バイプレーヤーとして活躍していた俳優・木下ほうかさん(本名=木下鳳華 58歳)が、2人の女優に性的な行為の強要を告発され、3月28日付で所属事務所から契約解消され、出演予定だった4月5日スタートのドラマ『正直不動産』(NHK 火曜22時)を急遽降板、そして芸能活動の無期限休止を自ら発表しましたが、31日発売の週刊誌『週刊文春』が続報として新たな告発を伝えています。
週刊文春は24日発売号で、俳優・映画監督の榊英雄さん(51)からの性強要を告発した女優2人が、木下ほうかさんからも同様の行為をされたと訴えていることを伝え、木下さんは目をつけた女優を飲み会に誘い、「井筒監督に今度紹介してやるから」「特定の監督と繋がっているとその監督の作品にしか出られない。でも俺と繋がれば、いろんな監督を紹介してやれる」
などと言って自宅に呼び、性的な行為をしたとのことでした。
木下ほうかさんはこの報道で大炎上騒動に発展しながらも、一切コメントを出すことなく沈黙を続けていましたが、28日に所属事務所が公式サイト上で謝罪し、契約解消と『正直不動産』からの降板が発表されました。
続けて木下ほうかさんは自身のツイッターに謝罪コメントを投稿し、「女性の方々はもとより、関係者の皆様に多くのご迷惑をおかけしてしまい、深くお詫び申し上げます。(中略)一部事実と異なる点や、10年ほど前のことで記憶にないこともございますが、おおむね間違っておりません。ただ、現在週刊誌から質問されておりますが、女性から明確に拒否されているにも関わらず関係を持ったことや、薬物を用いて関係を持った記憶はございません。それを前提としたとしても、私の軽率な行動の結果、女性の方々が心に深い傷を負ったことは間違いございませんので、深くお詫び申し上げます」
と謝罪し、芸能活動を無期限休止することも発表しました。
週刊文春によれば、木下ほうかさんの性強要問題を報じて以降、同誌には複数の女優たちから被害を訴える声が寄せられていたといい、新たな告発を受けて28日朝に質問状を送ったところ、この日の夜に謝罪コメントを出したといい、コメントの中に記載されている「現在週刊誌から質問されておりますが~」という部分は、新たな告発に対する問い合わせに言及したものだったとのことです。
週刊文春に新たに被害を告発した女優・X子さんによれば、2010年5月に木下ほうかさんが臨時講師を務めるワークショップに参加し、それ以降、頻繁に飲みに誘われるようになり、ある時に2人っきりで飲むことになった際に、X子さんは当時演技に悩んでいたため、木下ほうかさんに真剣に相談したそうです。
その後、店を出て2人でタクシーに乗ったところ、いきなり手を触られたり、無理やり濃厚なキスをされ、自宅に連れて行かれたとのことです。
X子さんはこの時のことがトラウマになっていて、今も思い出すだけで気分が悪くなるといい、言葉を詰まらせながら当時のやり取りを振り返り、「服を無理やり脱がされました。当時、男性経験がなかった私は『トイレに行きたい』と告げて逃げました。カギをかけて泣いていると、外から『出て来んかい!』と言われて。もはや逃げ場はなく、仕方なく出ていくと、無理やり口や手でさせられました」
と証言し、木下ほうかさんはX子さんに覆いかぶさり、強引に性的な行為をしたといいます。
X子さんがずっと涙を流していると、木下ほうかさんは「泣くな!女優やろ。声出せ!」と言い放ったといい、こうした経験をしたX子さんは、「誠実に芝居と向き合っている人が報われない世界だと絶望しました。今もテレビで見かける度に、なんでこんな非道な人がチヤホヤされているんだろう、って」
と語っています。
当時のX子さんを知る友人は、「半年くらいは見ていられない状態でした。みんなで飲んでいる最中に突然キレたり泣き出したり、情緒が不安定になった。当時はなぜだか分からなかった。後になって被害を打ち明けてくれて、どれほど辛かったのだろうと……」
と証言し、X子さんが心に深い傷を負っていることを明かしています。
女優・Y子さんも同様に深い傷を負っているといい、Y子さんは2001年に木下ほうかさんが監督を務めた作品に出演し出会い、Y子さんは当時新たな所属事務所を探していたところ、木下さんから「知り合いのマネージャーがいるから」と言って事務所を紹介されたそうです。
その後についてY子さんは、「書類を取りに寄るからと言われた。昼間だし、すぐ終わるから大丈夫だろうと思って部屋に入って待っていたのですが、突然、キスされて舌を入れられた。やめてくださいと押しのけて逃げました。あまりに怖くてショックで、友達に泣きながら電話しました。20年経った今も、テレビであの顔を見ると吐き気と動悸がします」
と告白しています。
木下ほうかさんが講師を務めていたワークショップ関係者は、「X子さんと同時期に参加していたZ子さんも、木下に目をつけられていた。居酒屋で『お前、絡みの撮影できるのか。カメラ回ったら脱げるんやな?』と迫られ、キスされたそうです」
