女優・森七菜さん(もり・なな 19歳)がデビュー以来所属していた事務所を退所、独立し、大手芸能事務所『ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)』との業務提携が正式発表されてから3週間が経ち、19日から公開予定の主演映画『ライアー×ライアー』の宣伝で様々なテレビ番組に出演しています。
そんな森七菜さんの移籍騒動渦中の様子を『東京スポーツ』(東スポ)が伝えており、森さんは「円満移籍」と勘違いしていたのか、自ら仕事関係者に笑顔で「ソニーさんにお世話になります」などと説明していたことを報じています。
記事ではテレビ局関係者が、「今、最も旬な女優の移籍騒動。森さん自身もナーバスになっておかしくないのですが、自分から仕事関係者らに『ソニーさんにお世話になります』などと説明していた。しかも、屈託のない笑顔で話すので、“円満移籍”するとしか思わなかった」
と証言しています。
ソニーの関係者は、「移籍報道前からイベントや音楽番組などの現場では、ソニー側のスタッフがフォローしていた。それは仕事が多岐にわたり、前事務所ではフォローしきれなくなってきたと、森サイドからお願いされたから。あくまで手伝っていたという認識で、“引き抜いた”とまで報じられるとは思わなかった」
と困惑しています。
週刊誌『フライデー』のWeb版『フライデーデジタル』はさらに、森七菜さんがSMAに完全移籍ではなく、“業務提携”となった裏側について伝えています。
記事では女性週刊誌記者が、「一部スポーツ紙では、森さんサイドが(元所属事務所の)『アーブル』に移籍を打診したのが昨年12月と報じられた。わずか1ヶ月あまりで移籍問題が決着することはまずない。彼女の母親が独立を主導したという話もあり、円満退社ではなかったことは明白です。移籍先となったSMA側も、騒ぎが大きくなったことに戸惑いが隠せなかったですね」
としています。
ソニー関係者は業務提携を選択した理由について、「実は森サイドと懇意にしているあるプロデューサーさんから、ウチの上層部に『森が独立したら引き取ってくれないか』と頼まれたそうです。彼女はソニーからレーベル契約して曲をリリースしていますから、SMAに入れば今後の活動はすんなり行くと思ったのかもしれませんし、こちらとしても無下に断ることができないですから」
と明かしています。
別のソニー関係者によれば、ソニー社内では森七菜さんの事務所移籍に対する「違和感が強かった」「特に現場スタッフからは彼女の移籍に否定的な意見も飛び出したこともあった」といい、「受け入れるのであればあくまでもスムーズな移籍が前提。つまり、森さんたちが前の事務所から円満に退社してくるということ。ですが、そうではなかった。」
と語っています。
スポーツ紙記者は「親が出て来て事務所とトラブルになる形で独立しても、独立前ほどの活動を維持するのは実際には難しい」とし、芸能プロダクション関係者も、「小さい事務所から大手事務所に移籍することは決して珍しいことではないです。でも、その際は色々な下交渉をして、引き抜かれる側も納得しているようにしている。例えば、契約中のCMギャラなどは以前の事務所に入り続けるとか…。ただ、肉親が出てくると感情に走りがちで『とにかく辞める』の一点張り。話し合いの余地が無く、揉めることが多いんです。」
と明かしています。
森七菜さんの事務所移籍騒動では、現在一緒に暮らしている母親が待遇に対して不満を抱え、暴走したことが原因で勃発したものと複数のメディアに報じられています。
ニュースサイト『サイゾーウーマン』によれば、SMAは旧事務所を退所するにあたり母親に対して、「せめてアーブルで行った仕事の売り上げは、同社にも還元すべきでは」と提案したものの、母親は「あの事務所からはずっとギャラを搾取されていた」と主張し、それによってSMAへの完全移籍とはならず、様子見の意味も含めて業務提携になったとも囁かれているとのことです。
そのため、「“騒動は決着した”と報じるメディアもありますが、根本的な問題は、何ひとつ解決していないと思いますよ」と芸能プロダクション関係者が語っています。
このように事務所移籍騒動の裏側で起きていたトラブルが複数のメディアに報じられ、森七菜さんのイメージにも悪影響が及び、ネット上では森さん親子に対して批判の声が殺到しています。
しかし、森七菜さん本人は様々なネガティブ報道、ネット上でのバッシングを意に介していないとみられており、7日に『ORICON NEWS』が配信したインタビュー記事では、客観的に見て自分はどんな性格だと思う?との問いに対して、「“気にしない人”だと思います。気の向くまま行動することも多いですし、寝たら色んなことを忘れるので、我ながら良い性格に生まれてきたなと思っています(笑)」
と答えています。
また、このインタビューでは今年20歳を迎えるにあたり、目指す俳優像を聞かれると、「視聴者や観客の皆様、そしてお仕事で関わるスタッフや監督の方々から“信頼される俳優”になりたいです。というのも、とある現場で『最初は正直“なんだこの小娘は?”と思っていたけど、君が主演を務める理由がわかったよ』と言われたことがあったんですね。それが凄く嬉しくて、他にも『なんだこの小娘は?』と思っている人がいたら、『なんだこの小娘は!』に変えてやろうと気合いが入ったんです。これから沢山色んな経験を積んで、いつか『この原作のこの役を森七菜が演じるなら安心だね』とか『森七菜が演じるなら絶対に面白いよね』と思ってもらえるような俳優になれたらいいなと。」
と語っています。
土屋太鳳さんや二階堂ふみさん等が所属するSMAと業務提携を結び、再出発を図ったものの、一連の報道によってイメージが著しく悪化してしまったことから、これまでのようなペースでドラマや映画、CMなどに出演することは難しくなる可能性があります。
一方で『NEWSポストセブン』が報じた記事では広告代理店関係者が、「彼女のルックスと存在感から、アイドル時代の広末涼子さんや斉藤由貴さんとよく比較されます。清潔感・純粋感に溢れてスポンサー好感度は抜群。演技力も評価されてきていますから、この移籍騒動が落ち着けば、向かうところ敵なしです」
と絶賛しています。
森七菜さんがそれほどの逸材なのかどうかは分かりませんが、弱小事務所に所属しながら複数の仕事を獲得していたのは事実で、女優デビューからたった4年でゴールデン・プライム帯(19~23時)の民放連ドラで主演し、物怖じせず堂々とした演技を披露しており、これからの成長が楽しみな若手女優の1人です。
事務所移籍で大モメし、イメージに傷が付いてしまったのは痛手ですが、目標とする「信頼される俳優」になれるように、これから奮闘してほしいですね。