俳優・志賀廣太郎さん(しが・こうたろう 70歳)が「脳梗塞(のうこうそく)」を発症し、緊急手術を受けていたことが分かったと9日付の『スポーツニッポン』(スポニチ)が報じています。
スポニチによると、志賀廣太郎さんは5日から6日にかけて脳梗塞を発症し、現在入院中とのことですが、幸い命に別状はないといいます。
現時点で詳しい病状は明らかになっていないものの、所属事務所関係者は、「脳梗塞で倒れたのは事実。詳しい検査結果が出ていないので、まだ状況が分かっていない。ただ、命に別条はないと聞いている」
と語っているとしています。
志賀廣太郎さんは、5日深夜からスタートした西島秀俊さんと内野聖陽さんW主演ドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京系 金曜24時12分)に出演しており、3月中に行われた撮影には元気な様子で参加し、特に体調が悪い様子はなかったそうです。
<↓の画像は、志賀廣太郎さんが出演中のテレ東ドラマ『きのう何食べた?』の写真>
脳梗塞を発症した時期はドラマの撮影が無く、今後の撮影については体調を見て判断することになるといいます。
<↓の画像は、『きのう何食べた?』で西島秀俊さんの父親役を演じている志賀廣太郎さんの写真>
そんな志賀廣太郎さんは昨年4月、出演予定だったNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(日曜20時)の降板が発表され、ここ最近激ヤセしていることなどから心配の声が上がっていました。
しかし、週刊誌『週刊女性』の直撃取材を受けた志賀廣太郎さんは、「今は完全に回復していますので」と答え、その後出演したテレビのインタビューでも復調を報告し、「少しでも長くできる形に持っていければ」などと話していたのですが、新たに脳梗塞を発症していたことが分かりネット上では、
- 大事に至らない事を祈ります。70、、まだまだ頑張れる。。
- 志賀さんは演技も素敵だし、声も渋くて大好きな俳優さんです。全快なさって、またご活躍いただきたいです
- シリーズ化した作品にはなくてはならない俳優さんだから、早く回復して後遺症が残らないことを祈りたい
- 大好きな、味のある役者さん。最近痩せたなぁと思ってたから、とても心配。ご快癒を心からお祈りします。まだまだあなたの作品をみたいです。
- 少し前からだいぶお痩せになっていたので、気になっていました。命に別状はないとのこと、安心しました。
独特な存在感のある、希少な俳優さん。ゆっくり休んでまた帰ってきてほしいですね。 - 俺も脳梗塞で三回入院したことがあるから大体のことはわかるが、手術をしたと言うのがとても心配です
リハビリには時間がかかると思うけどまだまだテレビで活躍する姿を見せてほしい - 麻痺が残らなければいいけど。自分も両親が二人とも後遺症が残ったから心配だな。早く良くなると良いですね!
などのコメントが寄せられています。
志賀廣太郎さんが発症した脳梗塞は、脳の血管が詰まることによって、脳の組織が酸素・栄養不足になることで壊死(えし)、壊死に近い状態になることを指します。
厚生労働省が発表した2014年の患者調査概況によると、脳血管疾患(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血)の患者数は国内に117.9万人おり、脳梗塞による年間死亡者数は約6.6万人となっています。
脳梗塞は「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性梗塞」「心原性脳塞栓症」という3つの種類に分けられ、半数近くを占めるのがラクナ梗塞と言われています。
ラクナ梗塞は、動脈硬化が原因で血管の中が狭くなり、直径1.5ミリ以下の小さな梗塞を起こすもので、発症領域が小さいことで症状が軽い場合が多い一方、症状が進行するとマヒなどが残る場合もあり、繰り返し起こることで認知症を引き起こすこともあるそうです。
脳梗塞の症状は、「突然手足が動かなくなる」「突然しゃべれなくなる、ろれつ困難になる」「突然ふらついて、まっすぐ歩けなくなる」などがあります。
脳梗塞を発症する場所によっても症状は異なり、大脳に脳梗塞が発症すると運動麻痺、感覚障害、言語障害、脳幹や小脳で発症すると、意識障害、フラついて手足が上手く動かせない、物が2つに見えるといった症状がみられるといいます。
脳梗塞の発症要因としては、高血圧、糖尿病、高脂血症、加齢、ストレス、喫煙、飲酒、脱水、運動不足、肥満、遺伝などがあり、特に高齢者は動脈硬化が進んでいる人も多く、夏場は特に注意が必要とされています。
過去には、元プロ野球選手の長嶋茂雄さん、元東京都知事の石原慎太郎さん、タレントの磯野貴理子さん、元サッカー日本代表のラモス瑠偉さんらが脳梗塞を発症しており、それぞれ症状に差がありますが、リハビリなどによって症状が回復し、仕事復帰を果たし方も多くいます。
志賀廣太郎さんが発症した脳梗塞はどのようなものだったのか、マヒなどの症状は見られるのかどうか詳細が不明で何とも言えませんが、志賀さんはベテラン・バイプレーヤーとして近年も様々なドラマや映画に出演しており、他の俳優には出せない独特な魅力を持っている方なので、これから治療やリハビリを行って体調が回復次第、仕事復帰してほしいですね。
【追記 4/9 10時20分】
『デイリースポーツ』や『日刊スポーツ』によると、所属事務所関係者が志賀廣太郎さんと連絡が取れないことを心配し、6日朝に自宅を訪れたところ、一人暮らしの自宅で志賀さんが倒れて動けない状態になっていたことから、すぐに救急車を呼んで搬送先の病院で手術を受けたそうです。
手術で血栓は取り除かれて血流は回復し、命に別状はないそうですが、倒れた時に手足のしびれ、言語異常の症状があったといいます。
今後どれほどの後遺症が残るかどうかは、検査などを受けて1週間ほど様子を見る必要があるといい、その後はリハビリなどを行っていく予定で、所属事務所関係者は「この際、心臓なども調べてもらい、体のチェックをしてもらいたい」と話しています。
【追記 4/9 13時30分】
テレビ東京が9日、志賀廣太郎さんが『きのう何食べた?』を降板することを公式サイト上で発表しました。
発表によると、志賀廣太郎さんの大事を取って降板することが決定したといい、すでに撮影済みの回には予定通り出演し、代役については決定次第発表するとしています。
併せて所属事務所『レトル』のコメントも掲載しており、視聴者や関係者に降板を謝罪した上で、「回復いたしましたらまた元気な姿をお見せできるよう、しばらく休養を取らせていただきます。」とコメントしています。
スポニチによると、全12話の『きのう何食べた?』は第5話まで撮影済みで、6~10話はもともと志賀廣太郎さんの出演シーンが無いため、第11話と第12話は代役になる予定とのことです。
<↓の画像が、テレビ東京と所属事務所発表のコメント全文の写真>
所属事務所の話によると、志賀廣太郎さんは脳梗塞の状態には至らず「脳血栓」で6日に手術を受けたといい、幸い脳に大きなダメージはみられず、8日には短い文章の会話も可能な状態になったとのことですが、まだ右半身にマヒが残っているため、1週間ほど様子を見て、退院後にリハビリに入る予定としています。