今年3月に「大腸ガン」で闘病していることを公表したミュージシャン・タレントの“桑マン”こと桑野信義さん(くわの・のぶよし 64歳)が7日、所属する『ラッツ&スター』(旧名:シャネルズ)のリーダーで歌手・鈴木雅之さん(64)のコンサートに出演し、ステージ復帰を果たしたことをブログで報告すると共に、5月に2度目の手術を受けていたことなどを明らかにしました。
桑野信義さんが出演したのは、鈴木雅之さんのアーティストデビュー40周年記念コンサートツアー『WOWOW生中継 masayuki suzuki taste of martini tour 2020/21~ALL TIME ROCK ‘N’ ROLL~』の大阪公演で、コンサート終盤に「紹介しましょう!私のソウル・ブラザーNo.1、桑野信義!!」という呼びかけで、桑野さんがステージにサプライズ登場しました。
<↓の画像が、鈴木雅之さんとステージ復帰した桑野信義さんの写真>
桑野信義さんの登場に会場は大きな拍手に包まれ、ステージに立った桑野さんは、「長かったです。本当に今こうして立っているのが、夢のようです。だって正直もうステージに立てないと思っていましたから」と語っていました。
そして、桑野信義さんを迎えて最初に『ラッツ&スター』の曲『ハリケーン』『街角トワイライト』『憧れのスレンダー・ガール』『週末ダイナマイト』をメドレーで披露し、その後は代表曲『め組のひと』『ランナウェイ』『夢で逢えたら』も披露してステージを後にしました。
コンサート終了後の8日に桑野信義さんはブログを更新し、コンサートに参加するまでの経緯を綴っています。
鈴木雅之さんのツアーは昨年4月からスタート予定で、桑野信義さんも参加するはずだったものの、コロナ禍でツアーが延期の末に中止となった後に「大腸ガン ステージⅢb(直腸ガン)」が発覚し、リンパ節にも転移していたことから、「先ずは抗癌治療 XEROX療法+アバスチン 4セット開始。手術をするためには、★癌を少しでも小さくすること ★これ以上の転移を抑えること 以上が条件でした。何とか4セットをこなし2月に手術に漕ぎ着けました。ロボット手術『ダヴィンチ』で14時間の手術になり、立派に育った癌と転移したリンパ節をごっそりと切除」
と治療内容を明かしています。
この治療によって4月からツアーに参加する予定だったものの、体が完璧な状態には戻らなかったことでコンサートへの参加は断念し、そのタイミングで大腸ガンを公表したそうです。
その後、5月に更新したブログでは、術後の抗ガン剤治療の副作用が耐えられずに、医師らと相談の上で化学療法を中止したことを報告していましたが、「実はその後ブログを休んでいた5月に再手術をしました」と明かしています。
2度の手術によって体に大きなダメージが残り、現在も障害が残っていて完治はしていない状態にあるものの、鈴木雅之さんが桑野信義さんの思いを汲んで、「ワンコーナーだけでもステージに戻ってきてやってみないか」「バンドのメンバー、スタッフ全員がお前を全力でサポートするから」と声をかけてくれたといい、それによってまだ闘病中ながら7日にステージ復帰することが出来たそうです。
リハーサルにも参加できない状況で、ちゃんと演奏は出来るのかと不安な気持ちがあったそうですが、「ところがどっこい!自分でも驚いた!身体が覚えていたんだよ。ステージに上がり皆んなのサポートで身体の具合は良くなるは調子はアップするは⤴ 『病は気から!』って本当だね 正直もうステージに立てないと思っていたからさ それぞれ病気の内容は違えど、現在闘っている皆さん&サポートしている皆さん、諦めなければ必ず夢は叶う!こんな俺でも実証してみせたよ~!」
と綴っています。
最後に今後については、「とにかく焦らず、先ずは3年後の寛解に向け、療養しながら一歩一歩進んで生きまっせ!!」
と意気込んでいます。
続けて9日に更新したブログでは、コンサートで共演した鈴木雅之さん、佐藤善雄さんとの写真や、ステージ裏で撮影したサポートメンバーたちとの写真を公開し、「今回のステージに上がれることで最高のリハビリができました」「爺はまた現実に戻りリハビリをしながら療養生活に戻ります 諦めなければ夢は叶う!!闘病仲間の皆さんそれぞれ抱えている悩みや苦しみはあるけれどさ コレばかりは仕方ないよ 全てを受け入れてしまえば楽になるよ。ノンストレスで自分中心で一緒に闘いましょう」
と綴っています。
<↓の画像が、桑野信義さんがブログに投稿の写真>
そして、桑野信義さんのステージ復帰などに対してネット上では、
- さすがにお痩せになられたね。こうして姿を見せてくれるのは喜ばしいけど、くれぐれも無理の無い様にご自愛しつつ頑張って!
