女優・土屋太鳳さん(つちや・たお 25歳)がインスタグラムを更新し、2018年7月期放送の主演ドラマ『チア☆ダン』(TBS系)で身体ケアを担当してくれたスタッフの先生が亡くなったことを報告し、追悼しています。
土屋太鳳さんはインスタグラムで、「チアダンの撮影ではたくさんのダンスに挑戦したのですが、長時間の撮影が多く、みんなケアに行くことが出来なかったので、ケアをしてくださる先生方が現場にきてくださることもありました。どの先生も施術だけでなく言葉や笑顔で、たくさんのパワーをくださいました。」
と撮影当時を振り返った上で、「その中のお一人が、先日、旅立たれました。思わぬ出来事でした。」と明かしています。
<↓の画像は、TBSドラマ『チア☆ダン』の写真>
その先生は視覚障害を抱える方だったそうなのですが、「心の目で身体の歪みや疲れを診てくださって励ましてくださいました。いつも柔らかく優しい先生でした。ミュージカルではまたケアをお願いしたかったし、その連絡が出来ることが嬉しかったし、楽しみでした。」
との思いを綴っています。
そして、「街に安全で安心な場所を増やしたい。そして、少しでも危険を無くしたい。」とし、「この気持ちがたくさんの心を通して少しでも広く、少しでも多く伝わることを願って、目指して、働きたいと思います。心から…祈ります。」
と締めくくっています。
この投稿に対してネット上では、
- 人身事故の方ですよね・・・お気の毒すぎます・・・
- 阿佐ヶ谷のホーム転落の方なのかな
- タイミングとして阿佐ヶ谷の電車事故の方のお話な気がしますね
- ホーム転落の事故で亡くなった方のことを言っているのかな…?確か視覚障害があり、マッサージや整体などのボランティアをしていた方とありましたが。
- 面識のある方の死は特に辛いね。街に安全で安心な場所を増やしたい…
影響力のある方が発信することでそういう社会に少しずつなっていくといいね。 - ニュースで知り、太鳳さんの言葉から新聞を拝見して察しました。太鳳さんのその想いがきっと届くと信じ、僕も祈ります。
などの声が上がっています。
土屋太鳳さんは亡くなった先生の名前は出していないのですが、投稿のタイミングなどから、26日にJR阿佐ヶ谷駅のホームから転落し亡くなったマッサージ師・吉本充伸さん(51)の可能性が高いとみられているようです。
吉本充伸さんは目の病気が原因で視覚障害を抱え、26日15時前に中央・総武線の階段脇の狭いホームを白杖を使い、点字ブロックを頼りに歩いていたところ、足を踏み外すようにして線路へ転落しました。
<↓の画像が、JR阿佐ヶ谷駅での転落死亡事故の報道写真>
その後ホームへ自力で這い上がろうとし、近くにいた人が助けようと駆け寄りましたが、その直後に入ってきた総武線の電車は非常ブレーキをかけるも間に合わず、線路とホームの間に挟まれて亡くなりました。
東京・小平に住む吉本充伸さんはこの日、駅近くの高齢者にマッサージのボランティアをするために駅を利用していたとのことです。
こうした事故によって亡くなった吉本充伸さんは、亡くなる2日前までブログを更新していました。
5月に投稿した記事では、「ドラマ『チアダン!』という作品には特別な思い入れがありまして、僕が初めてドラマの現場でお仕事をさせていただいた大切な作品です。これまではライブ会場がメインでしたが、ドラマの現場はすべてが初めてですごく刺激的でした。僕はこのドラマの1視聴者だったので、本当に少しでも関われたことは光栄だったし良い経験になりました。なので!再放送お願いします!!!」
などと綴っています。
そのため、土屋太鳳さんがインスタグラムに綴った先生というのは、恐らく吉本充伸さんのことだろうと思いますが、ドラマ撮影時にお世話になった先生が不慮の事故によって急死し、精神的ダメージはかなり大きいかと思います。
JR東日本では現在、転落・接触事故などを防止するために首都圏の各駅にホームドアを設置しており、2032年度末までに主要な330駅にホームドアを整備する計画を進めているのですが、中央・総武線の駅ではまだ全39駅中3駅(代々木・千駄ヶ谷・信濃町)しか設置が完了していないといいます。
もし阿佐ヶ谷駅にもホームドアが設置されていれば、今回のような事故は防げていただけに、土屋太鳳さんは「街に安全で安心な場所を増やしたい。そして、少しでも危険を無くしたい。」との思いを綴ったとみられます。
事故が発生した阿佐ヶ谷駅はホームドアの設置日などは未定とのことですが、こうした事故が今後減っていくように、首都圏だけでなく全国的に整備が進んでいってほしいですね。