人気ロックバンドの“ミスチル”ことMr.Childrenの名曲『抱きしめたい』の歌詞をほぼそのままパクっていた別のアーティストによる楽曲が発見され、ネット上で大きな話題になっています。
- Mr.Childrenの『抱きしめたい』(YouTube)
『抱きしめたい』の歌詞を盗用していると指摘されているのは、1972年にリリースした『バス・ストップ』等の曲で知られる歌手の平浩二さん(66)が歌っている『ぬくもり』という楽曲。作詞は沢久美さん。
同曲は7ヶ月前の2015年5月にリリースされたシングル『愛・佐世保』のカップリング曲なのですが、9日頃からネット上で歌詞が同じだという指摘が相次ぎ、ネット上で話題に。
ミスチルによる『抱きしめたい』と平さんによる『ぬくもり』の歌詞を見比べてみると、出だしの歌詞がまず「出会った日とおなじように」と全く同じで、そこから続く「霧雨けむる」という部分が「霧雨の降る」になっていたりと、一部若干変更されている部分もあるものの、ほぼ歌詞が一致しています。
<↓の画像は、『抱きしめたい』と『ぬくもり』の歌詞比較>
これに関してネット上では、ミスチルのボーカルで『抱きしめたい』の作詞・作曲を手掛けている桜井和寿さんの公認なのではないか、沢久美とは桜井さんの別名なのではないかなどといった憶測が飛び交っていたのですが、ニュースサイト『J-CASTニュース』の取材に平さんのマネージャーが応じ、この件については前日に把握したといい、それまでは詞の類似について全く気づかなかったとのこと。
またマネージャーによると、11日正午頃にCDをリリースしたレコード会社『徳間ジャパンコミュニケーションズ』、作詞した沢さん等と話し合いを行ったそうで、沢さんは「知らなかった」と話しているものの、徳間側は「弁解の余地がない」として商品の回収を決定したといい、早ければ11日に正式に発表するとのことです。
『ぬくもり』が収録されているシングルの表題曲『愛・佐世保』は、平さんが初めて作詞・作曲を手掛けた楽曲なのだそうで、地元の長崎県・佐世保市をテーマにした曲で非常に思い入れがあり、このようなトラブルとなり平さんは大きなショックを受けているそうです。
そして、『J-CASTニュース』は沢さんが代表を務める会社にも問い合わせを行ったそうなのですが、応答はなかったといい、ミスチルが所属するレコード会社『トイズファクトリー』にも問い合わせをしたものの、「担当者不在」とのことだったそうです。
これに対してネット上では、
- 知らなかった……じゃあ済まないだろうね。この作詞者は業界からサヨナラだね。
- 作詞を生業にしている人がミスチルの有名な曲を知らないで偶然一緒って
信じがたい。商品化する途中で誰か気がつきそうだけど・・・ - あからさますぎてワロタ。よりによって超有名曲からパクるとかバレると思わなかったのか?
- 佐野2号、佐野久美に改名すべき
- この作詞家は他の作詞も佐野ってる可能性高いな。急にパクるわけない
- メジャーなところからパクんじゃねーよwパクリを超えてトレースだろこれw
- 抱きしめたいって有名な曲じゃん。ミスチルにしてももっとしょぼいのからつぎはぎで佐野れよ…
などのコメントが寄せられています。
作詞を手掛けた沢さんは知らなかった等と話しているそうですが、ここまで歌詞が一致していることからただの言い訳としか思えず、『抱きしめたい』を知った上で盗用したとしか思えないですね。
なぜ沢さんはこのような有名曲をパクってしまったのか分かりませんが、しっかりと謝罪をしてほしいものです。
ネット上では、あまりにも悪質なパクりであることから、他の作品でも同様の事をやっていたのではないかと指摘する声が上がっているのですが、その可能性は十分にあることから他の作品に関しても調べて欲しいですね。