昨年5月に一家心中事件を起こし、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を受けた歌舞伎俳優・市川猿之助さん(48)の現在の様子や、水面下で進行している復帰計画を14日発売の週刊誌『女性自身』が伝えています。
市川猿之助さんは昨年5月に『女性セブン』によって、後輩の歌舞伎役者等に対するパワハラ・セクハラ疑惑などを報じられることを知り、「歌舞伎界に迷惑がかかり、続けることができない」「死ぬしかない。耐えられない」と考え、それを両親にも伝えたところ、母親が「分かったけど、あなただけではダメ。私らも逝く」と語ったことで、両親に大量の向精神薬を飲ませ、向精神薬中毒による自殺を手助けしました。
市川猿之助さんも自殺を図りましたが、一命を取り留めたことで自殺幇助罪に問われ、昨年11月に執行猶予付き判決が下されました。
それから半年が経ち、市川猿之助さんの復帰計画が水面下で進行していると『女性自身』は伝えており、猿之助さんの復帰計画を進めているのは、澤瀉屋を影で取り仕切っている2代目・市川猿翁さん(享年83)の妻で初代・藤間紫さん(享年85)の息子であるA氏といいます。
<↓の画像は、藤間紫さんの家系図>
歌舞伎関係者は、「A氏は、猿翁さんが立ち上げたスーパー歌舞伎のプロデュースなども務めており、猿翁さんが病で倒れた後は、一門の指導にも尽力していました(中略)そのA氏が進めているのが、猿之助さんの復帰計画なのです。『ヤマトタケル』で、猿之助さんが團子さんを指導したのも、その一環と言えます。いま検討しているのは、猿之助さんが演出家として手がけてきた舞台のクレジットを、いつ復活させるのかということです。(中略)猿之助さんの執行猶予が明ける5年後に、“四代目猿之助”として舞台に復帰することを目指しているのです。一時期は梨園から完全に身を引くのではないかとみられていた猿之助さんですが、彼自身も復帰に意欲を燃やしています。“まだ当分は團子に、猿之助という名跡は譲らない”という心境なのでしょう」
と語っています。
執行猶予が明ける5年後に復活を目指している市川猿之助さんは、事件を起こした東京・目黒の実家で現在も生活していて、心の支えとなっているのは最近飼い始めた愛犬といい、「以前は、ほとんど外出していなかった猿之助さんですが、最近はワンちゃんを自転車に乗せて、毎日のようにお出かけされています」
と近所の住人が証言しています。
女性自身も5月上旬に、市川猿之助さんが電動自転車の前カゴに愛犬を乗せ、外出する姿をキャッチしたとしています。
<↓の画像は、女性自身が5月撮影の市川猿之助さんと愛犬の写真>
市川猿之助さんの近況は『週刊女性』や『フラッシュ』なども伝えており、生活費や賠償金に充てるために所有していた骨董品の売却などを行っていることや、関係者の間では「懺悔録(ざんげろく)を執筆する」というプランが練られているとの情報もあるとしています。
これらの報道を受けてネット上では、
- 事件にもその後にも驚きましたが、一番は今も現場に住んでいる…どんな気持ちでそこに?というのが率直な感想。歌舞伎界の人々っていろんな意味でぶっ飛んでますね。
- 両親を手に掛けた家で普通に暮らせる神経がすごいと思う。事件のフラッシュバックはないのだろうか?
- 罪が軽すぎませんか。一般人なら、刑務所に入ってますよね。納得できないです。
- 自殺幇助だとしても殺人だよね 服役が妥当なのでは
- 両親を自殺幇助で執行猶予の判決に 腑に落ちない人は大勢いるはず。歌舞伎仲間さんや俳優仲間さんたちは、彼とどう付き合えばいいのか分からないのでは? 私はもう見たくない。
- 梨園の人たちの考えてることが怖いね こういう犯罪を犯した人を僅かな時間で復帰させようとしてるなんて理解できない
この人の舞台を見てどう思うだろうか…演技力で魅了しそのことを忘れさせることが可能なのか? 甚だ疑問 - 両親にあんなことして結局、捕まらず、週刊紙に晒された性癖やパワハラも有耶無耶になり歌舞伎に戻る道も模索できるようになった。思いどおりになってますね。
- 猿之助さんが復帰するなら、ハラスメントがあったかに言及してからですね。命を断とうとしたぐらいですから、これが一番ハードル高いでしょう
- この人の判決に納得してない人が殆どだと思うよ、あんな事したのに普通に生活してるし5年後復帰て、できればもう見たく無いかな。事件が事件だし
などの声が上がっています。
市川猿之助さんは事件後の取り調べで、「自分には歌舞伎しかない。許されるのであれば、歌舞伎に関わり、舞台にも立ちたい。歌舞伎をすることで償っていきたい」
と述べており、そして従兄弟(いとこ)の香川照之さん(別名=9代目・市川中車 58歳)の長男で、スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』で主演している5代目・市川團子さん(20)と1対1で稽古を行うなど、すでに裏方としては復帰を果たしています。
『松竹』もあの事件で市川猿之助さんを見捨てることなく、有罪判決が出た後に発表したコメントでは今後の活動は全くの白紙状態としながらも、「これまでの歌舞伎界への貢献に照らせば、本人を是非支えて参りたいと存じます」「皆さまからのご意見にも耳を傾けながら、進むべき道を共に模索して参りたいと思います」
とコメントしていました。
市川猿之助さんはあの事件によって撮影済みだった『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』の公開延期、出演シーンの撮り直しも決定し、億単位の賠償金を背負うことになったとみられており、それを返済するためにも表舞台への復帰は時間の問題とみられています。
しかし、両親の自殺を手助けするという非常に悪質な事件を起こしながらも実刑判決は免れ、その直前にはパワハラ・セクハラ問題なども報じられていただけに、執行猶予が明けたタイミングでの復帰説には納得できないとの声が多く、歌舞伎界のさらなるイメージ悪化にも繋がりかねないことから、これまでの功績などから裏方としての復帰はいいとしても、表舞台には復帰せず今後も陰ながらサポートしていく形の方がいいのではと思いますね。