シンガーソングライター・俳優の星野源さんがインスタグラム、ツイッターに投稿したオリジナル曲『うちで踊ろう』の動画を公開し、「誰か、この動画に楽器の伴奏やコーラスやダンスを重ねてくれないかな?」と呼び掛けたことによって、著名人を含めて数多くの人がコラボ動画をSNSなどで公開する動きが広まっています。
- 星野源さんの楽曲『うちで踊ろう』の映像(Twitter)
そうした中、安倍晋三首相も自身のツイッター上で星野源さんとのコラボ動画を公開し、「友達と会えない。飲み会もできない。ただ、皆さんのこうした行動によって、多くの命が確実に救われています。そして、今この瞬間も、過酷を極める現場で奮闘して下さっている、医療従事者の皆さんの負担の軽減につながります。お一人お一人のご協力に、心より感謝申し上げます。」
とツイートしたのですが、これに対して批判が殺到し大炎上状態になっています。
<↓の画像が、安倍晋三首相のツイート写真>
安倍晋三首相は星野源さんの『うちで踊ろう』が流れる中で、自宅のソファに座って愛犬を抱いたり、カップに入った飲み物を飲んだり、読書やテレビを見ながらくつろぐ姿を披露し、「かつての日常が失われた中でも、私たちは、SNSや電話を通じて、人と人とのつながりを感じることができます。いつかまた、きっと、みんなが集まって笑顔で語り合える時がやってくる。その明日を生み出すために、今日はうちで・・・。どうか皆様のご協力をお願いします。」
と呼び掛けています。
- 安倍晋三首相と星野源さんのコラボ映像(Twitter)
そして、この投稿に対してネット上では、
- 星野源を利用するのはやめてください。星野源の意図もぶち壊しになっています。
- 即時の補償は一切無し、自分はこんなくつろいだ動画載せて何様のつもり?
- マスクより、議員さんの歳費をカットして、ボーナスは、国民給付金に回して下さい
- 過酷を極める現場の人を心配しながら、優雅にソファーでお茶が飲めるとか凄い。
しかもそれを配信してしまう。ドン引きです。 - いつになったら国民に現金一律給付してロックダウンを発令するんですか?仕事ができない政治家だなほんとに!
- 公演中止などで、仕事がなくなってしまったり、借金だけが残ってしまったアーティストへの補償を!
- 『友達と会えない。飲み会もできない。』でも、混んでいる電車に乗って通勤しなきゃいけないという人が多くいる…。
- 総理大臣さま、国民を自宅に篭らせるために総理がすべきことは、自分が自宅で優雅にくつろぐビデオを見せることではなく、給付や補償で国民の生活を守り、安心して家にいられるようにすることではないですか?
- 休業補償もなく 休業要請された人は、こんなに心にゆとりのある時間が持てるでしょうか?
「欲しがりません、勝つまでは」を 一部の人に課してはいけない。感謝ばかり言わないで実際行動に移すべき - 優雅ですねぇ。みんな死に物狂いで真綿で首を絞められるような思いをしてる国民がたくさんいるというのに。
ゆったり愛犬と戯れて、お茶を味わい、退屈そうにTVを見て。戦場になってる病院でも視察に行ったらどうや?
などと批判の声が噴出しており、大炎上状態になっています。
<↓の画像は、安倍晋三首相のツイートに対するTwitterユーザーの反応、アンケート調査の写真>
政府は7日に、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて7都府県を対象とした緊急事態宣言を発令し、これによって各自治体は外出自粛、公共施設やイベント開催の制限・停止の要請・指示が可能となり、要請や指示に法的根拠を持つようになりました。
こうしてさらに様々な業種の自粛が加速しており、政府や各自治体は自粛要請に応じた事業者に対して補償を行うことを決定していますが、その補償規模も小さく限定的で、国民の生活補償に対しても慎重な姿勢を崩さず、全世帯に布マスク2枚の配布(経費の見積もりは466億円)や、一世帯あたり30万円を給付する方針を固めたものの、その現金給付対象の基準もかなり絞られています。
他国と比べても様々な対応が遅く、国民の不満が日毎に増大する中で、安倍晋三首相は星野源さんの『うちで踊ろう』とのコラボ動画を公開、自宅で優雅にくつろぐ姿を披露し、国民に対して外出自粛を呼び掛けているわけですが、これはさすがに空気が読めていない、国民を舐めてるなどと感じる人が続出するのは当然かと思います。
自粛を呼び掛けること自体はいいのですが、単に自粛しろと求めるだけでなく、同時に国民の生活を守るための補償、様々な経済対策などもしっかりと進めていってもらいたいですね。