『K-1 WORLD GP』の第3代スーパーウェルター級王者で、ブラジル出身のキックボクサー・木村“フィリップ”ミノル容疑者(31)が、大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕されたことが分かりました。
警視庁によると、木村“フィリップ”ミノル容疑者は1日に東京・西東京市の西武池袋線・ひばりヶ丘駅で、大麻を所持していた疑いが持たれています。
逮捕の経緯は、木村“フィリップ”ミノル容疑者に職務質問をしたところ、所持品の中から大麻リキッド(液体)や植物片と見られるものが見つかり、鑑定により大麻だと判明したことで逮捕したといいます。
木村“フィリップ”ミノル容疑者は5日に、ABEMAで独占生中継(有料配信)される格闘技イベント『FIGHT CLUB.2』に出場し、大会プロデューサーで格闘家のYA-MAN選手(本名=杉山怜 すぎやま・れん 28歳)と対戦予定でした。
それもYA-MAN選手と木村“フィリップ”ミノル容疑者の試合は、『FIGHT CLUB.2』のメインイベントです。
<↓の画像が、5日開催の格闘技イベント『FIGHT CLUB.2』対戦カード一覧>
こうした大事な大会直前に大麻所持事件で逮捕となり、これに対して格闘技ファン等からは、
- ドーピングどころの騒ぎじゃねぇな
- ある意味、期待を裏切らない男だね
- もう永久追放でいいだろ
- 試合前のタイミングで何やってるんだよ この時期ぐらい持ち歩くのやめろよ
- あのカードでメイン飛んだら開催できないでしょ。PPV3800円もするのに。
などの声が上がっています。
『FIGHT CLUB.2』では、ドーピング検査を行わないことが決定していたのですが、大会直前に大麻を所持で逮捕とは呆れるばかりです。
ちなみに、木村“フィリップ”ミノル容疑者はこれまでに複数回ドーピング検査に引っかかっており、昨年6月の『RIZIN.43』でもドーピング陽性で失格、さらに半年間の出場停止処分を食らい、同年末にも再びドーピング検査で陽性となっていました。
しかし、今年3月の検査では陰性だったことでRIZINへの復帰を果たしました。
そして、『FIGHT CLUB.2』ではドーピング検査を実施せず、9月に行われた会見でYA-MAN選手は“ドーピング常習犯”の木村“フィリップ”ミノル容疑者との対戦にあたって、「俺はファイターとして木村ミノルを信じてるんで。やってないでしょ?」と語りかけると、「大丈夫だよ」「神に誓ってやってない」と答えていました。
このようにドーピングは一切していないと語っていたものの、大会直前に法的にもアウトな大麻所持で捕まり、対戦予定だったYA-MAN選手をはじめとした大会関係者、格闘技ファン等を裏切った罪は非常に重いです。
大会の主催者サイドから損害賠償を請求されてもおかしくない事案で、事件の行方もそうですが、果たして大会はどうなるのか、今後の対応にも注目したいところです。