23日に開幕する東京五輪の開閉会式の製作・演出を手掛けるメンバーが14日に発表され、開会式の音楽を『Cornelius(コーネリアス)』の小山田圭吾さん(おやまだ・けいご 52歳)らが担当することが明らかとなり、ネット上で物議を醸しています。
小山田圭吾さんは過去に雑誌インタビューの中で、『和光学園』に在学していた小学生~高校生にかけて、障害を抱える同級生らをイジメていたことを悪びれもせず堂々と明かしており、それが今になって蒸し返され、ネット上では大炎上状態に発展しています。
小山田圭吾さんは音楽雑誌『ロッキング・オン・ジャパン(ROCKIN’ON JAPAN)1994年1月号』と、サブカルチャー誌『クイック・ジャパン(Quick Japan)1995年8月号』で、学生時代に罪悪感を抱くことなく複数の友人と障害者らをイジメ、嘲笑していたことを告白していました。
『ロッキング・オン・ジャパン』掲載のインタビューでは学生時代を振り返り、「うちはイジメがほんとすごかったなあ」「(同級生らを)イジメてた。けっこう今考えるとほんとすっごいヒドイことしてたわ。この場を借りてお詫びします(笑)だって、けっこうほんとキツイことしてたよ」「もう人の道に反してること。だってもうほんとに全裸にしてグルグルに紐を巻いてオ〇〇ーさしてさ。ウンコを食わしたりさ。ウンコ食わした上にバックドロップしたりさ」
と語っています。
<↓の画像は、小山田圭吾さんのインタビュー記事掲載『ROCKIN’ON JAPAN 1994年1月号』の写真>
このインタビュー内容がきっかけで、『クイック・ジャパン』掲載の「村上清のいじめ紀行」という連載企画の初回に小山田圭吾さんが登場し、卑劣極まりない数々のイジメエピソードを語っており、以下が主な発言です。
- ビニールのひもを(ティッシュの)箱に付けて、『首に掛けとけよ』とAの名を箱に書いておきましたよ(笑)
- 掃除ロッカーの中に入れて、ふたを下にして倒すと出られないんですよ。すぐ泣いてうるさいから、みんなでロッカーをガンガン蹴飛ばした
- 段ボールがあって、そん中にAを入れて、全部グルグルにガムテープで縛って、空気穴みたいなの開けて(笑)。
「おい、大丈夫か?」とか言うと、「ダイジョブ…」とか言ってんの(笑)そこに黒板消しとかで、「毒ガス攻撃だ!」ってパタパタやって、しばらく放っといたりして - Bが3日間ぐらい羽振りがいい時期があって。そんで付いて行って、いろんなもん買わせたりして。
(中略)そいつにしてみればその3日間っていうのはね、人気があった時代なんですよ。(親の財布から盗んだ)15万円で人が集まってきて。
かなりバカにされて、「買えよ」って言われてるだけなのに。 - (修学旅行で同じ班だったBに)みんなでそいつにプロレス技なんかかけちゃってて。おもしろいように決まるから「もう1回やらして」とか言って。
それは別にイジメてる感じじゃなかったんだけど。ま、イジメてるんだけど(笑)
一応そいつにお願いする形にして、「バックドロップやらして」なんて言って(笑)。ガ〜ン!とかやってたんだけど。 - (特別支援学校の生徒がマラソンをする光景を回想し)「あ、ダウン症の人が走ってんなあ」なんて言ってタバコ吸ってて。
するともう1人さ、ダウン症の人が来るんだけど、ダウン症の人ってみんな同じ顔じゃないですか?「あれ?さっきあの人通ったっけ?」なんて言ってさ(笑)。
(中略)エンジの服着たダウン症の人がトットットとか走っていって、「あれ?これ女?」とか言ったりして(笑)。
最後10人とか、みんな同じ顔の奴が、デッカイのやらちっちゃいのやらがダァ〜って走って来て。「すっげー」なんて言っちゃって(笑) - ジャージになると、みんな脱がしてさ、でも、チ〇〇出すことなんて、別にこいつにとって何でもないことだからさ、チ〇〇出したままウロウロしているんだけど。
(中略)女の子とか反応するじゃないですか。だから、みんなわざと脱がしてさ、廊下とか歩かせたりして。 - マットレス巻きにして殺しちゃった事件とかあったじゃないですか、そんなことやってたし、跳び箱の中に入れたりとか。
小道具には事欠かなくて、マットの上からジャンピング・ニーパットやったりとかさー。あれはヤバイよね、きっとね(笑) - Bっていうのは、わりと境界線上にいる男で、やっぱ頭が病気でおかしいんだか、ただバカなんだか、というのが凄い分りにくい奴で、体なんかもちっちゃくて。
それでこいつはAとは逆に癇癪が内にむかうタイプで、イジメられたりすると、立ち向かってくるんじゃなくて、自分で頭とかを壁とかにガンガンぶつけて「畜生、畜生!」とか言って(笑)、ホントにマンガみたいなの。 - 僕ってイジメてる方なのかなあ?自分じゃ分かんないっていうか。全然こう悪びれずに話しちゃったりするもんね
<↓の画像は、小山田圭吾さんがイジメを語った『クイック・ジャパン 1995年8月号』の写真>
このように学生時代の様々なイジメ行為を笑いながら語っていた小山田圭吾さんが、「多様性と調和」などをコンセプトとしている東京五輪の開会式音楽を手掛けることが発表されたためネット上では、
- 当然担当から外すべき。そうしないと、日本は、イジメを推奨していると思われる。
- 過去のこととはいえ 何かしらの声明を出す必要あるだろ
- 酷い。パラリンピアンの方だけでなく、障害を持つ方やご家族がどう思うだろう?
