人気シンガーソングライターの“マッキー”こと槇原敬之被告の判決公判が3日に東京地方裁判所で開かれ、懲役2年・執行猶予3年の有罪判決が下されました。
槇原敬之被告は、2018年に仕事場として使用していたマンションで、危険ドラッグ「RUSH(ラッシュ)」の液体入りの瓶や覚醒剤を所持し、今年2月にも自宅でラッシュを所持していたとして、覚醒剤取締法違反(所持)と医薬品医療機器等法違反(所持)で逮捕、起訴されました。
初公判は7月21日に行われ、検察側は「常習性、依存性があり、厳罰が必要だ」「1999年に覚醒剤取締法違反で有罪判決を受けた後も、薬物の使用を繰り返していた」として懲役2年を求刑、槇原敬之被告の弁護側は「覚醒剤などは捨てるつもりで持っていただけで、すでに縁を切っている」として執行猶予付き判決を求め、即日結審となりました。
そして、3日に行われた判決公判で裁判所は、「被告は覚醒剤などを使用する目的で所持していたわけではないなどと供述しているが、違法薬物に対する抵抗感の乏しさを背景にした悪質な犯行で刑事責任は軽くない」
と指摘した上で、現在は薬物所持を反省し「二度と違法薬物に手を出さないことを誓っている」こと、過去の薬物事件からすでに20年が経過していることも考慮し、執行猶予付きの判決が下されました。
判決後に裁判官は「執行猶予後も前科として残るので、慎重に行動するようにしてください」と語りかけると、槇原敬之被告は「はい」と答え、最後は「ありがとうございました」と述べて深く頭を下げ、退廷したとのことです。
2度目の有罪判決を受けて槇原敬之被告は公式サイト上で、ファンや関係者等に謝罪の言葉を綴り、「当面の間、今後に予定しておりました活動を休止させていただきたいと思います。その間は、常に罪を償う思いを持ち、今後、皆様のご信頼を一日でも早く取り戻せるよう、日々懸命に努力をする所存でございます。」
としています。
<↓の画像が、槇原敬之被告のコメント全文の写真>
槇原敬之被告の執行猶予付き判決を受けてネット上では、
- 執行猶予など必要ないだろう。何度も繰り返してこんな甘い判決なら止める訳無いな。
- 執行猶予は付けない方が本人のためにも良いと思う。実刑だけの方がクスリやめられる可能性が高い
- 大甘な判決ですね!再犯して執行猶予付きって理解できない!どうせ時期が来ればまたやらかすんだからもっと重い刑にしてほしかったです!
- 執行猶予後に逮捕の繰り返ししじゃない?結局、初犯扱い。実刑にしろとは言わないが執行猶予は10年ぐらい必要だと思う。
薬物逮捕が減らないのは刑が軽すぎなのが一番の理由でしょ。 - 薬物に対してはもっと厳罰化(実刑のみ)を検討してみてはどうか?薬物の影響により、善悪の判断がつかず、周囲の人間を傷付ける、殺害してしまう事案が起きてますからね。
まあ、刑を受けても脳が快楽を覚えているので薬物を止めるのは大変だろうがね。 - ま、ちょっとしたら 逮捕されるんだろ。絶対、止められないんだよ。一回手を出したら、オワリというのを彼はちゃんと証明してくれる。
- もう、復帰しないで。芸能以外の道を探していただきたい。少なくとも、TVやラジオで見聞きしたくないから。
- 身元引受人的な扱いでパートナーの存在を挙げたんだと思うけど、そもそも前のパートナーの影響で薬を始めた(ということになっている)んでしょ?
パートナーが変わったから更生できる!大丈夫!と法的にお墨付きを与えたということ??主体性がないというか、パートナーに依存し過ぎというか。
つまりパートナーが変わったら、その人が望めばまた薬やっちゃうってことじゃないのかね。 - パートナー依存、薬物依存、アルコール依存、依存体質は怖いね!不安になると手を出すはずね。
せっかく集中出来る仕事があるのに‥立ち直れないのかな?不安、依存‥誰もが持ってる弱い所だけど、皆、どーにか克服してるけどなっ 頑張れ!
