複数の女優に対する性加害問題を報じられ、昨年3月に芸能活動を休止した俳優・木下ほうかさん(本名=木下鳳華 59歳)が、告発記事を報じた週刊誌『週刊女性』の出版元『主婦と生活社』と担当記者を民事提訴したものの、1日付で訴えを取り下げていたことが判明し、その理由を巡って様々な憶測が飛び交っています。
木下ほうかさんの訴え取り下げは週刊女性の公式サイトで発表され、【訴訟終了のお知らせ】と題して、「週刊女性2022年4月26日号に掲載した木下ほうか氏に関する記事について、木下氏から損害賠償金の支払等を求める訴訟が提起されておりましたが、2023年6月1日付けで木下氏が訴えを取り下げ、同訴訟は終了しました。」
と報告しています。
週刊女性は昨年4月に、芸能活動をしていた女性・Sさんの告発をもとに木下ほうかさんの性加害問題を報じ、Sさんは同誌の取材に「忘れることはできません。木下は7年前、抵抗する私を無理やり犯したんです……」などと語り、性被害によって医師から「外傷後ストレス障害」との診断を受けたことも明かしていました。
また、木下ほうかさんはLINEを通じて謝罪するのみで、誠意ある対応がみられなかったことで損害賠償の支払いを求めたところ、弁護士を通じて「行為は、両名間の合意のもとに行なわれた」「損害賠償(慰謝料)請求には応じられません」との回答があり、その後も主張を変えなかったことから、2015年11月26日に強姦罪(現・強制性交等罪)で刑事告訴に踏み切ったとのことでした。
しかし、警察は「身体に傷がない」「犯行現場の正確な情報がない」との理由で、告訴状は受理せず捜査も行われず、Sさんは泣き寝入りの状態にあると訴えていました。
一方で、木下ほうかさんが当時所属していた事務所は週刊女性の取材に対して、「食事の後にそういった行為に至りましたが、《薬物を使用した》《無理矢理に行為に至った》という事実はありません』とのことでした。」
と否定していました。
また、木下ほうかさんは弁護士を通じて、Sさんの主張は事実と異なるとの考えを示しつつも、「結果として、被害女性を傷つけてしまったことに対しましては深く反省しております」とコメントしていました。
この記事が出た後に木下ほうかさんは1ヶ月ぶりにツイッターを更新し、「記事上の女性Sさんを強姦した事実はございません」として、出版元と担当記者を民事提訴したことを発表しました。
<↓の画像が、昨年4月投稿の木下ほうかさんのツイート写真>
それから1年が経ち、訴えを取り下げていたことが判明しネット上では、
- つまりそういうことなのかな
- カッコ悪い終わり方だね
- 今地上波で昼顔再放送やってる いい味出してるのになぁ 残念
- 昼顔とイヤミ課長で知名度あげたのに調子のったよね。気持ち悪い
- しっかり成敗しなくちゃスカっとしない
- なんで?事実と異なってないから?
- 取り下げたという事は、言い逃れ出来ないような事実が証拠としてあったんだろうね
- 報じられた時だけ提訴していかにも「事実無根のことを書かれた」的な態度見せておいて後でこっそり取り下げたんだってことでよろしいですか?
- 弁護士の入れ知恵なんだろうけど、最初からこれ狙いなんだよな。
山川穂高?だっけあいつも否定し続けてるじゃん。週刊誌訴えたり、ずっと否定することで時間が経ったらほんとは無かったんじゃないかって思わせる手口。
などの声が上がっています。
木下ほうかさんはSさんを強姦した事実は無く、それを法廷の場で明らかにすると宣言していたにも関わらず、なぜ今になって訴えを取り下げたのか、その理由は明らかになっていないことから、ネット上では様々な憶測が飛び交っています。
木下ほうかさんは恐らく、名誉毀損などで損害賠償訴訟を起こしたとみられますが、名誉毀損はもし内容が事実だったとしても、公然性も無く社会的評価を下げるもので、違法性も無い場合には成立条件を満たします。
Sさんは性被害を訴えているものの、警察は証拠不十分を理由にSさんの刑事告訴を受理しておらず、実際に違法的な行為があったのかどうかは不明で、木下ほうかさんは週刊女性の報道によって大なり小なりダメージを受けているだけに、訴えを取り下げたというのは違和感を抱きます。
ただ、裁判をすることによって、自身に不利な情報が新たに出てくる可能性もあり、それによって芸能界復帰がさらに遠のくことなどが懸念され、木下ほうかさんは昨年末にYouTubeで『死に体 Dead body』と題したショートドラマを配信しており、このまま裁判を続けると金銭面の負担も大きいでしょうし、様々なことを考慮した上で訴えを取り下げたのだろうと思います。
ですが、法廷の場で事実を明らかにすると息巻いていたにも関わらず、ヒッソリと訴えを取り下げるというのは正直どうなのかと思いますし、この対応によってSさんの訴えを認めたようなものだと思われても仕方がなく、芸能界への完全復帰はますます難しくなるのではないでしょうかね。