ソロユニット『Cornelius(コーネリアス)』や6人組バンド『METAFIVE(メタファイヴ)』で活動していたものの、学生時代の“障害者イジメ”問題で昨年夏から活動を休止していたミュージシャン・小山田圭吾さん(おやまだ・けいご 53歳)が、活動再開を発表したことで大きな反響を呼んでいます。
小山田圭吾さんは昨年9月以来、8ヶ月ぶりに自身の公式サイトやSNSを更新し、7月開催の野外ロックフェス『フジロックフェスティバル2022』と、8月開催の『ソニックマニア2022』への出演が決まり、活動を再開すると報告しています。
続けて、「昨夏より活動を自粛するなか、過去の自分の未熟さを猛省すると共に、これからの自分が社会に対してどのように向き合っていくべきか常に考えて参りました。そんな中、応援の声を届けてくださったファンの皆様や、変わらぬサポートを続けてくださった関係者の方々の存在は、とても大きな励みとなりました。心から感謝いたします。」
と、ファンや関係者等への感謝の言葉を綴っています。
最後に今後の音楽活動については、「自分にできる精一杯の仕事でお返しできるよう、努力していきたいと思います。」
としています。
<↓の画像が、小山田圭吾さんの直筆署名入りコメント全文の写真>
小山田圭吾さんは、昨年7月開催の東京五輪・開会式の音楽を担当することが決まった後、約30年前に発売された雑誌インタビューの中で、学生時代に障害者イジメをしていたと堂々と語っていたことが問題視され、東京五輪に携わるのは相応しくないとして大炎上騒動に発展し、間もなく開会式の音楽担当を辞任しました。
この騒動の余波はさらに拡大していき、翌月に発売予定だったMETAFIVEのニューアルバムが発売中止、ラジオ番組『METAFM』(InterFM)は打ち切り終了、番組の音楽を担当する『デザインあ』(NHK Eテレ)は放送休止、フジロックフェスへの出演中止も決定しました。
過去の障害者イジメ告白が原因で、こうして表舞台から姿を消した小山田圭吾さんの活動再開発表を受けてネット上では、
- がんばれよ!自殺だけはダメだぞ
- 才能があるから応援してる
- 虐めた本人には謝罪したの?
- すげえ面の皮がアツいな
- もう企業案件はできないだろうに再開することで何かあるんかね
- 昔の記事が世間に知られたから自粛したんだよね。つまり、バレなかったら自粛しなかった。つまり、反省していない
- 再開するのは自由だろ。ごく狭い仲間内でしか仕事回ってこないだろうけど
- スポンサー付かない、オールドファンは年寄りばかりで少ない。どうやってお金稼ぐんだろ
- 今後は関わる連中は同レベルのモラルということになるな
- こいつは復帰とかありえないと思う。それぐらいひどいことやってる
金は持ってるだろうからもう人目につくところに出てくるな 不愉快なんだよ - 障害者差別をしてたんだからオリンピック・パラリンピックがらみの仕事に抜擢するのはあかんかったけど、普段の仕事までやっちゃいけない理由にはならん。再開遅すぎるぐらいだ
- どれくらいイジメ問題に対して弁済とか啓発慈善活動してきたの?その実績をまず報告しろよ?活動許すかどうかはそれ見てからな
- ピエール瀧だってコカインやってて活動再開したし、音楽と人間性は別よ。早速ソニックマニアとフジに出演だよ。需要はめちゃくちゃある。
オリンピックで小山田の事知った人なんて最初からCorneliusの音楽聞かないで文句言う人でしょ。じゃあライブも当然行かないだろうし関係ないよ
などの声が上がっており、賛否両論となっています。