世界の方は、そんないじめをしてきた人間が開会式を担当する「日本」という国をどう思うだろう?
日本の恥。本当にやめてほしい。身辺調査しなかった上層部もありえない。 - 当時、この記事をみて小山田のことが大嫌いになったし、以来名前と顔を目にするだけで吐き気がする。
これは人間のすることではないし、もはや人間ではない。 - 小山田圭吾とか小沢健二ってもう過去の人です。このイジメ問題もずっと前から知られてるのに、リサーチ不足にも程がある。
こんなくたびれたオッサンより、若い人の音楽を起用した方が良かったのに。もうオリンピック開催止めようよ。 - 組織委が知ってて依頼したのなら言語道断だし、知らなかったとしても「知りませんでした」で済む話ではない。
こんな誰でも知ってる話の身体検査すらできんのか? - 最後の最後で最大級の落とし穴。こんな人が作曲した曲で開会式をやるの、もう無理でしょうね。
組織委はこの件を知ってて起用したんだろうけど、隠し通せると思ったのかな?今日にでも解任不可避。 - これパラリンピック出る選手たち、どう思ってるのか誰かインタビューしてきて欲しいわ
- これはかなり有名な話なので、「発掘」されるのは時間の問題だった。
過去の差別ツイートが問題視され炎上する時代。小山田圭吾を税金大量投入でしかも逆風吹きまくりのイベントに起用した人間は「知りませんでした」では済まない。 - これはネットが普及する前に出た記事です。知る人ぞ知る内容でしたが、今回を機に世の知るところになりよかったと思います。
こんな人を表に出してはいけないですし、採用した人達は撤回してください。ただただ不快です。
などと批判が殺到しており、大炎上状態になっています。
小山田圭吾さんの過去のイジメ告白は、『毎日新聞』など複数の大手メディアも取り上げて大騒動に発展していますが、丸川珠代・五輪相は16日の定例会見で小山田さんの件について、「まだ報道を確認していないので、確認させていただきたい。組織委員会で対応されていると思います」とコメントするに止めています。
そうした中で、小山田圭吾さんは自身のツイッターに長文の謝罪文書を投稿し、騒動の幕引きを図っています。
小山田圭吾さんは冒頭で、「この度は、東京2020オリンピック・パラリンピック大会における楽曲制作への私の参加につきまして、多くの方々を大変不快なお気持ちにさせることとなり、誠に申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます。」
と謝罪の言葉を綴っています。
雑誌に掲載されたインタビューについて、「学生時代のクラスメイトおよび近隣学校の障がいを持つ方々に対する心ない発言や行為を、当時、反省することなく語っていたことは事実であり、非難されることは当然であると真摯に受け止めております。(中略)学生時代、そしてインタビュー当時の私は、被害者である方々の気持ちを想像することができない、非常に未熟な人間であったと思います。」
としています。
また、インタビュー記事には「事実と異なる内容も多く記載されております」としながら、「学生当時、私の発言や行為によってクラスメイトを傷付けたことは間違いなく、その自覚もあったため、自己責任であると感じ、誤った内容や誇張への指摘をせず、当時はそのまま静観するという判断に至っておりました。また、そういった過去の言動に対して、自分自身でも長らく罪悪感を抱えていたにも関わらず、これまで自らの言葉で経緯の説明や謝罪をしてこなかったことにつきましても、とても愚かな自己保身であったと思います。それにより、当時のクラスメイトだけでなく、学生時代に辛い体験をされた方々やそのご家族、応援してくださるファンの方々に対しても、不誠実な態度を取り続けることになってしまいました。本当に申し訳ありません。」
と謝罪しています。
今後の対応については、「学生当時、私が傷付けてしまったご本人に対しましては、大変今更ではありますが、連絡を取れる手段を探し、受け入れてもらえるのであれば、直接謝罪をしたいと思っております。」
としています。
また、東京五輪の開会式の音楽については、「熟考した結果、自分の音楽が何か少しでもお力になれるのであればという思いから、ご依頼を受けるに至りました。そのうえで、今回の音楽制作にあたりましては、自分なりに精一杯取り組んで参りました。それは、私だけではなく、他のクリエイターの方々も同様であると思います。故に、私の関与により、開会式へ不快な印象を与えてしまうことを心から申し訳なく思います。」
などと綴っています。
小山田圭吾さんは雑誌のインタビュー取材を受けた20代半ばの時点では、学生時代のイジメを一切反省することなく笑い話にしていました。
しかし、今回の炎上騒動を受けて出した謝罪文では、「自分自身でも長らく罪悪感を抱えていた」などと綴り、イジメ被害者にこれから直接謝罪したいとの思いも明かしているのですが、正直何を今さらと思います。
五輪は人権の尊重、全ての差別の撲滅などを謳い、東京五輪ではコンセプトの1つに「多様性と調和」を掲げているにも関わらず、過去に堂々と外国人や障害を抱える同級生のイジメを公言していた小山田圭吾さんに、なぜ東京五輪開会式の音楽制作を依頼したのか、大会組織委員会は過去の言動をしっかりチェックしていなかったのかどうかは不明で、小山田さんが携わった曲をこのまま開会式で使用するからには、大会組織委員会もしっかりと説明等を行ってほしいものですね。