昨年6月22日に乳ガンのため34歳の若さで亡くなったフリーアナウンサー・小林麻央さんを偲ぶ会が、23日に東京プリンスホテル(港区芝公園)で行われ、生前番組で共演した芸能人や所属事務所『セント・フォース』の仲間、仕事関係者ら200人以上が出席しました。
非公開で行われた偲ぶ会の会場には小林麻央さんの遺影を映したモニターと献花台、姉でフリーの小林麻耶アナとのツーショット写真などが飾られていたといい、司会はTBSの安住紳一郎アナが務めたほか、嵐・櫻井翔さん、フジテレビの伊藤利尋アナ、歌手の大塚愛さんら11人が代表してスピーチを行ったそうです。
<↓の画像は、『週刊新潮』が撮影した夫・市川海老蔵さんの家族、姉・小林麻央さんの写真>
この偲ぶ会から一夜明けた24日に、市川海老蔵さんは長野・志賀高原で今年も行われた植樹プロジェクト『ABMORI(エビモリ)2018』に、長女・麗禾ちゃん(れいか 6歳)、長男・勸玄くん(かんげん 5歳)と共に参加し、1年前に明かしていた小林麻央さんの遺志を継ぐ活動が、世間から寄せられた批判の声などを受けて、一時ストップしていることなどを明かしました。
<↓の画像が、『ABMORI 2018』に参加した市川海老蔵さん、麗禾ちゃん、勸玄くんの写真>
市川海老蔵さんは昨年7月末に行われた同プロジェクトに参加した際に、「彼女がやりたかったことは全部聞いている。彼女は、元気になったら同じような病気で闘っている人の力になりたいという思いがあった。『ピンクリボン』じゃないですけど、そういうものが麻央の思いとしてできればいいな」「まだ考え中ですけど、いいなと思います。どういう形がいいかは難しいので、いろんな人に話を聞いて」
と、“麻央基金”の設立やチャリティ活動などをしていきたいと考えていることを明かしていました。
しかし、市川海老蔵さんは現在の進捗状況を聞かれると、「まだ放置してますね。やらないといけないんですけど、やろうとすると余計なこと言う人もいるし…」「本来なら、困っている人を助けるべく、麻央も願っていたと思うんですが、そこは正直、ネガティブなことを言う人もいるんで」
と、一部の批判を受けて“麻央基金”の設立計画が頓挫していることを明かしました。
続けて、「それに耳を傾けているわけではないけど、そこを乗り越えるだけのまだ材料、力はないので、ちょっとまだ時間掛かるし、難しいかもしれない」
と、“麻央基金”の設立計画そのものが白紙化する可能性も示唆しています。
さらに、市川海老蔵さんは昨年12月に『初春歌舞伎公演』の会見に出席した際に、小林麻央さんが生前更新していたブログ『KOKORO.』の書籍化を進めていることを明かしており、「まずは日本で。最初はお断りしてましたが、麻央のブログを本で読んでみたい方がいらっしゃるようで。実際に動き始めています」「大学などから永久保存させてくださいとか、BBCやドイツからも連絡いただいている」
と語っていまし。
これに関しても、「それも同じなんですね。人々の救いになることもあるけど、違う風に受け止める方もいらっしゃる」「せっかく情熱を、愛情をもってやっていても、逆の効果も昨今、あるじゃないですか。それは彼女(麻央さん)も望んでいない。だから、作ったけど、出しませんでした。多分出さないと思います」
と、すでにほぼ完成しているものの、出版を取り止めたことを告白しています。
このような事実が今回明らかになり、ネット上の反応を見てみると、
- そりゃ全員歓迎はないよ
- 書籍化に理由は要らないし、断念にも理由は要らない
- 今の時代何をしてもネガティブな人はいる。でもいちいち気にしてたら何も出来ない。素敵な作品なら購入するそれだけだと思う
- 海老蔵のこういう信念の無さが嫌い。なんで今さら人のせいにするの。面倒くさくなったんでしょ、どーせ。麻央さんの気持ちを都合よくつかってるのがよーく分かった。
- 本当の意味で乳がん患者の助けになりたいなら、ピンクリボンに寄付する方が良いのでは?
