8日に奈良市内で銃撃された安倍晋三元首相(あべ・しんぞう)が、亡くなったことが分かりました。67歳でした。
安倍晋三元首相は8日午前11時25分ごろに、奈良市の近鉄・大和西大寺駅のバスターミナル付近で街頭演説を行っていたところ、同市在住の元海上自衛隊員で職業不詳・山上徹也容疑者(41)に銃撃されました。
首などから血を流して倒れた安倍晋三元首相は、ドクターヘリで奈良県立医科大学付属病院に緊急搬送されましたが心肺停止状態が続き、事件発生から約5時間半後の17時3分に死亡が確認されたとのことです。
蘇生措置にあたった救急医学の福島英賢教授は会見を行い、安倍晋三元首相の死因は「失血死」だったとし、首の前方には銃創が2ヶ所あり、銃弾によって心臓の壁に大きな傷ができていたため、搬送された時点で救命はかなり厳しい状態だったといい、止血手術や大量の輸血を行ったものの蘇生しなかったそうです。
そして、安倍晋三元首相の訃報を受けてネット上では、
- 1発目の音で振り向いてしまったことによって、2発目が致命傷になってしまったのだろうか。。。伏せていたら…とか考えてしまう。
こんなに悲しいニュースはない…ご冥福をお祈りいたします。 - まさか安倍さんが病気ではなくテロ行為で亡くなってしまうとは…
- ただただ残念です。もう一度、貴方が首相になって、コロナ禍からの脱却と再生、憲法改正を期待していた。ご冥福をお祈りします。
- 救急の先生お疲れ様でした。お疲れの中の会見で同じ様な質問ばかりで救急の医師にすべきでない質問もあり本当にご苦労様です。
もう搬送された時には・・といった感だったのですね。安倍元総理安らかにおやすみください。 - 搬送時に心肺停止状態との報道を見て、蘇生は厳しいだろうと思っていましたが…
それでもやはり信じたかったと言うか、こんな形で亡くなってほしくない人でした。 - 有名に成れば理由は無くとも恨んだり、妬んだりする人間が出てくる。中にはこういう暴力に訴える者も。
と言っても選挙では有権者に直接訴える事も大事だから街頭に立つ。政治家って命懸けの仕事だなって思うよ。
などの声が上がっています。
安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也容疑者は、2002年~2005年までの3年間、広島県呉地区の海上自衛隊の部隊に勤務していたそうで、警察の取り調べに対しては、「安倍元首相に対して不満があり、殺そうと思って狙った」「政治信条に対する恨みではない」などと供述しているといいます。
なお、今回の事件との関連性は不明ながら、匿名掲示板サイト『5ちゃんねる』(旧・2ちゃんねる)には事件発生の約4時間前に、「本日金曜日、某所でまあまあ大きな出来事が起きる そのことが、特定の党にとって大きな追い風となる 追い風は弱まることなく投開票日に突入するるるる そんなような夢をみた」
との書き込みがあり、ネット上では容疑者が“犯行予告”をしていたのではとの憶測が飛び交っています。
<↓の画像が、5ちゃんねるへの不審な書き込み>
また、容疑者が使用した銃に関しても様々な情報が飛び交っており、銃身を切り詰めて近距離での殺傷能力が高い「ソードオフ・ショットガン」と呼ばれる銃を自作したのではないかとも言われています。
<↓の画像が、容疑者が所持していた銃の写真>
『日刊スポーツ』の取材に、『3Dデータを活用する会(3D-GA)』の相馬達也理事長は押収された銃について、「鉄パイプを使った自作のショットガンだろう。後ろをバッテリーの熱で温めれば弾薬を発射させることができる」「鉄パイプでも3Dでも銃は作れます。ただ、弾薬が手に入らない。今回の安倍元首相の銃撃事件を見る限り、相当殺傷能力が高い弾薬を使っている」「(素人が弾薬を作るのは難しく)どうやって殺傷能力の高い弾薬を入手したのかが問題だ」
と語っています。
なお、花火などで使用される「黒色火薬」は素人でも入手可能といい、白煙の量からそうした火薬を使用した可能性もあるそうで、容疑者の自宅からは爆発の可能性がある物が他にも見つかっています。
容疑者は安倍晋三元首相に対して、どのような不満を抱き殺害しようと思ったのかまだ明らかになっておらず、単独犯なのか共犯者がいるのかも不明ですが、このような絶対にあってはならないような事件が発生したことに恐怖を覚えると共に、安倍元首相がこのような形で亡くなってしまったことが、ただただ残念でなりません。
安倍晋三元首相のご冥福を心よりお祈り申し上げます。