同僚選手への暴力行為により、全試合への出場停止処分が下されたプロ野球『北海道日本ハムファイターズ』の中田翔選手（なかた・しょう 32歳）について、栗山英樹監督(60)が「正直、このチームでは（プレーを続けるのは）難しいかな」などと語ったことで、退団となる可能性も高まっているとして大きな注目を集めています。
中田翔選手は4日に、北海道函館市内で行われた『横浜DeNAベイスターズ』とのエキシビジョンマッチ前のベンチ裏で、同僚選手と2人で話している時に突然ブチギレ、暴行を加えたことが被害を受けた選手からの申し出で発覚し、中田選手も「自分が手を出した。自分が全面的に悪い」と認めたことにより、球団は即謹慎処分を下した後、11日に1・2軍全ての試合への無期限出場停止処分を科しました。
その後、栗山英樹監督はこの問題についての言及は避けていましたが、16日にメディアの取材に応じ、「ファンの皆さんや、野球界であったり、社会に対して、本当に責任を感じているし、誰が悪いのかと言ったら監督である私自身。本当に申し訳ありません」
と謝罪して頭を下げ、中田翔選手が今後、謝罪会見を行うことも明らかにしました。
＜↓の画像は、栗山英樹監督と中田翔選手の写真＞
暴行事件が勃発後に栗山英樹監督は、中田翔選手と一度も面と向かっては話していないものの、電話で長時間話し合ったそうなのですが、中田選手の今後については、「（復帰まで）すごく時間はかかる。今すぐにプレーしてという感じではない。それくらい重く受け止めている。何となく感じているのは、正直、このチームでは（プレーを続けるのは）難しいかなと、ちょっと思っていて」
と語り、このまま退団となる可能性を示唆しています。
今後チームに戻る可能性については、「それは球団の判断だし、ゼロではない。だけど、今すぐうちのチームで『はい、どうぞ』っていうことではない。それが、彼の立場として本当にいいのかどうかというのも考えている」
と、戻ることは容易ではないとしています。
他球団への移籍についても、「他のところにお願いしますよと言ったって、この状況で手を挙げて、何とかしてあげようということがあるのか分からないけど…」
と語っています。
ただ、「彼の人生にとって野球はやるべきだと思っている。野球を辞めさせろって意見が出てくるのも、もちろん分かるけど、謝って許されるのであれば、もう1回やり直すチャンスはどこの社会でも考えてあげるべきだと考えている。何とか、何とか、何とかもう1回、再生するチャンスをもらった中で野球をやらせてやりたいっていう思いはオレの中にある」
と、再出発の機会を与えてあげてほしいとの思いを明かしています。
このように栗山英樹監督は、中田翔選手の放出や他球団への移籍を否定することなく、このまま退団となる可能性が十分あることが判明したのですが、これに対してネット上では、
- 「このチームでは難しい」ではなく、どのチームでも難しい。暴力行為であれば、解雇相当の対応となる。
また、現状の成績と年俸を考えると引き取り手はない。 - 栗山としては監督就任からずっと中心選手として育ててきたから思い入れはあると思うけど、流石に今回の件はこたえてるだろうな
栗山の口からこのような言葉が出るってことは、本当にもうファイターズの中田翔は見れないってことだろうな…残念だけど致し方なしかな - 恐らく昨日今日始まったことではなく、みんな周知してた暴行なんだと思う。軽い冗談みたいなノリ…とすりかえてきたような…。
日ハムでは無理と言ってくれて良かった。他球団もムリでしょう。監督が悪いのはそうだけど、やはり一番悪いのは本人だから、解雇や引退となっても自業自得なのかも… - 中田って去年までの成績もそれほどパッとしないイメージがあるな。やたら打率は低いし、三振も多め。監督が我慢して使ってたイメージはある。
他の球団も成績、こんなキャラ、年俸を考えれば移籍も難しいだろうな。 - 現状では素行はもちろん、成績や年俸を含めてプロ野球での移籍は難しいだろう。
海外とか独立リーグとかで、しっかりと成績を残せばいつか復帰の道が見えるかもしれないが、中田選手がそういうタイプの選手には正直見えない - 球団としての方針が固まったのでしょう。再起のチャンスは、与えるべきだと言うのもわかるが、今まで注意などはされてきたわけで、一度の過ちというわけではないからね。ここまで大ごとにならないとわからないと言うのもね。
- 唐突に暴力を振るったわけではなく常日頃からイジりと称して若手や杉谷にやりたい放題だったのを栗山監督が笑って流してた結果がこれだもんな
長年放置してたツケがまとめてきた感じだしチームとして次の監督になる前に一段落つけるべき問題だね
などの声が上がっています。
中田翔選手が暴力を振るった同僚選手は、入団6年目の後輩・井口和朋投手（いぐち・かずとも 27歳）だったと週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が実名報道しました。
また、『日刊ゲンダイ』や『フラッシュ』は中田翔選手による暴行の経緯や内容を伝えており、「ベンチ裏で最初はなごやかに話をしていたものの、突然、中田が激高してAの顔面を殴り、続けざまに胸付近も殴打した。ふっ飛んだAが壁に腰を強打し、予定されていたその日の登板を回避せざるを得ない状況になった」
としています。
中田翔選手はチームの中では、コーチ兼キャッチャーの鶴岡慎也選手を除くと野手最年長で、後輩思いの兄貴分として慕われている部分はあったものの、過剰な“イジり”行為がファン等の間でも以前から物議を醸しており、本気で嫌がっていた選手も少なくなかったとの情報もあります。
しかし、中田翔選手の執拗な後輩イジりは続き、あの暴行事件に発展したとみられており、もしこのままチームに残しても今後またトラブルが発生する可能性は十分あるため、今シーズンをもってこのまま契約終了とするのが、チームだけでなく中田選手にとっても一番いい選択だと思いますね。
これまで中田翔選手を可愛がり、擁護し続けてきた栗山英樹監督も今シーズンをもって監督退任となることが濃厚となっていて、東京五輪日本代表の監督を務めた稲葉篤紀さんの次期監督就任は規定路線とも報じられており、中田選手抜きの新体制で再出発を図った方がいいとの声もあります。
ただ、このまま放出となるのかどうかはまだ分かりませんが、いずれにしろ中田翔選手は今シーズンが3年契約の最終年となるため、今後どのような展開を迎えるのか引き続き動向を見守っていきたいですね。