『エイベックスavex』の社員だったフリーの女性ライター・A子さん(30代)に対するセクハラ、不倫関係を迫ったことなどを週刊誌『週刊文春』のWeb版『文春オンライン』に報じられ、非難を浴びていた『幻冬舎』の名物編集者・箕輪厚介さん(みのわ・こうすけ 34歳)が8日、一連の騒動を謝罪するとともに、ケジメとして情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)などテレビ番組への出演自粛を発表しました。
また、幻冬舎の書籍レーベル『NewsPicks Book(ニューズピックスブック)』の編集長を退任し、5月末に出版した『東京改造計画』(堀江貴文さん著)をもってニューズピックスブックは終了するとしています。
箕輪厚介さんは5月29日に「死にたい」と投稿してから約10日ぶりにツイッターを更新し、「一連の問題で不快な思いをさせ申し訳ございません。僕自身、一般常識を欠き、傲慢(ごうまん)な人間になっていたことを自覚し、深く反省しております。」
と謝罪と反省の言葉を綴っています。
続けて、「今回の件に対する自分なりのけじめとして、テレビ番組出演等の活動を自粛致します。またニューズピックスブック編集長を退任致します。ニューズピックスブックは既刊の『東京改造計画』を最後に終了します。これまで支えてくださったみなさま、心からありがとうございました。また直接ご説明できずに申し訳ございません。いま一度自分の人生を見つめ直し、精進して参ります。」
と綴っています。
<↓の画像は、箕輪厚介さんがツイッターに投稿した謝罪コメント全文の写真>
スッキリのコメンテーターに起用している日本テレビは『朝日新聞』の取材に対して、「箕輪さんのご意向を踏まえて今後の対応を検討してまいります」とコメントしています。
そして、箕輪厚介さんの謝罪コメント、活動自粛発表などに対してネット上では、
- 対応遅すぎ
- 敏腕編集者じゃなくて単なるセクハラ編集者だったんだな。
- 活動自粛するもなにも、もはや需要がないでしょ。特にセクハラ行為はスポンサーから毛嫌いされるよ。自業自得
- オンラインサロンでの発言は、あまり反省してるようには見えなかったけどなぁ
- 幻冬舎にも問題があるように思う。こういう出版社が存在することが果たしていい事なのか?
- 見るからに下品な箕輪、テレビ画面を見るに堪えなかった。取り敢えず、画面から消えたのは目出度い。
- 知性も教養も感じられない話し方で話されても何も響かないんだよな。周りが持ち上げ過ぎて自惚れてたんだろう
- そもそも何でこんな奴がテレビにでてきたのか、「天才編集者」とかいう触れ込みも含めて疑問だった。
話し方も気持ち悪かったけど、実際気持ち悪い人間だったって話だね。追い込まれてからの謝罪もかっこ悪い - スッキリが全く報道しないのが卑怯。出演者は、今まで散々セクハラ、パワハラを批難し、「許せない」と言い続けてきたのに、身内には黙り。
本人が認めたのだから、加藤浩次、春菜は、身内を批難しない番組と自らに恥を知るべき。 - こういう人って、テレビでやたら語る割には自分の事になるとグダグダで消えるよね
- ホリエモンと似たような言動して酔ってんのかなと思ってたが、メッキが剥がれたようだね。オンラインサロンでの態度などにも言及してもらわないと、本当に反省とかさてるのか謎。
あれだけ好き放題やらかしといて死にたいとか、調子良すぎだよね。ただの雑誌の編集だか長だかしらないけど、表に出てきちゃ駄目な人だったってことだろ。 - このまま引っ込むような人間ではないだろう。反省したふりで水面下では次の活動を画策してるだろう。
- 数週間前の日本テレビ系の中居君の番組に、彼を崇拝する学生さん達と出演しているのを初めて見て発言の1つ1つに違和感を覚えた。
そこそこ有名大学の学生さん達なのに心酔している様子も違和感を覚えた。いち社員に過ぎない立場のはずなのに言動が奔放に感じる。よく会社もこれまで良しとしてきたなと思う。 - こういうよくわからない山師みたいな人を面白がって文化人扱いするテレビ局にも問題あるよね
スッキリ歴代コメンテーターを見ると、はあちゅう・宇野・上念なんて名前が混じっててなかなか酷いなと
などの声が上がっています。
箕輪厚介さんの問題行為が文春オンラインに報じられたのは、1ヶ月近く前の5月17日のことでした。
記事の内容は、エイベックスの松浦勝人会長の自伝本を出版するため、松浦会長と仲が良かった元エイベックス社員で女性ライターのA子さんに本人への取材や執筆を依頼、それを引き受けたA子さんは2016年12月に、松浦会長にその話を告げて了承をもらい、幻冬舎の見城徹社長も出版の了承を出したといいます。
