俳優・本木雅弘さん(本名=内田雅弘 52歳)が30日に出席したイベントで、義母で女優の樹木希林さん(きき・きりん 本名=内田啓子 75歳)が、一時危篤(きとく)状態だったことを明らかにしました。
樹木希林さんは16日放送の特番『大中継!にっぽんのお盆』(NHK BSプレミアム)に出演予定だったものの、3日前に大腿骨(だいたいこつ)を骨折したことで出演を取りやめており、15日に手術を受けたことも明らかになっていました。
当時『サンケイスポーツ』が報じた記事によれば、樹木希林さんは手術後も集中治療室にいるとのことだったのですが、樹木さんの長女でエッセイスト・女優の内田也哉子さん(42)の夫・本木雅弘さんが30日、樹木さんが骨折した経緯や現在の状態について語りました。
<↓の画像が、30日にイベントに出席した本木雅弘さんの写真>
本木雅弘さんによると、樹木希林さんは13日に知人宅に行った際に、外階段を無理して上ったところ転倒し、左大腿骨を骨折してしまったといい、内田也哉子さんに抱えられて病院へ行ったところ、「全治6週間」と診断されたそうです。
その後15日にチタンを入れる手術を行ったそうなのですが、樹木希林さんはもともと気管支が弱く、ガンの影響などもあり肺のあたりが弱っていたそうで、一時は生死をさまよう危篤状態になったといいます。
<↓の画像は、1年前と今年7月末に撮影された樹木希林さんの写真>
(左が1年前、右が今年7月末に撮影)
しかし、幸いにも危機を回避して状態も落ち着いたことから、現在はゆっくりとしたペースでリハビリを続けている状況ではあるものの、「苦しみもあったりするので、声が出なかったり、いくつか管がつながっているので多少の不自由はある」と本木雅弘さんは説明し、現時点で退院、復帰の時期は未定で、リハビリ次第だとしています。
また、樹木希林さんは全身にガンを患っていることを5年前に公表したのですが、それ以降の樹木さんについて本木雅弘さんは、「現状に無理にあらがわずに、また屈することなく向き合う姿勢は変わらない」と語り、病院でも看護師に対して筆談で「これをこうやって、こっちに避けてからの方が合理的じゃない」と指示したり、樹木さんが口にモノを入れる時に家族が心配しながら見守っていると、「みんなのエネルギーがうるさい。帰って」と言うなど、「樹木さんらしさ全開で入院生活を送っています」と明かしています。
さらに、樹木希林さんが手術を受ける前に「もしのもことがあったら」ということで、夫でロックミュージシャンの内田裕也さんに電話をかけたことを明かし、樹木さんは電話で「今までいろいろ悪かったね。よろしく」というようなをことを話し、内田さんも「おぉ、そうか。こっちこそ悪かったな」と返すといった独特な夫婦のやり取りをしていたといい、手術前に電話をかけた理由について樹木さんは、「事実をワイドショーで知ったら、かわいそうでしょ」と話していたとのことです。
この日の会見では、樹木希林さんが29日にマスコミ向けに書いたという直筆のイラスト入りメッセージも公開され、「細い糸1本でやっとつながってる 声一言もでないの しぶとい困った婆婆です K.KIKI」と綴り、細い糸で繋がっている自身のイラストが書かれているのですが、そこにはハサミも描かれており、これについて本木雅弘さんは「いつ切られてもおかしくないという自虐」だと苦笑いしていました。
<↓の画像が、樹木希林さんの直筆イラスト入りメッセージの写真>
そして、この発表を受けてネット上では、
- お元気なってまた女優業に復帰してほしい。この方にしか演じられない役がある。
- 癌で闘病中なのに、骨折で手術してリハビリもしなきゃなんて。。。しんどすぎるよなぁ。。。
- どんな状況でもユーモアを忘れないなんて樹木さんすごい。
- そんな時でも、ユーモアのあるコメントを出せるって、すごい。また、いい婿さんをもらって、よかったですね。
- 日本を代表する名女優。ゆっくり休んでリハビリして、キチッと治してほしい。
- 樹木希林さんはひょうひょうとして、面白いことをサラッとおっしゃるから、一時危篤って信じられない。でも持ち直されて良かった。
- 苦しいでしょうに…ユーモア溢れるステキな絵。ゆっくりじっくり回復されることを願っています。
- 自虐的でもいつも笑いにする樹木さんの生き方好きだな。決して安堵できる状態ではないかもしれないけど、元気に復活されることを信じてます。
- 危機は回避したのか。良かった。大好きな女優さんだからしっかり治してまた元気な姿が見たいです!高齢者の骨折って寝たきりになってしまう事もあるからリハビリ頑張ってください!
などのコメントが寄せられています。
樹木希林さんは年を重ねてもパワフルで、元気に仕事を続け、2015年に全身ガンを公表して以降も、複数の映画やドラマ、CMなどに出演していたのですが、約2週間前に大腿骨の骨折が明らかとなり、今年で75歳という年齢もあって心配の声が多く上がっていました。
そうした中で、一時は危篤状態になっていたという衝撃の事実が判明し、ガンの影響などで肺も弱っていることも明らかにされたことによって、より多くの心配が寄せられると同時に復帰を願う声も多くみられます。
樹木希林さんの年齢を考えると、手術を受けてリハビリを続けたとしても、どこまで回復するかは分からず、普通の生活が出来るまで回復出来ても、仕事復帰は難しいと判断される可能性もありますが、樹木さんの強い生命力で1日も早く回復することに期待したいところで、また表舞台で元気な姿を見せてほしいですね。