2020年5月に、「十三代目市川團十郎白猿(いちかわ・だんじゅうろうはくえん)」を襲名することを発表した歌舞伎俳優・市川海老蔵さん(本名=堀越寶世 ほりこし・たかとし 41歳)が、中村勘九郎さん(前名=中村勘太郎 本名=波野雅行 37歳)と不仲な関係にあり、共演NGにしていることを22日発売の週刊誌『女性自身』がスクープしています。
この報道に対して市川海老蔵さんは自身のブログで激怒しており、記事内容は事実無根として『女性自身』を痛烈に批判しています。
『女性自身』によると、市川海老蔵さんと中村勘九郎さんは2013年9月に、市川染五郎さん(現・松本幸四郎 46歳)主演で上演された『陰陽師』で共演して以降は一度も共演しておらず、「舞台や映画、ドラマなどの共演オファーは多数来ているようですが、話が進んでいないのが現実です」
と歌舞伎関係者は語っており、それは2人の間にある“深刻な溝”が原因だといいます。
<↓の画像は、2013年の『陰陽師』で共演時の市川海老蔵さん、中村勘九郎さんの写真>
別の歌舞伎関係者によると、市川海老蔵さんは今年も成田山新勝寺で行われる成田山節分会の豆まきに登場し、このイベントにはNHK大河ドラマの主役も登場するのが通例となっており、今年は『いだてん~東京オリムピック噺~』で主演している阿部サダヲさんが出席する一方で、もう1人の主人公を演じている中村勘九郎さんは出席しないそうです。
そんな2人は2015年までは親密な関係にあり、市川海老蔵さんの誕生日だった2015年12月6日に更新のブログでは、「さっき勘九郎くんと藤原竜也くんからおめでとう電話が。嬉しかったな。一緒に舞台やテレビしたいです」などと綴っていました。
しかし、前出の歌舞伎関係者は、「2人の間に亀裂が入ったのは、両家の海外公演にまつわる海老蔵さんの一言だったと聞きます」と語り、中村勘九郎さんが2014年7月に中村獅童さん(46)、勘九郎さんの弟・中村七之助さん(35)らと共に、2012年12月に急性呼吸窮迫症候群により57歳で亡くなった父・中村勘三郎さんが築き上げた『平成中村座ニューヨーク公演』を成功させた話題が出た時に、市川海老蔵さんは周囲に「平成中村座?こちとらオペラ座だ!」と軽口を叩いたとのことです。
この話が中村勘九郎さんの耳に入り、父親が築き上げた舞台を揶揄されたことに激怒した勘九郎さんは、市川海老蔵さんに直接文句を言ったといい、これに対して周囲は驚いていたそうで、「勘九郎さんが声を荒らげるのは、息子への教育以外は聞いたことがないほど、ふだんは温厚な方。その勘九郎さんが、意を決したというんですから……」
と歌舞伎関係者は証言しています。
市川海老蔵さんにも言い分はあるそうで、2007年には父親の市川團十郎さんと共にフランス・パリのオペラ座で初の歌舞伎公演を成功させており、「“こっちは由緒あるフランスの宮殿で初めて歌舞伎をやったんだ”という自負からの言葉だったわけで、本人に聞かせようと言ったわけではなかったと思います。ただ、2人は距離を置くようになりました」
と歌舞伎関係者は語り、このトラブルが原因で2人は共演NGになっていると舞台関係者が明かしています。
2人の不仲な関係は周囲にも影響を及ぼしているそうで、「本人同士の感情に加え、周りの人々が特に気を使うようになりました。いまや2人は『成田屋』と『中村屋』の家長。これ以上、お互い悪影響が及ばぬようにといった配慮から、共演させないようにしていると聞いています。2人は17年の俳優祭『六歌仙容彩』の際、一列に並んだ端と端に立ったことはありますが、舞台上で直接の会話はありませんでした。今回の襲名披露で共演することで、2人の“冷戦”関係に良い変化が出ることを周囲は願っているようです」
と話しています。