A子さんはそれから約2ヶ月かけて取材、執筆作業を行い、約10万文字にわたる原稿を書き上げましたが、書籍完成間際に松浦勝人会長が自伝本の出版取り止めを要求され、最終的にその本は出版されることはありませんでした。
その後も箕輪厚介さんとA子さんは頻繁に連絡を取り続け、A子さんが原稿料はいつ支払われるのか聞くと、箕輪さんは「見城さんに見せて最終判断になるって話を最初から最後まで2人でしていたから原稿料は出ない」と答え、その後も原稿料の話は無視を続けたそうです。
こうしたトラブルに発展する2ヶ月前、箕輪厚介さんがA子さんに本の依頼をしてから2週間ほど経った頃に、箕輪さんがA子さんに「Aちゃんの家に行きたい」「お願い!」「絶対変なことしないから!」などとゴリ押し、ホテルに誘うようなメッセージも送っていました。
2016年12月15~16日にかけて箕輪厚介さんがA子さんに送った実際のメッセージは、「明日Aちゃんち行きたい。家じゃなくてもいいし、何時でもいいから!」「絶対変なことしないから!」「Aちゃん、ほんとお願い。ただゆっくりしたいだけ!」「お城みたいなとこあったからそこ行こう!あとは入ってから、話そう なんか色々遊べるし、DVDとか見れるし!」「お願いします。心から優しくします。」「下心がまったくない」
といった内容でした。
A子さんはこうしたゴリ押しに負け、箕輪厚介さんの言葉を信じて自宅に上げたそうなのですが、その後のやり取りについてA子さんは、「箕輪さんは家に上がってコタツに腰を落ち着けるなり、『触っていいですか?』『キスしませんか?』とくっついてきて、いくら拒もうと強引に体を触ってきたのです。本当にやめてほしくて、『無理です、もう帰ってください』と強引に家から追い出しました。すると最後、箕輪さんは『じゃあ握手しませんか』って手を差し出してきたんです。仕方ないから握手をしてから別れました」
と語っています。
A子さんは当時を振り返り、「編集者とライターという圧倒的な立場の差がありますから、強くは断れませんでした。それまでにも下ネタのやりとりはありましたが、その程度ならよかった。でも自宅へ押しかけたり、体を無理やり触るのは一線を越えています。当時は松浦さんの自伝本を仕上げるために関係を悪くするわけにはいかなかったので“ネタ”にしてやりすごしましたが、やっぱりおかしいですよね。ギャラの件もセクハラの件も、私がいつでも切り捨てられるフリーのライターだと思っていたからできたことなんでしょう」
と怒りをあらわにしています。
ちなみに、A子さんの自宅から追い出された箕輪厚介さんはその後、「幸せでした。またいきます笑」「でもキスしたい」「ふれあいたい」
といったメッセージを送っていました。
こうしたセクハラ、不倫関係を迫る行為を週刊文春に報じられた箕輪厚介さんは5月19日にツイッター上で、「トラップ。よろしくお願いします。」と意味深にツイート、この投稿はすぐに削除されましたが、翌日に自身が運営するオンラインサロン『箕輪編集室』のメンバーに向けた動画の中で、「俺のやった罪ってそんな重くないだろ。はっきり言って」「何がセクハラだよボケ。あいつが一番キチガイじゃねぇか、バカ」「俺は反省してないです。ふざけんなバーカ」
などと逆ギレ、自ら一切反省していないことを明かしていました。
それから1週間が経った5月30日に文春オンラインは箕輪厚介さんが逆ギレしていたことを報道、ネット上では炎上騒動に発展し、箕輪さんは5月19日放送分を最後にスッキリには出演しておらず、日本テレビ側はその理由を明らかにはしていませんでした。
箕輪厚介さんは非公開のフェイスブックのグループ上で、オンラインサロンのメンバーに向けた反省文は投稿しており、「妻帯者でありながら、あのような行動をして、軽率であったと反省してます。編集者とライターという力の差を利用しているという認識が当時はありませんでしたが、そのように受け取られる立場にいるという自覚を持たなければいけませんでした。(中略)自分の今までの甘い認識を改めなくてはいけないと、強く強く反省しています。僕の生き方自体を改めます。全く理解が足りませんでした。僕は一貫して女性に対しだらしないのは事実で、今までの人生で、距離感などを間違えていたと思います。あのスクショのようなメッセはよくしてました。お恥ずかしいかぎりです」
などと綴りつつも、A子さんにも様々な問題があったと主張していました。
こうした経緯を経てついに活動自粛、ニューズピックスブックの編集長退任などを発表したわけですが、オンラインサロンなどでの発言を見た後では、今回の謝罪や反省の言葉もどうせ表面上だけで、本当はそこまで反省はしていないのだろうと思ってしまいます。
自身の傲慢な言動を自覚、反省して、今後また活動を再開させた際には態度を改めた姿を見せてほしいものですが、そう簡単には変わらないでしょうね…。