10代目・松本幸四郎さん(本名=藤間照薫 49歳)の長男で、青山学院高等部に通っていた8代目・市川染五郎さん(本名=藤間齋 ふじま・いつき 17歳)が、ヒッソリと高校中退していたことを24日発売の週刊誌『女性自身』が報じています。
女性自身によると、6月2日に東京・歌舞伎座で開幕する『六月大歌舞伎』の第二部「信康」で主演し、祖父の2代目・松本白鸚さん(本名=藤間昭曉 79歳)と共演する市川染五郎さんは、5月中旬の平日も稽古に取り組んでいたそうです。
<↓の画像は、歌舞伎座で初主演を務める市川染五郎さんの写真>
そんな市川染五郎さんについて歌舞伎関係者は、「染五郎さんは幼稚園から都内の有名私立大付属の一貫校に通っていたのですが、高校3年生への進級を前に中退したそうです」
と、今年3月までに青山学院高等部を中退したと明かしています。
残り1年で高校を中退した理由については、「アニメ映画で声優に初挑戦し、モデル業もこなすなど、ここ数年で異業種の仕事が激増。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』も高校に通いながら撮影に臨んでいました。そんな生活が続き、進級するための出席日数と成績に届かなくなり、留年が濃厚になったことで中退を決意したと聞いています」
と説明しています。
<↓の画像は、『鎌倉殿の13人』で源義高を演じた市川染五郎さんの写真>
演劇関係者によれば、市川染五郎さんは中学生のころから、学業と仕事の両立に苦労していたといい、中学進学後に受けたインタビューでも、「歌舞伎のセリフを頭に入れるより、英単語を覚えるほうがずっと大変(笑)」「勉強が世界になければ、もっとのびのび生きられるのにって思います」などと語っていました。
市川染五郎さんの高校中退に対して、複雑な思いを抱いているのが俳優・香川照之さん(別名=9代目・市川中車 56歳)の長男で、5代目・市川團子さん(いちかわ・だんこ 本名=香川政明 18歳)といい、「幼いころから同じ一貫校に通っていたこともあって染五郎さんと團子さんはプライベートでも大の仲良し。團子さんは1学年上ですが、来年からまた同じ大学に通えることを楽しみにしていただけに、寂しい思いもあるといいます」
と、歌舞伎関係者は語っています。
市川染五郎さんが高校中退を決意した背景には、これからの歌舞伎界を背負って立つ覚悟があるといい、「幼少期からインタビューでも『お芝居をすることがいちばん楽しい』と言い続けるほど。勉強は苦手ながら高校はきちんと卒業したいという思いもあったそうですが、歌舞伎役者として成長していくなかで、いちばん大切な時期でもあります。そこで、“芸事がおろそかになるくらいなら”と中退を決断したのでしょう。父親の松本幸四郎さんも染五郎さんの覚悟を聞いて、中退を承諾したといいます。」
と、同関係者が明かしています。
<↓の画像は、市川染五郎さんと父親・松本幸四郎さんの写真>
また、8代目・中村芝翫さん(本名=中村幸二 56歳)も青山学院に通っていたものの、歌舞伎に専念するために高校には進学しておらず、市川海老蔵さんは青山学院高等部に進学するも留年し、芸能活動コースがある堀越高校に転校していて、そうした先輩たちの選択も影響を与えた可能性があるとのことです。
そして、市川染五郎さんの青山学院高等部中退報道を受けてネット上では、
- 高校は卒業できるように、周りの大人が配慮してくれたらいいのに
- 染五郎は真面目そうだから、高校はもちろん大学にも行くと思ってた
- 一芸に秀でた人に学歴は必要ない
- 藤井聡太くんも高校卒業前に自主退学してるしね
- こういう伝統芸能をやる人なら廃業しない限り代々続くものだし、仕事はあるからいんじゃないの
- 学歴が仕事に繋がるわけでもなく、進む道が決まってるわけだしね。勉強より芸をやりたいんでしょ。
などの声が上がっています。
2月には、同じく青山学院高等部に在学中の市川團子さんが、青山学院大学文学部に内部進学することが報じられ、市川染五郎さんの今後にも注目が集まっていたものの、出席日数や成績の問題で留年が濃厚になり、それを理由に高校2年まで進んで中退したというのは少しもったいない気もします。
<↓の画像は、市川團子さんと市川染五郎さんの写真>
ただ、昨年10月にファッション誌『with』のインタビュー取材を受けた際にも、「好きな教科はないです。全部苦手だし、全部嫌いです。1番嫌いなのは数学です」などと勉強嫌いを明かしており、芸事に全力を注ぎたいとの思いが強かったようなので、松本幸四郎さんも中退を受け入れたのでしょうね。
市川染五郎さんは今年出演した『鎌倉殿の13人』での演技も高く評価され、女性自身によれば複数のテレビ局や映画会社がオファーを検討しているといい、今後本格的にドラマや映画にも出演していく可能性がありそうです。
そんな市川染五郎さんは、歌舞伎座で初めて主演する六月大歌舞伎の取材会で、「祖父は、舞台でも映像でも魂を削るような表現をしていて、そこを尊敬しています。僕も祖父と同じ舞台で、同じく“魂を削る”表現ができるよう信康を作っていきたい」と意気込んでいたのですが、これから芸事に専念し、より魅力的な役者に成長していってほしいですね。