小山田圭吾さんは、音楽雑誌『ROCKIN’ON JAPAN(ロッキング・オン・ジャパン)1994年1月号』、サブカルチャー誌『Quick Japan(クイック・ジャパン)1995年8月号』に掲載されたインタビュー記事で学生時代を振り返り、「うちはイジメがほんとすごかったなあ」「(同級生らを)イジメてた。けっこう今考えるとほんとすっごいヒドイことしてたわ。この場を借りてお詫びします(笑)だって、けっこうほんとキツイことしてたよ」「もう人の道に反してること。だってもうほんとに全裸にしてグルグルに紐を巻いてオ〇〇ーさしてさ。ウンコを食わしたりさ。ウンコ食わした上にバックドロップしたりさ」
などと語っていました。
この他にも、数々の卑劣極まりない行為を悪びれもせずに堂々と明かしており、東京五輪の開会式音楽を担当すると発表される前から、ネット上では定期的にこれらの発言が蒸し返され、物議を醸していましたが、小山田圭吾さんは30年近くにわたって釈明などをすることなく、スルーを続けていました。
しかし、東京五輪関連や音楽活動などにも大きな影響が及んだことで謝罪コメントを出し、昨年9月には週刊誌『週刊文春』のインタビュー取材に応じ、事の真相を告白していました。
小山田圭吾さんは雑誌に掲載された“障害者イジメ”について、「実際に僕が行ったものではないものも多い」とした上で、修学旅行で同級生を全裸にしたり、排泄物を食べさせてプロレス技をかけたというエピソードは「事実ではありません」と完全否定していました。
実際には、留年して同じクラスにいた上級生がやったことだっと語り、「行き過ぎた行為でしたが、怖くて止めることができず、傍観者になってしまったことがありました」「排泄物に関しては別の話です。小学校の頃、何でも落ちているものを口にしてしまう同級生がいました。枯葉とか蟻(アリ)んことか。その彼が下校している時に、道に落ちていた犬のウンコを食べて、ペッと吐き出して、それをみんなで見て笑っていたという話をしたんです。僕が強要したり、行わせたわけではありません」
と釈明しています。
ただ、「ロッカーに同級生を閉じ込めて蹴飛ばしたこと。それと小学生の頃、知的障がいを持った同級生に対して、段ボールの中に入れて、黒板消しの粉を振りかけてしまったことがあったのは事実です。相手の方には、本当に申し訳ないことをしたという思いです」
と、一部ながら事実も含まれていると明かしています。
なぜ、自身がやっていないイジメを経験談として披露した理由は、「自分についていたイメージを変えたい気持ちがあった。そこで敢えてきわどいことや、露悪的なことを喋ってしまいました」「極めて浅はかなのですが、それをもっとアンダーグラウンドの方に、キャラクターを変えたいと思ったのです」
と説明しています。
また、これまで釈明や謝罪などをしなかった理由は、「どのように対応すれば良いか分からなかったのです。正直、自分から取り上げることで、話が大きくなってしまう恐怖もあり、なかなか一歩を踏み出すことが出来ませんでした」
と語っていました。
週刊文春の取材でも、小山田圭吾さんが学生時代に、悪質な障害者イジメを繰り返していたなどの事実は確認できなかったそうですが、小山田さんは過去に別の雑誌で入院中のエピソードとして、「ガンの末期患者の人とかのうめき声が『ウーッ』とかって聞こえて来る(笑)。」「機械に繋がってるんだよ、そういう人とかって。『ピーン、ピーン』とかいう機械みたいなのがあって、夜中に『ピー!』とかって音が反応するの(笑)。それで『ああ、今日もまた1人死んだ』とか言って(笑)。『夜中にアンタたちがギター弾いているからだ』って看護婦さんに怒られた(笑)」「心暖まる話だよね」
などと、倫理観に欠けた話を披露しています。
過去のインタビュー記事ではかなり話を盛っていたそうで、どこまでが事実なのかは不明ながら、一連の騒動によって小山田圭吾さんのイメージは著しく悪化し、今回の活動再開発表を巡って再びネット上では大炎上状態になっていますが、これから改めてどういった活動をしていくのか、周囲の動きも含めて引き続き注目していきたいですね。