芸トピ

有愛きいが急死の裏側、週刊文春が実名報道で波紋。宝塚音楽学校でも深刻なトラブル発生の過去、劇団に問題あり改革必要か

宝塚歌劇団の闇…パワハラで飛び降り事件を隠蔽の過去も。宙組女優が集団イジメで急死、悪質問題も揉み消しスルーか

『宝塚歌劇団』の宙組(そらぐみ)所属の女優(25)が、自宅マンションの18階から転落死する事件が発生してから20日近く経ち、宙組は22日まで公演を中止すると発表されており、タカラジェンヌたちに大きな衝撃を与えています。

そうした中で週刊誌『週刊文春』はまた新たに、過去にも宝塚音楽学校の生徒が上級生から激しいパワハラを受け、それを苦にして飛び降り自殺未遂を図っていたことを報じており、ネット上で物議を醸しています。

週刊文春によれば9月末に亡くなった宙組の女優とは、同誌が今年に入って上級生からのイジメ被害を報じていた娘役の有愛きいさん(ありあ・きい 本名=井上奈美 25歳)で、有愛さんは亡くなる前日まで公演に出演していましたが、かねてから執拗に上級生たちからイジメを受けていたとされ、「集団リンチのような目に遭っていた」と宙組の生徒が明かしています。

<↓の画像が、宙組の娘役・有愛きいさんの写真>

有愛きいさんが自殺を決意した9月28日、この日に行われた宙組公演『PAGAD(パガド)』の通し稽古では組長の松風輝さんをはじめ、男役トップスターの芹香斗亜さん、花菱りずさん、優希しおんさんなどの上級生たちが、有愛さんに対して「下級生の不手際は、すべてお前の責任だ」「マインドが足りない!」「嘘つき野郎」などの罵詈雑言を浴びせ、精神的に追い詰めていたと劇団関係者が明かしていました。

週刊文春には、有愛きいさんを知る宙組の生徒や複数の内部関係者から告発が寄せられているといい、同誌は確かな情報と判断してイジメている側も含めて実名報道をしていて、宙組所属の現役メンバーの1人からは、「夢を持ち、憧れだったところが、今は冷たく虚しい場所になりました」「劇団は、生徒全員へのフォローを何もしてくれません。まるで馬車馬のように私たちを働かせてきました。あの事件後、私たちは公演のお稽古に向き合う気持ちになれずにいます」などと綴った悲痛のメッセージが届いているとしています。

内部から上がる様々な声を受けて、週刊文春はその後も手を緩めることなく取材を続け、2018年6月にも宝塚音楽学校でパワハラを苦にした飛び降り自殺未遂事件が発生していたにも関わらず、学校側がこのトラブルを公表することなく揉み消していたことを明らかにしています。

週刊文春によると、2018年に宝塚音楽学校に入学したばかりの予科生・A子さんは、激しいパワハラに心が耐えられず、寮のバルコニーから転落する事故を起こしたといいます。

幸い命に別状はなく、搬送先の病院では全身打撲で全治3週間の診断を受けたそうです。

この事件を受けてA子さんの家族は宝塚側に対して、再発防止を目的とした保護者会の開催、第三者委員会の設置や調査を求めたものの学校側は黙殺を続け、A子さんは同年末をもって退学したとのことです。

こうした情報を入手した週刊文春が宝塚音楽学校に事実確認をしたところ、A子さんのプライバシーもあるため詳細は控えるとしながら、「当時、生徒の自主性を尊重するあまり、指導の状況が十分に把握できておらず、その結果、当該予科生のみならず、全体として、生徒に過度な負担がかかる状況になっていたことについては、学校としての管理責任を強く感じております」と、学校サイドの指導や管理不足が原因で事故が発生したことを認めています。

A子さん側は再発防止などを求めて、事件の公表や第三者委員会設置を求めていたものの、その要求を聞き入れなかったことについては、「ご本人のこれからの人生やプライバシーを守るため、公表はいたしませんでした」と、A子さんへの配慮から表沙汰にしなかったと説明しています。

週刊文春はさらにA子さん本人にも取材を行い、5年前の事件について話を聞くと、「あの出来事について私の口からは語ることはできません」としながら、有愛きいさんが飛び降りによって命を落としたことについて聞くと、「一つ言えることは、宝塚の隠蔽体質は当時から何一つ変わっていないということです」と語り、宝塚の闇の部分を強く非難したそうです。

19日発売の週刊文春では、この5年前に起きた事件を詳報し、宝塚音楽学校ではびこっていた根深いパワハラ問題、そして飛び降り事件後のずさんな対応など、宝塚が抱えている闇を報じるとしているのですが、5年前にも音楽学校で生徒の飛び降り事件が発生するも、事件の調査もすることなく揉み消していたことが判明しネット上では、

