5日発売の週刊誌『週刊女性』が、俳優・斎藤洋介さん(さいとう・ようすけ 67歳)が昨年末にオレオレ詐欺の被害を受けていたことを報じています。
斎藤洋介さんの告白によれば、昨年末のある日の夕方に妻の携帯電話に、次男で俳優・斉藤悠さん(さいとう・ゆう 34歳)を名乗る男から電話がかかってきたといい、相手は「オレだけど」と話し始めたそうなのですが、妻は非通知での着信だったことを不審に思い、「あなたのケータイからじゃないよね。どうしたの?」と相手に問い質したそうです。
<↓の画像が、『週刊女性』にオレオレ詐欺被害を告白した斎藤洋介さんの写真>
すると、男は「ケータイは落としてなくした」と話し、そこで一度電話を切ると、その後すぐに「新宿遺失物預かりのハシモト」を名乗る男から電話があり、次男が紛失したという携帯電話の問題は解決し、再び次男を名乗る男から連絡が入り、「未成年の女性を妊娠させてしまって、慰謝料を支払わなければならない」と話し、斎藤洋介さんも電話を代わって次男の名乗る男の話を聞いたそうなのですが、電話の主が次男・斉藤悠さん本人だと信じてしまったといいます。
最初に次男を名乗る男が慰謝料として貸してほしいと提示した金額は「500万円」で、これに対して斎藤洋介さんが「そんなお金、今すぐ用意できるわけないだろう」と言うと、男は徐々に金額を下げて最終的には100万円となり、「お金は代理で弁護士が受け取りに行く」と言われ、電話は切れたとのことです。
この電話の後に夫婦で銀行へ行って100万円を引き出し、妻がお金を持って男が指定してきた受け渡し場所へと向かったそうなのですが、男からは最初に指定された場所は私鉄の某駅で、その後さらに公園へと移動するように指示を受け、そこへ現れた人物はスーツ姿で「〇〇法律事務所の××」を名乗る代理人だったといいます。
代理人は斎藤洋介さんの妻と会っている間、次男を名乗る男と携帯電話で通話を続け、妻が代理人を名乗る男に名刺を要求すると、通話中の携帯電話を渡され、電話口では次男を名乗る男が「お願いだから信じてよ。時間がないんだから早く渡して」と急かしてきたため、妻は言われるがままお金を渡してしまったそうです。
こうしたやり取りが行われてから2日後に、次男・斉藤悠さん本人から電話があり、オレオレ詐欺の被害に遭ったことに気付いたそうです。
<↓の画像は、斎藤洋介さんの次男・斉藤悠さんの写真>
斎藤洋介さんは数年前にも、オレオレ詐欺の未遂に遭っていたことを告白し、その時は次男ではなく長男を名乗る人物から連絡があり、その時の手口は会社の車を運転していて事故を起こしたため、車の修理代を貸して欲しいというもので、その話を信じて指定された口座へお金を振り込もうとしたところ、長男から電話が入ったことでオレオレ詐欺だったことが判明し、被害に遭わずに済んだとのことです。
数年前にもこのような経験をしていたにも関わらず、同じような手口の詐欺に騙され、100万円を盗まれてしまった斎藤洋介さんは、「うちの家族のことをある程度、調査していたんでしょうね。家庭環境とかもね。こちらの心理を読んでいたのかも。気が動転してしまって、疑うことをしませんでした。声が違うということなんか、頭に浮かびもしませんでした」
と語っています。
そして、こうしたオレオレ詐欺の被害に遭った斎藤洋介さんは事件を振り返り、「あの金は戻ってこないんだなと思いつつも、次男が未成年を妊娠させるようなことをしてなくてよかった、というのが素直な気持ちです。最初に電話が来たときは金銭的なことで解決できるなら、それでいいだろうと思ったのは事実です。なんで息子を疑ってしまったのか、恥じる気持ちになり、自分を責めてしまいました」
と語っています。
「事故のひとつと考えるしかないですね。勉強したともいえますが、授業料は高くつきました。でも、早く忘れたい。忘れるためには、笑い話にするのがいちばんいい方法だと思うんです。“バカだろう、俺って”と言っているほうが、自分の傷が癒えるのが早いと思うんです」
この報道を受けてネット上では、
- 本人にかけ直す これができないんだなあ
- この人が急激に老け込んじゃった事の方が気になってしまって話が入ってこない。
- 未成年を妊娠させたって、まず相手の親御さんと会うとか、結婚とかの話にはならなかったものなのか?そういう事しそうな次男さんだったの?
普通なら、慰謝料よりも誠意を見せに本人に逢いに行く段取りするだろうけどね。100万ならって、そういうものなのかね? - 斎藤さんは芸能人だし、息子が未成年を妊娠させたとなると公になったりすると困ると咄嗟に思ったかもしれませんね。
弁護士と名乗る男から名刺を頂けない時点でおかしいと冷静になれば十分理解出来ます。私もオレオレ詐欺の進化バージョンで途中まで信じてしまったことがあります。相手は言葉巧みです。皆さんも気をつけて下さい。 - 他人の善意や困ってる親族を助けたいと言う思いを逆手にとるようなこの手の詐欺はいつまでたってもなくならないが、逃げ得なんかにすべきではなくて、やった奴は同程度の犯罪よりもはるかに厳しい罰則なんかを設けるべきだと思う。
- 若い年代からすればなんでひっかかるのっておもうけど高齢になるほど、問題が大きければ落ち着いて考えられることもできなくパニックになって周りにも相談しないのが高齢者の特徴。高齢者に周知するより詐欺行為には重罰を科してほしい。
などのコメントが寄せられています。
昨年4月には歌手・郷ひろみさんの母親がオレオレ詐欺の被害に遭っており、最初に郷さんを名乗る男から「カバンを盗まれた」という電話があり、それから6日後に「カバンは見つかったのだけれど現金が必要で、用意してくれないか」などという内容の連絡が複数回入った末に、郷さんの所属事務所関係者を名乗る人物が母親の元を訪れ、そこで現金200万円を手渡してしまったそうです。
この事件に関しても、犯人にお金を渡す前に本人へ電話をかけるなどしていれば防げたのですが、まさか自分が騙されているとは思わないのでしょうね…。
警視庁が発表のデータによると、オレオレ詐欺や架空請求詐欺などの「特殊詐欺」は昨年も認知件数(警察など捜査機関によって犯罪の発生が認知された数)だけで1万6493件、被害総額は356億円に上っており、東京都内では過去最多の3913件が発生し、オレオレ詐欺だけで認知件数は2107件、被害額は約53億円となっています。
斎藤洋介さんの次男・斉藤悠さんは17歳のころからモデル・俳優として活動し、これまでに様々なドラマや映画、舞台などに出演しており、大事な息子の今後を考えてお金を用意してしまい、まんまと騙されて100万円を盗られてしまったようですが、今後また同様の被害に遭わないためにも、非通知など番号が表示されない電話には出ないことなどを徹底してもらいたいですね。