今年3月末までビートたけしさんが所属していた芸能事務所『オフィス北野』のお家騒動は沈静化したものの、これまで同社の代表を務めていた森昌行社長を交代し、たけし軍団のつまみ枝豆さんを新社長に就任させる意向であることが5月末に発表されました。
その一方で、『オフィス北野』側はメディアの取材に対して「数ある案が出てきている中の一つ。現時点で決定していることは何もありません。軍団とたけしさんの話し合い・構想もまとまっておらず、(新体制の)発表の時期は未定です」
と回答しています。
<↓の画像が、新社長として推されているつまみ枝豆さんの写真>
『スポーツニッポン』の取材に対しても森昌行社長は、「あくまでたけしさんと弟子たちとの構想段階の話でしょう。(社長人事は)関係各所に説明が必要になる重大な問題ですが、その段階にはない。既成事実化されるのが怖い」
と話しており、森社長とたけし軍団側の考えに相違があることが明らかになっています。
<↓の画像は、森昌行社長とビートたけしさんの写真>
ビートたけしさんもつまみ枝豆さんを新社長として推しており、このままいけばつまみ枝豆さんが社長就任となるのはほぼ確実とみられるのですが、こうした人事を含めて新体制に不満を募らせている所属タレントがいると5日発売の週刊誌『女性自身』が報じています。
不満を抱いているというのは、ビートたけしさんが事務所を去った現在、『オフィス北野』の稼ぎ頭、大黒柱だと言われている俳優・寺島進さん(てらじま・すすむ 54歳)で、事務所を離れる可能性があるといいます。
寺島進さんはお家騒動が勃発後に、情報ワイドショー番組『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)の司会者であるフリーの宮根誠司アナウンサーに複数回電話を入れ、「たけしさんが好きでオフィス北野に入れてもらった。面談は森(昌行)さんがしたし、たけしさんとの関係も変わりはない。森さんにも恩義がある。事務所に残って、微力ながらオフィス北野をもり立てていけるよう頑張る」
と語り、残留の意志について聞くと「(番組で)言ってくれ。俺は残る、と」と伝えられたと、宮根アナが番組で明かしていました。
しかし、一連のお家騒動によって状況が変わり、森昌行社長を退任させるという話が浮上したことによって心境に変化が生まれたようで、周囲には「つまみ枝豆が社長になるのなら、事務所を移籍する」と宣言しているそうです。
寺島進さんが事務所残留を決意したのは、これまで自身を担当してきたマネージャーが残留を決めたことも大きかったようなのですが、たけし軍団が森昌行社長のことを大人数で批判し続ける姿などに不快感を募らせていき、加えて現在ではマネージャーが仕事現場に同行せず、1人で現場へ向かうことも増えているといいます。
そして、『女性自身』の取材に対して森昌行社長は、「彼が俳優としての仕事を全うできないような状態になってしまった場合は」と断った上で、「そういった決断をしても、私は驚きません」と答えており、今後移籍する可能性はあると見ている様子です。
ニュースサイト『リアルライブ』によれば、寺島進さんはビートたけしさんだけでなく森昌行社長にも強い恩義を感じているといい、「大した稼ぎもないのに騒動に乗じて森社長を批判し続ける軍団の面々に怒り心頭なのも仕方ない」「枝豆が社長になれば森社長は事務所を追われる。その場合、森社長が新事務所を設立して寺島をマネジメントすることになりそうだ」と映画業界関係者が語っています。
これに対してネット上では、
- 良い判断だと思う
- 森さんと独立!?良いかも。その方がたけし軍団も動きやすいんじゃない?
- 立場が違えば考えが違ってくるのは仕方ない。芸人と俳優をきっちり分けて、森社長が寺島さん連れてオフィス北野を出た方がいい。
- 恩義を感じていた森社長もいない、たけしもいないオフィス北野に残る必要ないでしょ。この事務所、寺島さんいなくなったら、それこそ稼ぎ頭いなくなって潰れそうなんだけど。
- 寺島進は軍団とそんなに仲いいわけじゃないしね。森さんにもたけしにも恩義あるなら、中立の立場をとって独立はありうるよね。でも、寺島進クラスなら、大手のプロダクションが放っておかないだろうな。
- 新社長が枝豆って言うのはどうなんだろうか?もしかしたら、ものすごい能力持っているかもしれないが、一般的に見たらこの会社は終わってるので、寺島進氏の独立もうなずけます。
- どう考えても異色だし、もっと寺島さんに相応しい事務所があると思う。独立もアリですよね。
- 対して稼がない軍団。わかるわ。たけしの小判鮫やったしな。寺嶋さんも出ていけばいいのでないでしょうか。しばらくはたけしが残したお金で食いつなげれるけど、それも限界はあるよね。
- 欲しい事務所はあるだろうから移籍だとしたらスムーズにいきそう。森社長とやるより移籍がいいよ。
などのコメントが寄せられており、寺島進さんの活躍ぶりから、『オフィス北野』からの独立には賛成という声が多く上がっています。
現在は強面俳優として、ヤクザなどを演じることが多くある寺島進さんは、早稲田大学第2文学部を中退後に、三船敏郎さんが設立の俳優養成所『三船芸術学院』で殺陣を学び、1980年代半ば後半ぐらいからドラマや映画に出演していました。
そんな寺島進さんが注目を集めたきっかけは、ビートたけしさんが監督を務める作品への出演したことにあり、たけしさんの監督デビュー作『その男、凶暴につき』の出演が決定し、その当時はたけしさんに食事や飲みに連れて行ってもらったといい、「兄ちゃん、役者は一生できる仕事だからな、死ぬ間際に天下獲ったらそいつの勝ちだぜ。今売れてなくてもな、何十年後に売れたらいい。ずっとやり続けろよ」
という言葉をもらい、一生この世界で生きていこうと覚悟を決めたとインタビューで明かしています。
また、4日放送の『帰れマンデー見っけ隊!! サンドウィッチマンの秘境路線バスの旅スペシャル!!』(日本テレビ系)でもビートたけしさんに対する感謝を述べており、「役者としてメシを食っていけるようになるまで引き上げてくれた北野監督は育ての親であり、恩師でもある特別な方」だと語り始め、これまでにかけられた様々な言葉を披露しており、寺島進さんのたけしさんへの思いは相当大きなものがあると思います。
<↓の画像は、ビートたけしさんからもらった言葉を明かす寺島進さんの写真>
寺島進さんはビートたけしさんに気に入られ『その男、凶暴につき』の後も、『ソナチネ』『キッズ・リターン』『HANA-BI』などに出演し、たけしさんの作品には欠かせない存在となっていき、こうした活躍ぶりなどがきっかけでテレビドラマに出演する機会も増え、現在ではバイプレーヤーとして、様々な作品で幅広い役柄を演じています。
<↓の画像は、1993年公開『ソナチネ』出演時の寺島進さんの写真>
『オフィス北野』としては、このような活躍ぶりを見せている寺島進さんを失うことは避けたいところだと思いますが、今後しっかりとマネジメントできるかどうか不明で、タレントが負担する部分もかなり大きいとみられることから、森昌行社長と再出発を図るか、自身のマネージャーと共に独立という形にした方が良いのかもしれないなと感じます。
現時点ではまだ寺島進さんがどのような道を選ぶのか明らかになっておらず、事務所の社長交代に関しても不明な状態なので、引き続き見守っていきたいですね。