芸能事務所『スウィートパワー』に契約解除などを求め、裁判沙汰になっていた人気若手俳優・岡田健史さん(おかだ・けんし 本名=水上恒司 22歳)が、8月末に事務所と“和解”したことや、契約期間が終了する2023年3月末をもって退所することが明らかになりました。
『スウィートパワー』は8月31日に公式サイト上で和解成立を発表し、「弊社とのタレント専属契約に基づく契約上の義務について、労働基準法に照らし、その義務がない地位にあることを仮に定めることを求めた仮処分命令申立の件につき、本日、和解をもって円満に解決したことをご報告申し上げます。」
としています。
続けて、「岡田健史は専属契約が同契約に定める契約終了日まで有効に存続することを同意しました。また、弊社及び岡田健史は同契約の更新がないことを了解いたしました。」
とし、契約期間の2023年3月末まで事務所に所属することや、引き続き現在の芸名で活動していくことを明らかにしています。
<↓の画像は、『スウィートパワー』のコメント写真>
岡田健史さんも事務所を通じてコメントを発表し、「今後もこれまで同様に全力を尽くしたいと考えております。皆様におかれては、引き続きご支援を賜りますようどうかよろしくお願い申し上げます。」
としています。
インスタグラムには直筆の文書を投稿し、「ただの青年だった私に奇跡が起きたのは、紛れもなくスウィートパワーのおかげです。私を見出し、私に学びの場を与えてくださったこと、一生忘れません。約1年半でスウィートパワーを退所しますが、残りの1年半は勿論のこと、これから長い人生を私らしく泥臭く、青臭く生きていきます。グラウンドに生える雑草のように。」
などと綴っています。
また、理由は不明ながら、それまで投稿していた自身が描いた絵など全ての投稿を削除しています。
<↓の画像が、岡田健史さんの直筆文書の写真>
岡田健史さんは2018年4月1日に『スウィートパワー』との間で5年契約を結び、芸能界デビューを果たしましたが、事務所に対する不満や不信感などから今年3月に、事務所側に退所を申し出て寮からも出ていき、その後も話し合いでは解決に至らなかったことから、4月1日に契約解除を求めて裁判所に仮処分の申し立てを行いました。
岡田健史さんは契約解除と共に本名での活動も求めていましたが、最終的には岡田さん側が訴えを取り下げる形で和解となったといいます。
ただ、岡田健史さんは契約更新せず、2023年3月末をもって『スウィートパワー』を退所することがすでに決まっており、事務所とのわだかまりが解けたわけではないようですが、最終的にこのような結末を迎えたことに対してネット上では、
- 2年間居心地悪い中で働くのはしんどいよな
- 和解して良かったけど、好きな俳優だから干されてほしくないな
- マネージャーの件といい社長の件といい、事務所も改善していく必要があると思う。和解の中に労働環境の改善が含まれていれば良いな。
事務所にきっちり義理を払ったら新たなステップで花開く事を切に願います。 - かつて一緒の事務所で独立した高杉真宙のように、岡田健史もこれからの2年間で頼れる人を見つけてほしいし、事務所の後ろ盾がなくてもオファーが来るような俳優になって欲しいね。
- 裁判までおこして辞めたかった事務所にあと1年半いるのはキツいだろうなあ。MIU404や大河など、良い役の仕事を取って来てくれる良い事務所なのかと思ってた。
以前ご本人も、スカウトを断ったのに何年も待ってくれたと言っていたし。。今後の事務所の対応と1年半後が心配。 - のんや森七菜とか、売れた途端に待遇悪いと退所騒ぎ起こす人いるけど、売り出すのもタダじゃないんだよね。
営業してマネージメントして、レッスンさせたり各種美容を受けさせたり、かなりの額を費やしてる。
そういうことも理解して、事務所に所属するべきだよ。それが嫌なら、自分でゼロからデビューすればいい。 - 円満な和解。事務所側に言われても、なんか釈然としないけど、これから契約満了までの一年半は長く感じるでしょうね
一年半後も多くの需要が有る役者で居られるように、演技を磨いて頑張って欲しい
などの声が上がっています。
2018年に俳優デビューして以降、数多くのドラマや映画などに出演していた岡田健史さんは、事前報告無く突然ドラマの出演が決まるなど、事務所の仕事選びなどに対して不満を抱いていたほか、事務所の社長による社員へのパワハラ疑惑報道、マネージャー等の相次ぐ退社などで不信感を抱き、事務所を辞めることを決意したとされています。
事前に知人を通じて弁護士に相談したところ、「労働契約の上限は原則3年。労働契約であれば丸3年経った時点で契約を終了できる」とアドバイスされ、契約解除の仮処分を裁判所に申し立て、岡田健史さん本人も裁判所に出廷していました。
しかし、岡田健史さんは事務所とアーチスト契約を結んでおり、労働契約を結んでいたわけではなかったことで裁判所も労働者とは認めず、最終的には裁判所が双方の和解を提案し、2023年3月末まで契約を全うする形となったそうです。
事務所との和解条件など詳細は不明で、もしかするとこの裁判が原因で今後事務所から干される可能性も無きにしもあらずですが、とりあえず現時点では複数の仕事が決まっており、直近では2022年公開の『死刑にいたる病』で、阿部サダヲさんとW主演することが発表されています。
週刊誌『週刊文春』の取材に応じた事務所の社長も、「大河も朝ドラの相手も決まってて、来年の主役もずっと決まっています。出版社、殺到してるんで」などと語っており、今後出演の取り消しなどがない限り、契約終了まで仕事は続くのではないかと思う一方で、今回の裁判でイメージに多少なりとも傷がついてしまったため、事務所とは和解したものの、今後の活動に対しては色々と不安が残りますね。