「北島ファミリー」の演歌歌手・小金沢昇司さん(こがねざわ・しょうじ 62歳)が代表を務める個人事務所『ジャパンドリームエンターテイメント』と、イベント企画などを手掛けていた関連会社が、7月21日に東京地方裁判所から破産手続開始決定を受けたことが明らかとなり、この事務所倒産を巡ってネット上では様々な声が上がっています。
小金沢昇司さんは2014年に、師匠・北島三郎さんの事務所『北島音楽事務所』から暖簾(のれん)分けの形で独立し、個人事務所『ジャパンドリームエンターテイメント株式会社』を設立、小金沢さん以外にも数名の歌手らが所属していました。
昨年初旬ごろまではイベントを中心とした営業活動で収益を得ていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により営業活動が激減、そうした中で昨年11月末に、代表の小金沢昇司さんが道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕される事件が発生しました。
この事件で小金沢昇司さんは後に不起訴処分となりましたが、飲酒運転で逮捕されたことを受けて芸能活動自粛を発表、それ以降は営業活動を停止した状態にあったそうです。
それによって、『ジャパンドリームエンターテイメント』と、同じく小金沢昇司さんが代表で、イベント企画などを手掛けていた関連会社『株式会社ブルークリスタルプロダクション』(2006年設立)も破産開始決定を受け、『ジャパンドリーム』の負債総額は約2,500万円、『ブルークリスタル』の負債は約3,700万円で、負債合計は約6,200万円とのことです。
各スポーツ紙が関係者に話を聞いたところ、7月末までに事務所を閉鎖予定といい、すでに事務所の所属タレントは小金沢昇司さんのみで、社員も1人だけだったそうです。
小金沢昇司さんの個人事務所と関連会社が倒産した背景について、『日刊ゲンダイ』の記事では芸能関係者が、「独立後は仕事が減り、北島事務所にいたときの5分の1から10分の1の出演料で地方のイベント興行などで食いつないでいるという噂はありました。それでも借金がかさみ、コロナ禍の前から苦労していたようです」
と明かしています。
また、「大酒飲みで、酒がらみのエピソードが武勇伝のように語られてきましたけど、北島からは『酒飲んで大成したヤツはいねえんだよ』と言われていた。今回の倒産劇も、酒による失敗、つまずきが大きかった。御大の言うことを聞いておけばと後悔しても遅い」
と語っています。
そして、小金沢昇司さんの事務所倒産などに対してネット上では、
- 酒と博打は身を滅ぼす…
- すべて自業自得だから仕方ないわ。一から頑張れるタイプでもないからもう無理だろうな
- サブちゃんは酒飲めないからな。自分が飲めない体質だから余計に弟子やお客とか、他人の酒癖はよく見ていたと思う。
- 流しから始まった北島三郎は、酒の失敗で身を滅ぼした人間を嫌と言うほど見てきたんじゃないだろうか。
- 「酒を飲んで大成した奴はいない」ホロ酔い程度の晩酌は良いけど、ベロ酔いや記憶をなくす人は大成しない。それを上回る才能がなきゃ無理。
- 人間的にも歌唱力も魅力が無い。こういう人がトップになると会社はこうなる良い見本。
- 飲んだら乗るな乗るなら飲むな!還暦過ぎて事務所のタレントとスタッフの生活を守って行かなければ立場なのに、何でこんな簡単な事が守れないんだろうか?今回の破産は小金沢氏の自業自得!
- 昔のフィニッシュコーワのCMだけで、歌手としての大ヒット曲が全くないのが痛かった。
山本譲二の「みちのくひとり旅」みたいなのが1つでも出ていたら状況は全く違っていただろうけど。 - 言い方は悪いけど、酒は飲んでも飲まれるなって言葉が、当てはまらなかったんだろう。
北島さんは、流しからスタートして、苦労して紅白まで登り詰めた。
でも、小金沢は、せっかくCMで知名度が上がっても、さしたるヒット曲もないまま独立して、挙げ句に飲酒運転で捕まる失態だもの。
今や北島兄弟は、北山たけしさんと大江裕さんだし、またカバン持ちからスタートするくらいの覚悟じゃないと、オヤジさんも許さないだろう。逮捕に破産って、キツいけど身から出た錆でしかない。 - そもそも、なぜ独立してやっていけると思ったのだろう。自分の強みは北島三郎と一緒に出られるステージのみだと思うが。
ピンでやるのであればヒット曲がないと。素人でもわかる。この状況で俺なら一生、北島三郎の傘下にいる。
などの声が上がっています。
小金沢昇司さんは独立後も「北島ファミリー」の一員として、様々な音楽番組に出演し、北島三郎さん等とも共演していましたが、昨年11月の飲酒運転事件によって、冠ラジオ番組『小金沢くんの波乗り歌謡曲』は放送休止、一部放送局では打ち切りとなり、その他に出演予定だった『演歌の花道』(BSテレ東)の収録参加もキャンセルとなりました。
小金沢昇司さんは酒気帯び状態で車を運転し、大型トラックに追突する事故を起こしており、幸いこの事故でケガ人はいなかったものの、以前からお酒での失敗談を語り、過去には北島三郎さんから「昇司には2度と酒は飲ませるな」「酒飲んで大成したヤツはいねえんだよ」と説教されたことも告白しながら、お酒もタバコも止めませんでした。
そして、それが原因で事件を起こして芸能活動を自粛、さらに事務所も倒産となり、全てを失ってしまったわけですが、小金沢昇司さんはギャンブルも好きで、若手時代から借金が溜まっていた、不動産詐欺や化粧ビジネスの失敗などで数千万円の借金を抱えていたとの報道もあり、あの事件が無くとも事務所が倒産となるのは時間の問題だったのかもしれません。
全てを失った小金沢昇司さんは今後、どのようにして歌手活動を続けていくのか、北島三郎さんや兄弟子・山本譲二さん等の支えを受けながら、歌手として再出発していくのかどうかは不明ですが、今後またトラブルを起こさないためにも、お酒を完全に断つ努力もしてほしいですね。