元高校教諭で児童福祉運動家・教育評論家の“夜回り先生”こと水谷修さん(みずたに・おさむ 63歳)が、自身のブログで「もう、疲れました」「さようなら」として公式サイトの閉鎖を発表し、ネット上では「鬱(うつ)病」なのではないかと心配の声が上がっています。
水谷修さんは14日に更新した公式サイト内のブログで、「例年になく、相談件数が非常に増えています。特に、中学生や高校生の女子からの相談が増えています。どれも、『死にたい』と死を語るものです。多くは、学校でのいじめや家庭での親の無関心、虐待が原因です。ともかく、一歩でも太陽の下外に出ることを頼んでいます。」
とし、最後に「もうすぐ全国で学校が始まります。私にとって一番怖い一ヶ月が始まります。頑張らないと。」と綴っていました。
それから1週間後の21日に更新のブログでは、「さようなら。哀しいけど さようなら。もう、疲れました。これで、このホームページは閉じます。さようなら。」
と突然のホームページ閉鎖を宣言しました。
その後さらに、「私に相談している人の何人が私の本を読んでくれているのか。誰かから聞いて私に相談。でも、それは哀しい。ただひたすら続く何百本の日々の相談。私の本を読んでくれればそこに答えが。疲れました。」
と投稿しています。
水谷修さんは上智大学文学部哲学科を卒業し、1983年に地元・横浜の上菅田養護学校高等部教諭となり、1988年以降は横浜市内の公立高校で社会科教諭を務め、生徒指導を担当していました。
また、夜の繁華街をパトロールしてさまよう少年少女たちと向き合い、中高生の非行、薬物汚染、心の問題に関わり、更生や非行の防止、薬物汚染拡大の予防などの活動も教諭時代から行っています。
こうした活動から水谷修さんは「夜回り先生」と呼ばれるようになり、若者の非行、ドラッグ汚染などに関する本も複数出版し、メディア露出も増えていきました。
<↓の画像が、繁華街をパトロールする夜回り先生・水谷修さんの写真>
近年は、情報ワイドショー番組『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)、『ビビット』(TBS系)の曜日コメンテーターを務めるなどしていました。
現在も全国各地での講演活動を行ったり、スポーツ紙『デイリースポーツ』のWeb版で連載を持つなどしていたのですが、突然のホームページ閉鎖宣言に対してネット上では、
- 負のエネルギー浴びすぎたな
- そら深刻な悩み相談受けてれば鬱になる
- ミイラ取りがミイラになってどうする
- 精神科のお医者さんは心を病むリスクが高いと聞いたが、同じなんだろうな
- 一人で背負い過ぎなので、著書を無料で公開とかするといいと思う。本当に大人の助けがいるような場合だけできる範囲で
- 疲れたと言えてよかった。気持ちも身体も休めてほしい。
- 若者の悩み、水谷先生1人で抱えてきた感が…少し休んでほしい
- コンサル業として会社組織にして相談の仕事は基本部下にまわして、自分は講演やメディア露出で宣伝に専念すべき
- これは鬱だなあ。半年くらいゆっくり休んでほしい
知り合いに精神科医が何人かいたけど、漏れなく本人も何かヘンだった。メンヘラは感染する - 閉鎖するにしても、その文面がなんだか普通の閉鎖とは違う雰囲気が漂って、けっこうな高齢の方なのにこういう文ってちょっと不安定なのか、最後のしっかりした挨拶もしたくない出来ないほど疲弊されたのか、あれだけ毅然とした方だったのにたしかに心配になりますね。
- 本を読まずに相談されて「その内容の答えは本に書いてあるんだけど」ということが沢山ありすぎてしまったんだろうね。
本人としては自分の本を読んでそれでも解決出来ないことを相談役として頑張りたかったのに色々とキャパオーバーしてしまったんだろうな…
などと心配の声などが多数上がっています。
突然のホームページ閉鎖宣言は、鬱病など心の病気を発症してしまったのか否か理由は明らかになっていないのですが、ブログの文面から心身が疲弊していることが伝わってくるので心配になります。
そんな水谷修さんは、1997年に胸腺リンパ腫を発症していることが分かったものの、放射線や抗ガン剤治療も断って活動を続け、2013~2014年の2年で4回、胃と腸の手術を受けたと明かしており、2017年2月出版の著書『どこまでも生きぬいて 夜回り先生50のヒント』では、病気によって身体が思うようにならなくなっていることを明かし、「この仕事から身を引く時が近づいてきています。また、数度にわたる手術の中で、この世界から去る日が遠くないことももうわかりました」
などと綴っています。
もしかすると、こうした体調不良もネガティブ思考の要因になっているのかもしれません。
水谷修さんは過去に、「弱い自分を見せて下さい。1人でも多くの人に見せてください。そのとき優しく受け止めてくれた人が、あなたの本当の友達です」、「もうがんばらなくていいんだよ。もう十分がんばりました。ゆっくり休もう。そしてゆっくり待とう。明日は自然にやってきます」
といった言葉を述べており、今はとにかくゆっくりと休んで、またいつか元気な姿を見せてほしいです。