『吉本興業』所属のお笑い芸人たちの独立が相次ぐ中で、週刊誌『フライデー』が『吉本興業ホールディングス』の大崎洋・代表取締役会長(おおさき・ひろし 67歳)に直撃取材を行い、芸人の独立について本音を明かしたことを伝えています。
まず、キングコング・西野亮廣さん(にしの・あきひろ 40歳)の退所について、「退所発表の直前かな。西野君から『辞めることになりました』ってメールが来た。サロン以外の舞台や漫才やテレビやなんかは(今後も吉本に)お世話になりたいんですって、長文でワーって。何回かやり取りをして」
と明かしています。
<↓の画像が、『フライデー』の取材に応じた大崎洋会長の写真>
西野亮廣さんが退所後も一緒に仕事をしたいと言ったことに対しては、「内心は『そうはいけへんちゃうか』と思ったけど、『また話しよう』って送った。」とし、西野さんは事務所内で評判が悪かった?との問いには、「西野君が特別評判悪いというのは聞いていない。芸人やからね。人格も大事やけど、芸を評価する。5年後、10年後もサロン運営で食っていけるのかという心配は少しあるけど、自分で頑張るやろ。今はイケイケの時期やからね」
と語っています。
続いてオリエンタルラジオがコンビ揃って独立したことについて、「中田君に関してはかなり前から(退所を)計画していた感じがした。ギャラの取り分のところで半年以上は話し合っていた。特にYouTubeについて。僕はそんな時間をかけても無駄だから、ウチの条件を出してそれでもダメなら仕方ないと言っていた」
と、退所の裏側を明かしています。
そして、独立や専属マネージメント契約からエージェント契約に切り替える芸人が増えていることについては、「辞めたいんだったら辞めたらええやん。どうしても残ってくれと頭下げて頼んだ覚えもないし、辞めたら仕事奪ってしまうぞと言うた覚えもない。社員も精一杯やっていて、それでも不満だったらそれはもう会社はそれ以上できん」
としています。
『フライデー』の記者はさらに、2019年7月に契約解消した雨上がり決死隊・宮迫博之さんについて話を聞いたところ、それまで冗談を交えながら朗らかに取材に応じていた大崎洋会長の様子が変わったといいます。
宮迫博之さんが1月末に極楽とんぼ・山本圭壱さんと共演のYouTube動画で、自身について「吉本に戻りたい芸人」と紹介していたことについて話を聞くと、「いや、もう戻らんでええと思うで。いちいちYouTubeでネタにすんなって話や。辞めてまで吉本のことネタにすんなよって。今、十分稼げてるんやから、ややこしいことしなくてええやろ」
と、突き放しています。
また、ここ最近特にテレビ番組に戻りたいとの思いを明かしていることについては、「テレビ局と直接やったらええやん。吉本がテレビ局に圧力かけたり、逆にテレビ側が気をつかって降ろすとか噂されてるけど、そんなんあるわけない」
と答えています。
そして、大崎洋会長の発言を受けてネット上では、
- これを読む限り、宮迫の吉本復帰は限りなくゼロに近いってことは、ハッキリしたかな。
- 宮迫に対しては個人的な恨みも含まれてそう。西野やあっちゃんは、吉本が最善を尽くしても世話しきれない、又は気持ちに応えられないくらい、個人の力が大きくなったわけだ。決して吉本が見限ったり、追い出したりしたのでは無いのだろうな。
- 宮迫に関しては身から出た錆というか、義理を欠いた行動でクビを絞めてしまった形。
西野は会長とも仲良いし、クビにはならないだろうと高を括ってたと予想、慌てて会長に仲を取り持ってもらおうとしてた感じがする。
オリラジは前々から辞める計画してたと言ってるけどこれは芸人に限ったことじゃない、一般のサラリーマンだって急に辞めよ!とはならないでしょう、ほとんどの場合。 - 辞めるなら辞めればいい。ただ後は知らんぞと。その通り。だって吉本の会長ですから。辞めた社員の親じゃない。
その点、吉本にいるなら精一杯フォローする。吉本の会長だから。吉本の社員のボスだから。
それもあって宮迫さんカムバックに難色を示しているのは、カムバック後に私怨もあるし面倒見れないということですね。 - 「宮迫をテレビに出すな」なんて圧力はかけてる訳がない。ただ、タレント管理という観点から「宮迫の出る番組にウチのタレントは出さん」は当然あると思う。
何を吹き込まれるか分かったもんじゃないからね - 宮迫は本気で見捨てられてるっぽいね。西野も映画の公開中は吉本も関わってるからお茶濁してる感じだけど、公開終了後が楽しみですな。
- まぁ一般の会社員もそんな感じだよね。入る時は面接で頭まで下げてるのに、気に入らないことがあると働いてやってるんだぐらいに言うやつ。
それなら辞めればと普通の思考をしてる人なら思うよね。
などの声が上がっています。
大崎洋会長は昨年2月にも、闇営業問題をスクープした『フライデー』の取材に応じており、ロンドンブーツ1号2号・田村亮さん、宮迫博之さんとのトラブルなどについて語っていたのですが、宮迫さんのことは良く思っていないようで、YouTubeでの活動について質問されると「見ようとは思わない。ああ、そうなんだって感じやね」と語っていました。
また、吉本興業との契約終了についても「本人が辞めたいと言い出してのことやからね」とし、「(エージェント契約は)可能性として無いわけやないけど、すぐって話ではないやろうね。個人で活動していく方が良いことかも分からんし」
と答えていました。
2019年7月に行った会見での言動、その後の吉本興業に対する態度などが原因で関係が悪化している様子で、今回の取材でも大崎洋会長は「もう戻らんでええと思うで。いちいちYouTubeでネタにすんなって話や。辞めてまで吉本のことネタにすんなよ」と、かなり強めの発言をしており、現状では吉本興業に戻る可能性はゼロと見て間違いないのかもしれません。
ただ、宮迫博之さんが先日、元吉本興業所属の島田紳助さんと電話で話す姿をYouTubeで公開し、その中で紳助さんは「吉本に戻った方がいい。今度、大崎会長とゴルフ行くから言うとくわ」と語っていました。
島田紳助さんなど、大崎洋会長に近い先輩たちの働きかけや、宮迫博之さんの今後の対応次第で、吉本興業との溝が少しずつ埋まっていく可能性は十分ありそうとも思いますが、果たして今度どうなるでしょうかね…。