『女性自身』はこのように市川海老蔵さんと中村勘九郎さんが不仲な関係にあり、共演NGとなった理由を伝えているのですが、海老蔵さんは報道後間もなく自身のブログを更新し、「バカです女性自身」というタイトルで報道内容を完全否定しています。
市川海老蔵さんはネット配信された記事の画像を添付した上で、「そんな酷いこと一言も言ってないけどな、、ちなみに私 雅行大好きです。そして襲名の知らせを聞いてすぐに連絡してくれましたよ、勘九郎さん。」
と、『女性自身』が報じた「平成中村座?こちとらオペラ座だ!」という軽口や中村勘九郎さんとの不仲を否定しています。
続けて、「本当に女性自身?って雑誌 最低の最低のと申しますか、、読む価値なし」「本当に記事書く人さ、、お勉強しなさい 調べなさい 全てに失礼です」「バカですね女性自身、そういう単語しか浮かばなかったです」「女性自身はバカです。読む価値なし 買う価値なし なくなれば良いと思ってます。最低です。」
と痛烈に批判しています。
また、「歌舞伎の同輩達は一生涯共に切磋琢磨し 仲良く そして好敵手として 最高の人達ばかりです。仲間を悪く言われることは遺憾だ。私はみんな大好きです。大好きな人達と私のこと言われるとなんかね、、雑誌が売れないからってデタラメでどうにかしようというのやめなさいよ、と思う。」
とも綴っており、事実無根の記事内容に怒り心頭の様子です。
「女性自身、名前変えたら?女性自身って名前 女性に失礼だよね、いい加減なことばかり 偽りが多い内容で雑誌名が女性自身?!女性はもっと美しく可憐で真実を持っていると私は思う。そして芯が強く愛が深く優しく知的だ、、女性自身って、、なんだそりゃ、、」
そして、『女性自身』の報道や市川海老蔵さんの否定コメントを受けてネット上では、
- これはさすがに酷いと思った。海老蔵が怒るのも無理がない。
- ちょっとしたことを大袈裟に書くときあるからねマスコミは。普通の仲だと思う、特別仲良しでもないと思う。
- 今の海老蔵は随分と変わったからね。以前なら言ってただろうね、そんな軽口は。まあ、どうでも良い。
- 去年の9月の勘三郎さんの七回忌法要に海老蔵来てたって記事をいろんなとこで読んだけど?勘九郎さんも、とても真面目で温厚な人。たった一言、しかも伝言ゲームのような人から聞いた一言で本人に激昂するような人じゃない。嘘の記事だね。
- 女性自身の記事だから、信憑性には欠ける。勘三郎さんは海老蔵さんを可愛がっていたようだし、海老蔵さんも慕ってた。
勘九郎さんと海老蔵さんが家長になって、ライバル意識を持ち、切磋琢磨するのはいい事なんじゃないの? - 格下放言?回り回って勘九郎の耳に入った?本人取材もなし、周辺取材はうわさの域。足りない部分は記者の想像力か?
などのコメントが寄せられています。
市川海老蔵さんは昨年4月には、“ラブリン”こと片岡愛之助さん(本名=片岡寛之 46歳)との不仲説も報じられているのですが、双方ともに特に否定コメントは出していないものの、愛之助さんは報道後も自身のブログで海老蔵さんの名前を出しており、これもあくまで噂レベルの話だったとみられます。
市川海老蔵さんは歌舞伎界でも特に大きな注目を集めている存在で、過去には色々とトラブルを起こしたり、自由奔放な言動をしてきたことから、色々な噂を週刊誌に報じられることが多く、海老蔵さんならばやりかねないと思ってしまう部分は確かにあります。
ですが、今回の報道に対して市川海老蔵さんは、わざわざ『女性自身』の記事をブログに添付して中村勘九郎さんとの不仲説を強く否定しており、「女性自身はバカです。読む価値なし 買う価値なし なくなれば良い」とまで綴っていることから、でっち上げられた話の可能性が高いのではと思います。
来年には市川團十郎を襲名することもあり、今後また女性関係や歌舞伎界での噂などを報じられることが増えるかと思いますが、根も葉もない噂話に関しては今後もブログなどでキッチリと否定していってほしいですね。