小学館が漫画『常人仮面』出荷停止。作者が未成年性加害事件で逮捕後も起用継続、高額損害賠償判決後に対応で物議

『小学館』の漫画アプリ『マンガワン』の編集部が27日に、原作者の起用判断などに問題があったとして、作品の配信停止と単行本の出荷停止を発表しました。
マンガワン編集部は声明で、『常人仮面』の原作者・一路一さん(いちろ・はじめ)は、2022年10月末に突如連載中止となった『堕天作戦』の作者・山本章一さんと同一人物だと公表したうえで、『堕天作戦』の連載を打ち切った理由は、山本さんが2020年に逮捕・略式起訴され、罰金刑が下されたためだったとしています。
それにも関わらず、マンガワン編集部は『堕天作戦』の打ち切りから2ヶ月後の2022年末から、『常人仮面』の連載を開始したことについては、「本来であれば原作者として起用すべきではありませんでした。何よりも被害に遭われた方に対し、心よりお詫び申し上げます。編集部として責任を重く受け止めております」
としています。
続けて、『常人仮面』の作画担当・鶴吉繪理さん(つるよし・えり)など、各関係者に対して謝罪しています。
マンガワンの編集部は、山本章一さんがどのような事件で逮捕され、有罪判決(罰金刑)を受けたのかは伏せていますが、当時15歳の教え子に対して性加害事件を起こしていたことが明らかになっており、刑事では罰金30万円の略式命令、民事裁判では1,100万円の損害賠償を命じる判決が出ています。
各報道や民事裁判の資料などによれば、山本章一さんはかつて通信制高校『北海道芸術高校 札幌サテライトキャンパス』で教員(デッサン講師)を務めており、2016年4月に入学した女性・Aさん(当時15歳)に対して、「漫画の話をしてあげるよ」「裏話もあるよ」などと言って私的にLINEを交換したそうです。
その後、遅くまで課題に取り組んでいたAさんに対して、自宅まで送ると理由をつけて車に乗せ、人気のない場所でわいせつな行為に及んだとされています。
Aさんよりも30歳年上だった山本章一さんは、その後も講師と生徒という立場を利用して月1~2回のペースでホテルに行き、性的な行為に及んでいたといいます。
また、次第に行動がエスカレートしていき、自身の大便を食べさせたり、顔に大便を塗りつけて性的な行為をしたり、ホースで肛門にグリセリンを注入して腹痛を引き起こさせたり、屋外でAさんを裸にして歩かせ、体にマジックで「奴隷」「ペット」などの落書きをした姿を撮影するなど、様々なわいせつ行為に及んだとされています。
これらの行為は、Aさんが2019年3月に高校を卒業するまで続き、Aさんが高校卒業後に北海道を出た後も、わいせつな画像を送るよう要求し続けていたとAさん側は主張しています。
Aさん側の弁護士はさらに、同様の手口で山本章一さんからの性的被害を訴えていた生徒が他にもいたとし、それを学校側に相談したにも関わらず、何も対応が取られていなかったとも主張しています。
一連の行為によってAさんは「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」を発症し、自殺未遂をしたり、大学に通えなくなるなど深刻な影響が及び、現在も闘病を続けているといい、「回復困難な精神的被害を受けた」として2022年7月に民事提訴し、今月20日に札幌地方裁判所は山本章一さんに対して、1,100万円の損害賠償を命じました。
一方の山本章一さん側は、「真剣な交際関係のもと、原告の同意を得て行われたものだ」などと主張していましたが、札幌地裁は山本さん側の主張を退けています。
札幌地裁の判決が出た後にネット上では、裁判資料の一部内容が拡散されており、『堕天作戦』の担当編集者・N氏とみられる人物が、作品の連載再開のためにAさんとの和解交渉に関与し、和解の条件として「示談金150万円を支払う」「連載再開中止要求の撤回」「性加害について口外禁止」などを提案していたことも判明しました。
こうして波紋が拡大する中で、『堕天作戦』と同じくN氏が手掛ける『常人仮面』の配信が停止となったり、26日にN氏がゲスト出演予定だった番組『漫画クリスタル』(BSテレ東)の放送が急遽中止になるといった異変がありました。
そして、小学館はようやく問題を公表して謝罪しましたが、山本章一さんが非常に悪質な犯罪行為によって罰金刑を受け、さらに民事提訴されていることも把握しながら、なぜ別名義で新たな連載をスタートさせたのか、その理由については明らかにしていません。
一連の経緯から、山本章一さん本人の問題だけでなく小学館のコンプライアンスを問う声も相次いでいて、マンガワンで作品を連載している複数の漫画家たちからも怒りの声が噴出しています。
『常人仮面』の作画担当・鶴吉繪理さんも、山本章一さんが起こした事件については一切聞かされておらず、一連の報道などで初めて知ったそうで、全てが突然の出来事だったと記しており、大きなショックを受けているとみられます。
漫画家・洋介犬さんは、小学館と出版契約を結んでいる作品『悪魔の論破』について、契約解除の意志を小学館側に伝えたと明かすなど、大きな波紋を広げているのですが、小学館は今後どのようにして火消しを図るのか見ものです。
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