などの声が上がっています。
槇原敬之被告は初公判で、仕事場や自宅で見つかった危険ドラッグや覚醒剤について、20年前に揃って逮捕された元パートナーで、元事務所社長から入手したものと説明し、現在は新たな男性パートナーと交際していることも告白しています。
2018年3月に関係を解消したという元パートナーには昨年11月に賠償金を支払い、槇原敬之被告や事務所スタッフと接触しない約束を交わしたといい、その理由については、「とにかく早く関係を断ちたかった。(接触しない約束も)僕の希望で入れました。本当に関係を持ちたくないと思っていたので」と語っています。
違法薬物使用については「ここ数年はありません」と答え、今後また薬物に手を出す危険性について問われると「全く手を出すことはないと思います」と断言しており、それにも関わらず薬物を所持していた理由については、「こういうのを捨てるのは、集合住宅だし気をつけた方がいいと聞いたことがあって、とりあえず取っておいた感じです」などと説明しています。
現パートナーと同棲している自宅からも薬物が見つかっていますが、「引っ越しをした時に見つかった。現在のパートナーに見つかってはいけないと思って、カギのついている洋服タンスのセーフティーボックスに入れておきました」と語り、現パートナーは薬物所持を知らずに「本当に驚いたけど、一緒に頑張っていこう」と言われたとのことです。
また、「(違法薬物は)1人で使っていた。全然楽しくないし、警察にずっと怯えて生きていくのもバカバカしくなった。薬自体が嫌になってやめた。」とし、「辛いことや大変なことがあっても、今は周りに素直に相談できるし、パートナーの彼とも色々なことを分け合ってやっていけるから大丈夫だと思います。今は薬を使わなくても、十分幸せだと感じているからです」と語っていました。
この初公判後にスポーツ紙の取材を受けた元パートナーは、「自分の中で、完全に関係は終わっているので、何とも思わないです」「本当に薬物を断ち切れるかは、本人しか分からない」とだけ話していました。
槇原敬之被告は1999年に逮捕時にも、懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の有罪判決を受け、「法を犯すことの重大さを痛感いたしております。今後は、絶対にこの様な事を起こさないことを、堅くお約束いたします」などとコメントしていましたが、2003年には薬物疑惑で警察が裏取り捜査を行っていたことが週刊誌の取材で判明しています。
実際に槇原敬之被告はその時点で元パートナーと薬物使用を続けていたとみられ、2018年にはその元パートナーが逮捕され、槇原被告の2度目の逮捕に繋がりました。
槇原敬之被告は現在の自宅で見つかった危険ドラッグについて、捨て方に困って所持していたと説明していますが、数年の間に捨てる機会はいくらでもあったのではないかと思いますし、現在交際中のパートナーと関係が悪化したり、破局を迎えた際に深く落ち込み、再び違法薬物に手を出してしまうのではないかという心配があります。
違法薬物事件で4度目の逮捕となった元タレント・田代まさし被告は、執行猶予期間中の所持によって2度目の逮捕で実刑判決を受け、出所から2年後にも薬物の使用・所持で捕まり、2度目の実刑となりました。
さらに、4度目の逮捕で懲役2年6ヶ月の実刑判決(うち6ヶ月は保護観察付きの執行猶予2年)が下され、全期間の執行猶予を求めて田代まさし被告は控訴しましたが、7月29日に控訴が棄却されました。
槇原敬之被告も田代まさし被告のように薬物事件を繰り返し、仕事から何まで全て失うようなことにならないように、今後は必要に応じてカウンセリングを受けるなりして、薬物から完全に離れた環境で生活し楽曲制作に励んでほしいです。