などの声が上がっています。

宝塚歌劇団の問題は週刊文春だけでなく『週刊新潮』なども取り上げ始めており、宝塚OG等の証言を元に様々な問題を伝えています。

花組の元男役で、退団後はLGBT活動家・公認心理師などとして活動している東小雪さん(旧芸名=あうら真輝 38歳)によると、2年制の宝塚音楽学校では、1年目の予科生が2年目の本科生から何かしらの指摘を受けた場合、反省文を書いた後に同期全員でその反省文を暗唱し、その後さらに深夜まで説教や詰問を受けるという厳しいルールが存在するそうです。

東小雪さんは週刊新潮の取材に宝塚音楽学校の厳しいルールについて、「予科生の間は、満足にお風呂に入ることもできません。週に1度、多くても週に2、3度でした。怒られると反省しないといけないので、入浴する暇などないのです。予科生の衛生環境は最悪で、制服のシャツは黒ばみ、ジェルで固めた髪の毛は白い粉でいっぱい。モットーの“美しく”からは程遠い状態です」と明かしています。

また、宙組を最近退団したという元生徒の父親は、「娘は、退団の道を選ばざるを得ませんでした。その主な原因の一つが、Aさんも苦しんだという先輩たちからの厳しい“指導”です。先輩たちは娘を厳しい言葉で何度も責め、難癖つけて“指導”を行い、寝ることをまったく許さなかったそうです。学校時代には深夜まで反省文も書かされていたとか……。娘は将来を期待されていたのですが、それがよくなかったのでしょう。目立つ者は“指導”という形で、足を引っ張られるのが当たり前の世界のようです」と証言しています。

この元生徒の父親によれば、学校を卒業して入団後は公演の稽古が深夜まで続き、寝る暇もほとんどない状態がしばらく続き、それに加えて様々な厳しいルールによって心身に支障を来たし、精神科に通っていたことや自殺願望も抱えていたことも明らかにしています。

そして、これまでにも宝塚内部のハラスメントを訴えてきた東小雪さんは、「搾取や暴力が許されるということは決してあってはならない。ジャニーズ問題のように、みんなが知っているけど声を上げられないという時代はいい加減、終わりにしないといけない。今こそ宝塚は、伝統という名の暴力と決別すべきではないでしょうか」と語っています。

厳しすぎるルールが背景にある上級生のシゴキやイジメ問題は、東小雪さん以外にも歌手・タレントの小柳ルミ子さん、はいだしょうこさん、女優の天海祐希さん、檀れいさん、真琴つばささん等が過去に語っていたことがあります。

そして、宝塚で最も有名なイジメを巡る騒動は、15年前に96期の予科生が退学処分を受けて裁判にまで発展した問題で、入学直後に宝塚の有名ファンが掲示板に「96期で一番きれい」などと書き込んだことがきっかけでイジメのターゲットにされ、複数の生徒たちから集団イジメに遭い、そして盗みの疑いもかけられた末に学校側から退学処分が下されました。

しかし、この予科生は窃盗は完全なデッチ上げとして処分取り消しを求め、神戸地裁に地位確認を求める仮処分の申し立てを行い、裁判所も不当な処分であると認めましたが宝塚サイドは処分を曲げず、この退学処分を巡る問題は高裁までいきましたが、生徒側の主張が認められる形となっていました。

その後も裁判で争った末に、最終的には退学処分を取り消し、卒業資格を与え、宝塚歌劇団には入団しないという生徒側の要望がほぼ認められた形で終結しました。

96期生はこうした騒動があったことにより、入団当初から宝塚ファンの間で物議を醸し、今もなおあまり良いイメージは持たれていない様子で、一連の裁判ではどの生徒が被害者をイジメ、どういった行為をしていたのかが明らかにされているため、集団イジメをしながら活動を続けるのは信じられないといった声もあります。

この事件から15年経って集団イジメが原因とみられる飛び降り自殺事件が発生し、イジメた側に大きな問題、責任があるのはもちろんのこと、こうした生徒のイジメ問題に向き合うことなく放置を続け、さらに隠蔽して何も変わることなく旧態依然としたこの組織にも大きな問題があると感じます。

今年は性加害問題が発端でジャニーズ事務所がまさかの廃業となり、それに続いて勃発した宝塚女優の飛び降り自殺事件、イジメ疑惑の再浮上がきっかけで宝塚にもメスが入り、全ての問題を認めた上で組織が大きく変わっていくことに期待したいですが、果たしてどうなるでしょうかね。

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