と明かし、Z子さんはその後ワークショップの運営会社にクレームを入れたそうです。
木下ほうかさんはそれ以前から、ワークショップに参加した女優に手を出しているとの噂があったことから、Z子さんのクレームをきっかけに“出禁”になったものの、それ以降もこっそりワークショップに姿を現し、教室の目立たない場所で見学をしていたとのことです。
また、木下ほうかさんはZ子さんにその後「仲直りしたいねん」と言って、東京・渋谷の居酒屋に誘い、Z子さんがトイレに行って戻ってくると、飲みかけのビールが茶色く変色していたことに気付いたそうです。
しかし、木下ほうかさんから煽られて言われるがままにビールを飲んだところ、お酒が強いZ子さんが急に立っていられないほど目が回り、店を出ると木下さんは強引にZ子さんをタクシーに乗せようとしたといいます。
その時にZ子さんが「薬盛っただろ」と問い詰めたところ、木下ほうかさんは「何言うてんねん。自分で酔っぱらったんやろ」と否定したそうですが、身の危険を感じたZ子さんが必死に手を払い、交番に駆け込もうとしたところ、木下さんはその場から逃走したとのことです。
こうした新たな告発を受けて週刊文春が、所属事務所に質問状を送ったところ、その日の夜に契約解消や芸能活動無期限休止などが発表されたそうです。
そして、週刊文春の続報を受けてネット上では、
- 芸能界における木下ってやばい奴しかいねーなw
- すっげえ生々しいな可哀想過ぎるだろそりゃトラウマになるわ…
- 渡部がかわいく見えるわ もはや犯罪者
- 気持ち悪いわぁコイツ何やねん 女の人怖かったやろうなあ…犯罪やん
- 権力行使の上、無理矢理酔わせて連れ込むのが常套手段か
- 基本的な人権や人としての尊厳を侵害している行為だから事実ならアウト
- 何でどいつもこいつも被害届出さないんだよ
- 警察に言わなそうな女性をターゲットにしてたんだろうな ただただゲスい
- 今からでも罪に問える?きっちりと裁かれますように
- 被害女優はかなり若そうだな 下手すりゃ未成年だったのでは
- もう1000人ぐらいは抱いてそうだな。毎週毎週文春経由で告発されたら示談金足らんな
などの声が上がっています。
木下ほうかさんの性強要被害の告発はLINEのやり取りなど証拠は一切無く、女優たちが当時の記憶をもとに一方的に話していることですし、木下さんは28日に出したコメントで、「女性から明確に拒否されているにも関わらず関係を持ったことや、薬物を用いて関係を持った記憶はございません」
としていることから、X子さん、Y子さん、Z子さん等の話を鵜呑みにすることはできません。
ただ、自身の地位を利用して女優に関係を迫ったこともあったため、事務所をクビになり、芸能活動を無期限休止することを決断したのだろうと思います。
ニュースサイト『日刊大衆』の記事では、民放キー局関係者が謝罪コメントを出すまでの裏側について、「前事務所は『週刊文春』の報道を受け、木下さんに事情聴取を行なったそうなんです。そのとき木下さんが語ったのは、『過去まで振り返るといっぱいありすぎて……どれがどれだかわからない』といった旨の話だったといいます。線引きは難しいのでしょうが、未遂なども含めて、そういった行為を本当に度々してきたんでしょうね。謝罪文でも『10年程度前のことで記憶にないことも』と綴っているぐらいですしね。これを聞いて事務所も“お手上げ”となり、契約解除に至ったそうです。」
と明かしています。
ちなみに、木下ほうかさんと映画で共演歴があり、プライベートでも繋がりがあったという女優・綾部リサさん(29)によれば、木下さんは以前から様々な女性に声をかけ、周囲の評判も良くなかったそうで、告発記事が出た際には驚きもなく、ついに出たかと思ったと明かしています。
木下ほうかさんの問題行為に対しては、木下さんが俳優を目指すきっかけとなった恩人の井筒和幸監督も怒りをあらわにしており、週刊文春の取材に対しては、「情けないの一言ですよ。救いようがないね」「映画業界全体がそんなことをやっていると見られるのは心外」
などと語っています。
また、『東京スポーツ』(東スポ)の取材によれば、芸能界の実力者という某芸能事務所の代表が、木下ほうかさんの行為に激怒しているといい、その人物は今年2月から木下さんが所属していた事務所『カクタス』の役員に就任し、それから間もなくこうしたスキャンダルが出たことで激怒、事務所クビが決定したとしています。
木下ほうかさんは性強要問題で放送を目前に控えた『正直不動産』を急遽降板し、NHKにも大きな迷惑をかけたことから、今後芸能活動を再開させたとしても民放を含めてテレビへの出演は絶望的ですし、映画業界にも悪影響を与えてしまっただけに、今後映画への出演もなかなか難しいのではと思います。
そのため、このまま芸能界引退となったとしてもおかしくないですが、今後手を差し伸べる人は現れるでしょうかね。