年が経ち、ヨミドクターの取材に応じた橋爪遼さんは、違法薬物に手を出した経緯について、「20代半ばぐらいから、やや仕事が少なくなり、自分の価値が分からなくなっていました。それで、芸能界以外の仲間と一緒に『合法ドラッグ』(脱法ハーブ)と呼ばれていたものに手を出していました。当時は、まだ罪に問われなかったので軽く考えていたんです。そんな折、覚醒剤を持っていた知人がいて、合法ドラッグの延長ぐらいに思って、“いいかな”程度に軽く考えてやってみた。」
と明かしています。
<↓の画像が、ヨミドクターの取材に応じた橋爪遼さんの写真>
その後も断続的に違法薬物を使用していたものの、「自分で調達したことはありません」「いつも、薬を持っている友達のところに行く形だった。薬物の売人に知り合いはいませんでした。」「自分なりに線引きはしていたつもりでした。『自分では買わない』『仕事の前には絶対にやらない』『休みのときだけ』など。もちろん、何の言い訳にもなりませんが。」
と語り、自ら薬物を購入したことは無いと語っています。
また、覚醒剤を使用後は疲労感が無くなり、集中力なども増して時間に没頭できたといい、使用期間については、「2011年ぐらいから、逮捕されるまでの5、6年でした。その間、やったりやらなかったり。」
と説明しています。
その時はいつでも覚醒剤をやめられると思っていたものの、快楽を求めて使用を続けたことで2017年に逮捕され、その当時の心境については「『終わった……』でしたね。」と明かしています。
橋爪遼さんはこの事件が原因で、当時出演していた連続ドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)を降板、さらに大手芸能事務所『ワタナベエンターテインメント』系列の『ワタナベ・アクトゥール』をクビになりました。
事件後に父・橋爪功さんは事務所を通じて謝罪コメントを出し、当時スポーツ紙は「仕事相手に迷惑を掛けてはいけないから、仕事はやりたくない」と言って、仕事をキャンセルし始めているとの情報も伝えていました。
そして、昨年3月には週刊誌『週刊女性』が、違法薬物事件が原因で親子関係が悪化しているとの噂を報じ、同誌の直撃取材に対して橋爪功さんは「息子については、ノーコメントだよ」と語り、質問には応じませんでした。
週刊女性はこの他にも、橋爪遼さんが俳優復帰に向けて動いているとの情報を伝えていたのですが、橋爪さんは現在、同じ悩みを抱えている人が集まり、相互理解や支援をする自助グループに参加しながら、アルバイトをしているといいます。
保釈後すぐに奈良県内にある施設に入り、3年にわたって回復プログラムを受け、現在も奈良で一人暮らしし、2~3個のバイトを掛け持ちして生活しているそうですが、現在も芝居がしたいという気持ちはあるとのことです。
橋爪遼さんはかつて連続ドラマにも頻繁に出演していましたが、薬物事件でナベプロ系の事務所をクビになり、元々俳優として特に目立つ存在でも無かったことから、俳優業を再開したとしてもなかなか厳しそうではあります。
ただ、今後も薬物依存の啓発活動等をしていきながら、本当に自分がやりたいことをやれるように頑張ってほしいですね。