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スノーボーダー國母和宏の初公判内容。戸田聖輝と共謀の大麻事件の裏側、重度の依存状態で実刑が妥当?

国母和宏に大麻密輸事件で懲役3年求刑。妻はやめてと懇願も使用継続の理由…反省ゼロで再犯の可能性高い?

大麻密輸の発覚で逮捕・起訴されたプロスノーボーダー・国母和宏被告(こくぼ・かずひろ 31歳)の初公判が8日に行われ、検察側は懲役3年を求刑しました。

国母和宏被告は初公判で「起訴事実に間違いありません」と大麻密輸を認め、検察側は国母被告が妻・智恵さんから「あなたは大麻に依存している、やめてほしい」と言われていたことを明らかにしました。

これに対して国母和宏被告は、「妻から言われるたびに、やめるとは言っていました。ただ日本ではやめて海外に行くと、やっていました」「米国での生活が長くてまひしていた。」と述べました。

また、「自分が犯罪者になることで家族が犯罪者の家族になると分かっていてもやめられなかった。そういう面では依存していたのかもしれない」と大麻依存状態だったことを認め、大麻を初めて使用した時期については、「14歳頃から。北米で。日本で違法なのは分かっていた」としています。

初めて日本に大麻を持ち込んだ時期についても「10代前半から」とし、大麻使用のきっかけは「アメリカに行って英語が分からず、大麻を一緒に吸うことがコミュニケーションになると思った」と説明しています。

国母和宏被告は裁判官に今後の大麻との関わりを聞かれると、「大麻と関わること自体は違法とは思っていないのですが、日本では吸うことが違法とされているので、しません」とし、二度と大麻を使用しないとは考えていない?と聞かれると、「えーと。まあ、自分も勉強して、大麻は繊維として利用したり、オイルを抽出したりできる」などと答え、「ご迷惑をかけて深く反省しています。本当に申し訳ないと思っています」と謝罪の言葉を述べています。

しかし、検察側は「共犯者が逮捕されたから出頭したまでで、反省の態度は希薄」とし、国母和宏被告は逮捕後も自身の携帯電話の所在を明らかにせず、現在も提出していないことなどから検察は反省が無いと指摘しており、大麻との親和性も高く、再犯する可能性が高いとして懲役3年を求刑しています。

初公判では、情状酌量を求める嘆願書も提出され、嘆願書には妻・智恵さんや親戚、友人のほか、有名スノーボーダー、スポンサー、マネジメント事務所関係者ら326人の署名が集まっており、スノーボード界隈では国母和宏被告のことを非難する者はおらず、肯定的な反応しかないとのことです。

唯一、国母和宏被告の大麻使用に反対し注意をしてきたのが妻・智恵さんで、これまで何度も大麻をやめて欲しい、依存状態にあると言われ、その度に国母被告はやめると言いながらも、智恵さんがいないところでは大麻を使用し、やめられない原因を聞かれても「わかりません」と答えています。

<↓の画像は、国母和宏被告と妻・智恵さんの写真>

今回の事件では、通常使用で100回分にあたる大麻ワックス(大麻の幻覚成分を濃縮加工したもの)を密輸し、それが空港で発見されたことで逮捕されたのですが、大麻草とワックスの違いについては、「葉っぱの大麻はそこらへんに生えている」「吸いやすさが違います。ワックスは喉が痛くならないです」と説明しています。

密輸した量があまりにも多いことで、営利目的だったのではとの疑いもありましたが、「1週間で消費すれば多いけど、2~3週間など期間によって多い少ないとなるので、多いとは思っていません」「1週間で57グラムは多い。ただ、57グラムを多いかと聞かれると、消費する期間によって変わる。自分は(消費する)期間を決めていなかったので答えられない」とし、購入量は友人でプロスノーボーダー・戸田聖輝被告(とだ・まさき 30歳)と相談し決め、半分ずつわけるつもりだったとしています。

戸田聖輝被告はすでに懲役3年・執行猶予4年の有罪判決を受けており、昨年12月6日の初公判では、国母和宏被告と共謀して日本に大麻を密輸した理由について、「(大麻を)『半分あげる』と言われたから」と答え、当初は国母被告をかばい、罪を1人で被ろうとしていたことも明らかになっています。

<↓の画像が、共犯者の戸田聖輝被告の写真>

戸田聖輝被告も20歳ころから大麻使用を始めたそうなのですが、今回の事件で国母和宏被告をかばおうとした理由については、「国母さんに迷惑をかけられないと思っていました。彼はスノボで世界的に有名なので、その人が不利にならないようにしないと、と思っていました」と説明しながら、後に弁護士を通じて父親から、「仲間を守るというのが美学と思われがちだが、見栄や意地を張らずに話してほしい」との言葉をかけられ、国母被告との共犯だったことを明かしたとのことです。

<↓の画像は、国母和宏被告と戸田聖輝被告の写真>

国母和宏被告は2006年のトリノ五輪、2010年のバンクーバー五輪でハーフパイプ日本代表として出場し、大きな期待が寄せられながらもメダル獲得は逃しましたが、多くのスノーボーダーから支持されている日本を代表するプロスノーボーダーです。

現役引退後はバックカントリースノーボーダー(整備されていない自然のエリアを滑ること)として世界的に活躍し、今回の初公判でも国母和宏被告は、「ハーフパイプとバックカントリーの両方で、いちばんレベルの高いところで両立してやれているのは世界にも(自分以外には)いません」「アメリカでは自分の名前は売れているので」と自負し、「自分の夢はムービースターになることでした」などとも語っています。

しかし、国母和宏被告はバンクーバー五輪時には日本選手団の公式服装を着崩し、ネクタイを緩めて腰パンスタイルを披露したことで猛バッシングを浴び、その後の謝罪会見でも「反省してまーす」「チッ、うるせぇな」などと悪態をついていました。

それに加えて14歳のころから大麻を使用するなど、人としては欠落した部分が多々あり、裁判でも日本では今後違法なことはしないと言いつつも、大麻使用自体はやめるつもりはない様子で、家族らにどれほど迷惑を掛けたのかもよく理解していないように感じますし、今後また同様の事件を起こす可能性が高いと感じるので、初犯ではあるものの実刑判決を下した方が本人のためにもなる気がしますね。

国母和宏被告の判決公判は28日に開かれる予定で、果たして裁判官はどのような判決を下すのか注目したいところです。

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