患者さんにとって、麻央さんのブログは頑張る姿に力を貰えるが、実際には治療など何がダメな判断だったか?など具体的なことがわからない。海老蔵さんは、利益を生むことではなく、もう少しボランティア的な精神で臨んだほうが誤解を招かないと思う - ピンクリボンじゃなくても、乳ガン検査のイベントをやるとか、乳ガンについて定期的にブログで発信するだけでも影響力はあると思う。応援したい。
- なんか裏がある感じがして快く思えない。
- もう、麻央さんのことは、そっとしてあげて欲しい。なんかね、やっぱり、海老蔵の姿勢には疑問を感じるわけですよ…。麻央さん商法はやめてほしい…
- すべてが金に結び付けているように見えるからじゃないの。何か言われる人と何も言われない人の差があるんだと思う
- 特別な事をしなくても、海老蔵さんが子供たちを、一所懸命育てる姿こそで、十分に伝わる事があると思う。
- おそらく闘病中に怪しげな療法に走ってしまった時期があったし、それに関しては誤っていたと公式に認めていないどころか、今でもそういうものに頼って自身の健康づくりをしている感じする。そういうところを整理しきれてなくて出版しても、賛否両論だろうし、個人的には不確かな療法に走る人を増やすことにつながるものならよくないと思う。だから出版はしないでいいと思う。
- 批判している人の一部は麻央さんというより海老蔵さんの人柄が信用できないんじゃないかな。今までの行動はみんな見てますからね(反社会勢力と揉めたこととか)。
などのコメントが寄せられています。
市川海老蔵さんが“麻央基金”の設立構想を明かした直後にも、ネット上ではそれを支持する声が上がる一方で、すでに存在するピンクリボン運動に寄付をしたり、乳ガン検診の早期受診を推進する運動に参加する形でもいいのではないかという声が多く上がっていました。
また、国内だけでなく海外メディアによっても注目され、数百万人から閲覧されていた小林麻央さんのブログを書籍化するという話に関しても、やはりネガティブな声も多く、ブログをそのまま残しておけばいいのではないか、新たに本を出版して利益を得ようとするのはどうなのかといった批判の声がありました。
また、小林麻央さんのブログでは具体的にどのような治療をこれまで受け、どういった効果が得られたのか、得られなかったのかといった具体的な記述が少ないことを指摘されているほか、ガン治療の内容も物議を醸しています。
2014年に左乳房にシコリが見つかり、それから8ヶ月後にリンパ節への転移が発覚したものの、標準治療(科学的根拠に基づいた観点で現在利用できる最良で推奨される治療)を受けなかったことが明らかになっています。
その一方で、代替療法(現代の科学では効果が検証できていない治療法)として、気功、温浴療法、サプリメント、マッサージ、酵素風呂などをしていたこと、病状がかなり悪化してから手術を受けていたことなどが明らかにされており、もしも早期に標準治療を受けていればそこまでガンが進行せずに、助かっていた可能性もあると週刊誌『週刊新潮』などによって報じられています。
小林麻央さん自身も2016年9月4日に投稿した記事で、「私も後悔していること、あります。あのとき、もっと自分の身体を大切にすればよかった あのとき、もうひとつ病院に行けばよかった あのとき、信じなければよかった あのとき、、、あのとき、、、」と綴っており、現在も闘病を続けているガン患者たちのためにも、こうした部分をより具体的に明らかにしてほしいという声が多く上がっていました。
そういった世間の反応を見て、市川海老蔵さんは最終的にブログの書籍化を断念したほか、基金の設立も頓挫してしまっているというのは残念な気持ちもあります。
もしも小林麻央さんの遺志を受け継ぎたいという強い思いを今でも持ち続けているのであれば、世間からの批判はあまり気にすることなく、麻央さんの思いを形にしてほしいなと思うのですが、市川海老蔵さんも色々と考えた上でこうした結果になっていると思うので、言ったことは実現するべきだとは強くは言えないですね。
最終的にどうするのかについては、引き続き時間をかけてよく考えた上で報告をしてほしいなと思います。