女優等に対する性加害問題を週刊誌に報じられ、3月28日に芸能活動休止を発表した俳優・木下ほうかさん(本名=木下鳳華 58歳)が22日にツイッターを更新し、被害を訴えた女性の告発記事を報じた週刊誌『週刊女性』の出版元『主婦と生活社』と担当記者を相手取り、民事訴訟を起こしたことを発表しました。
木下ほうかさんはツイッターに文章を投稿し、「4月11日に週刊女性PRIMEに掲載された記事及び同月12日に発売された週刊女性に掲載された記事について、本日、週刊女性の発行元である株式会社主婦と生活社及び担当記者である近藤俊峰さんを被告として東京地方裁判所に民事訴訟を提起いたしました。私といたしましては、記事上の女性Sさんを強姦した事実はございませんので、今後は法廷の場において明らかにさせていただきたく存じます」
と綴っています。
<↓の画像が、木下ほうかさんのツイート写真>
木下ほうかさんの女優に対する性加害問題は、3月に週刊誌『週刊文春』が被害者の告発をもとに報じ、木下さんが過去に2人の女優に対して、「俺と繋がれば、いろんな監督を紹介してやれる」などと言いながら、関係を求めていたことを報じました。
この報道に対して、木下ほうかさんや当時所属していた芸能事務所『カクタス』はしばらく沈黙を続けていましたが、3月28日に事務所が契約解消を発表、出演予定だった山下智久さん主演のドラマ『正直不動産』(NHK 火曜22時)からの降板も明らかにしました。
木下ほうかさんも自身のツイッター上で騒動を謝罪し、「一部事実と異なる点や、10年ほど前のことで記憶にないこともございますが、おおむね間違っておりません」
としていました。
ただ、「女性から明確に拒否されているにも関わらず関係を持ったことや、薬物を用いて関係を持った記憶はございません。」
と、犯罪にあたるような行為を否定した上で、芸能活動を無期限休止することを発表しました。
木下ほうかさんの性加害告発はその後も続き、週刊文春は木下さんの活動休止発表後にも、別の女優3人に対する性加害疑惑を報じました。
そして、4月に週刊女性は女優・Sさんに対する性加害を報道し、Sさんが2015年11月に強姦罪(現・強制性交等罪)で刑事告訴に踏み切り、告訴状は受理されなかったものの、トラブル後にSさんが医師から「外傷後ストレス障害」との診断を受けていたことを伝えていました。
この告発に対して木下ほうかさんは代理人弁護士を通じて、Sさんの主張は事実と異なるとしながら、「結果として、被害女性を傷つけてしまったことに対しましては深く反省しております」
とコメントしていました。
この記事が出てから10日が経ち、出版元と記者を相手取り民事提訴したことを今回発表し、これに対してネット上では、
- それなら正々堂々と闘って芸能界に残れば良かったのでは?
- 文春は訴えないという事はそっちは事実なの??
- 裁判で誰に何をどこまでやったのかがハッキリしたら面白くなりそう
- たとえ事実じゃなかったとしてもこんな話題が立ったんじゃ芸能人生おしまいよ
- やってもいないことをやったと書かれるのは納得がいかないと思うし、そこら辺はきっちりと訴えて明確にすればいい。
ただやっちまった事も事実で、訴えた件一つを解決したから大多数の人が好意的に受け入れる訳でないと思う。 - この手の訴訟で勝ったとしても数十万程度の慰謝料でしょ。
話の主旨として概ね違ってないのであれば、芸能活動の自粛に至った責任は記者にはない。
自身で後ろめたい部分があるから雲隠れしてるんでしょ。 - 提訴の前に会見を開いて自分の言葉で被害者への心からの真摯な謝罪だろ
などの声が上がっています。
木下ほうかさんの性加害問題に関しては、週刊文春が2週にわたって報道したほか、『女性自身』も過去に交際していた女性とのトラブルを報じるなど、週刊文春の報道がきっかけで、木下さんの性加害疑惑が相次いで報じられることになりました。
そうした中で木下ほうかさんは週刊文春ではなく、週刊女性の発行元と記者を相手取り提訴したこと、被害を告発したSさんは訴えていないところが気になりますが、木下さんは一応、トラブル後にSさんに対して謝罪しており、裁判による様々な影響などを考慮して、出版元と記者のみ提訴したということなのでしょうかね。
木下ほうかさんは週刊文春の報道に関しては概ね事実と認めた一方、強姦に関してはキッパリと否定しており、名誉毀損などで訴えたのだと思いますが、今後の裁判ではSさんとの間でどういったやり取りがあったのか、合意があったのか否かなどが明らかにされていくとみられ、裁判の行方に注目したいところです。