- 桑マンさんにはまた鈴木さんと共にコンサートなどみせてほしいし、聞かせてほしい。
あまり無理しない程度でまた笑わせてほしい。回復する事を祈っています。 - ステージ上でトランペット演奏や歌うことが一番。ある意味で薬よりもステージに立つことが最適な治療法なのではないでしょうか?
この先も楽しみにしております。お体ご自愛ください - 桑マン、ステージ復帰出来て良かったです。完治出来るよう応援してます。
しかし、こうなってくるとマーシーは残念でならない。 - WOWOWでライブ観ました。少し浮腫んでるようだけど元気そうで良かった。もう一人出てなかったけど、みんな元気なうちに、ラッツ&スター復活してほしいです。
- 号泣しました。6月30日の神戸国際会館のコンサートの時に、マーチンがツアー中に間に合ってくれればと祈るように話してたので、何よりマーチンが嬉しかったと思います。
やっぱり桑マンのトランペットがないと寂しいです。無理せず、ゆっくりで良いので、元気になって下さい。
来年のツアーで会える事を楽しみにしてます。 - このツアー3ヶ所行きましたが、随所で桑マンが居ない寂しさを感じていたので、本当に嬉しかったです。
WOWOWの生放送があるから、ひょっとしたらと思い期待しつつでも体力的に難しいのだろうなって勝手に思っていました。
放送が始まって、マーチンのMCでいつも触れてた桑マンの話がなく配慮して話さないのかと思いきや、本人登場で涙腺崩壊してしまいました。
やっぱりラッツナンバーには桑マンのペットは絶対的な存在です。桑マンのペット、サイコー!完全復活待ってます!
などの声が上がっています。
桑野信義さんは今年3月に、昨年秋に医師から大腸ガンのステージ3~4と宣告されていたことや、それから半年にわたって抗ガン剤治療を受けた上で、2月に受けた手術によって、大腸ガンとリンパ節に転移したガンを無事切除することができたと明かしていました。
また、各スポーツ紙の報道では、2~3年ほど前から腹痛症状があり、昨年9月に血便が出たことで検査を受けたところ大腸ガンが判明し、これまでの治療によって体重が10キロほど落ちたとのことでした。
そして、桑野信義さんのガン公表後に放送されたラジオで鈴木雅之さんは、「俺たちも希望を持って迎えられるようエールを送りたい。ステージに一緒に立つ日が来るように、オレたちもをずっと、ずっと待ち続けたい」「アイツのこれからの人生の生き様みたいなものを見届けなきゃいけない」
との思いを明かしていました。
それから3ヶ月以上が経ち、一時的にでもステージ復帰を果たせたことに対してファン等から喜び、感動の声などが上がっています。
鈴木雅之さんも8日未明に更新したブログで、「桑野さんがステージに帰ってきてくれました。本当に嬉しいかぎりです。トランペットを吹いている桑野さんは、やっぱりカッコいい“ラッパ吹き”ですよね?」
と、ステージ復帰への喜びを綴っています。
桑野信義さんは5月に2度目の手術を終えたばかりで、寛解(症状が落ち着き安定した状態)と言える状態までにはあと3年かかるそうですが、一時はこのまま死んでしまうのではないかと思い、気持ちがドン底まで落ちたというものの、そこから気持ちを切り替えて前を向き、コンサートへの出演によって、生きる活力がさらに湧いているようで安心しました。
今後どうなるかはまだ分かりませんが、完全復帰を目標に引き続き様々な治療を受け、免疫力アップにも努め、また元気に活動する姿を見せてほしいです。