シンガーソングライター・山崎まさよしさん(本名=山崎将義 51歳)が2日に名古屋でライブを行い、茨城・水戸で開催した前回のライブでの“歌唱拒否”を巡る騒動を謝罪しました。
山崎まさよしさんは先月21日に、全国ツアーの2公演目だった水戸市民会館・グロービスホール(席数2,000)でのライブで観客に対して、「今日はあんまり歌いたくない、お客さんと喋る回にしたい」などと語り、普段のライブでは20曲ほど披露しているにも関わらず、この日は約2時間半にわたるライブで8曲しか披露しませんでした。
これに対して観客から不満の声が噴出、一部ファンが泣きながら「歌ってー!」と歌唱演奏を要求するも受け流し、中身もオチもないつまらないトークを続け、途中退席する人が続出するほど最悪のライブだったとの情報がSNSで拡散され炎上し、所属事務所はライブから2日後に、希望者に対してチケット(価格:税込み7,150円)の払い戻し対応をすることを発表しました。
それから2週間近く経ち、2日に名古屋ダイアモンドホールで騒動後初のライブを開催し、ライブの冒頭で観客に対して「ご心配をお掛けしました。今日は丁寧に歌います」と宣言し、前回の倍以上の18曲前後を披露したそうです。
この日は演奏中心でトークは控えめで、一部観客から「もっと語って!」との声が上がり会場が爆笑に包まれると、山崎まさよしさんは「俺に何か言わそうとしとるやろ!(苦笑)」とリアクションするなど、終始和やかな雰囲気だったといい、「こんな大事になるとは思わなかった。今の時代は凄いね」とも語っていたとのことです。
山崎まさよしさんはなぜ水戸のライブで“歌唱拒否”したのか、その理由は明らかになっておらず謎に包まれており、お笑いタレント・今田耕司さんはトークバラエティ番組『今田耕司のネタバレMTG』(読売テレビ)で、「俺会ったこと絡んだことあるけど、とてもこの騒動の人と、実際お会いして話した時の山崎さんとが結びつかない」「すごくファンを大事にしてはるイメージもあるし、歌も好きなイメージがあるからどうなってんのかなって…」と首を傾げていました。
ネット上では、何かの病気で心身に不調を来しているのではないか、アルコールや薬物中毒を疑う声も上がるなどしていたのですが、週刊誌『週刊文春』のWeb版『文春オンライン』の取材によると、ライブで呂律はハッキリとしていて、酒に酔った様子なども特に無かったそうです。
さらに、『東京スポーツ』(東スポ)が追跡取材を行い、「チケットが売れず、当日券の発売を余儀なくされたことによるモチベーションの低下」が原因で、水戸公演で歌唱拒否した疑いがあるとしています。
事情を知る関係者は、「今回のライブツアーは9都市10公演あります。1公演でおおよそ1000人前後の集客を想定。このうち山崎さんサイドは、首都圏ではない茨城公演などの集客を不安視していました。予感は的中。茨城公演のチケットの売れ行きは苦戦し、主催者(茨城のラジオ局)は本番1週間ほど前の段階で満席は望めないと悟り、当日券を発売しました。それでも本番で客席は埋まらなかった。山崎さんは少なからずヘコんだと聞きました」
と明かしています。
ライブ会場の水戸市民会館・グロービスホールは合計2,000席を備えているのですが、文春オンラインの取材に応じた観客の1人も、空席がかなり目立ったと明かしており、この会場は3階席まであるものの2・3階席が閉鎖されていて、さらに1階席も満席ではなく後方の4~5列はまばらに埋まっている状態だったといいます。
その一方で、全国ツアーの1公演目は会場がほぼ満席で、奔放なトークを披露しつつもアンコールを含め17曲を披露していたとのことから、東スポが報じている通り、あまりにも観客が少なかったことでテンションが下がり、それに加えて会場が大荒れとなったことで曲数を大幅に減らした可能性は十分ありそうです。
過去には歌手の“ジュリー”こと沢田研二さんなど、客入りが悪いことでライブを急遽中止にするケースはありますが、ライブを開催したのであれば観客数に関係なく、全力でパフォーマンスを披露するのがプロだと思うので、実際のところはどうなのかは定かではないものの、今回のようなトラブルを再び起こすことなく、多くの観客を楽しませ満足させるライブを行ってほしいですね。