芸トピ

水田信二と川西賢志郎の関係悪化で解散か。遅刻問題や漫才の熱量に差、コメント内容巡り物議。上沼恵美子の発言にも注目集まる

和牛がコンビ解散で理由説明。川西賢志郎が気を病みうつ状態報道も…水田信二と舞台・テレビの仕事巡りズレも?

2016~2018年の『M-1グランプリ』で準優勝した人気お笑いコンビ『和牛』が12日、コンビ解散を電撃発表しました。

和牛の解散は所属事務所『吉本興業』の公式サイトで発表され、コンビは来年3月をもって解散し、2人は事務所に残りそれぞれ活動を続けるとしています。

また、吉本興業の各劇場はSNSで、コンビ解散により「ネタ出番活動終了」と告知しており、今後出演予定だった公演は全てキャンセルし、代演は改めて発表するとしています。

そして、水田信二さん(43)と川西賢志郎さん(39)は文書でコメントを発表し、コンビ結成から17年で解散を決めた理由を説明しています。

水田信二さんはコンビ解散のきっかけについて、「3年程前に気の緩みから複数回の遅刻が重なったことでした。加えて漫才のパフォーマンスにおいて川西の要求に応えられないことがあり、漫才への取り組み方について川西との差を感じるようになりました。」としています。

続けて、「川西の求めるものと自分のやりたいこととのギャップが徐々に開いていき、相方に対して意見することができなくなり、楽しかった漫才が苦しいだけの毎日になっていました。」と告白しています。

その上で、「自分にとって、漫才も漫才以外のお仕事も、芸人の仕事は全て本業です。和牛を応援して下さっていた皆様、会社やスタッフさん、関係者の方々にはお笑いで応えていきます。」としています。

最後に、「川西のことは、絶対に大丈夫な人なので心配はしていません。僕自身のことはすごく心配だらけなのでこれまで以上に応援してください。」と呼び掛けています。

<↓の画像が、ボケ担当・水田信二さんのコメント全文の写真>

一方の川西賢志郎さんはコンビ解散の経緯、理由について、「3年ほど前から、僕はより舞台に力を入れたいという思いが強くなる一方で、水田の劇場出番への遅刻が続いたことをきっかけに、自分と彼との漫才に対する姿勢の違いが目立つようになりました。徐々に彼を信頼できなくなり、節度を保てず厳しく言葉をかけることもありました。それが彼を苦しめることに繋がり、求めるような漫才もできなくなってしまいました。」と説明しています。

そして、今後も芸人活動は続けていくと宣言した上で、「新たに情熱を捧げられるものを探し、見つけ、挑戦していけたらと思っています。具体的な活動に関して、皆様へお伝えできる日が来るよう、日々を精一杯に。」としています。

<↓の画像が、ツッコミ担当・川西賢志郎さんのコメント全文の写真>

吉本興業がコンビ解散を発表する前には、週刊誌『週刊文春』のWeb版『文春オンライン』が和牛のコンビ解散危機説を報じていて、記事では芸人仲間が和牛に解散説が浮上している理由について「川西が気を病んで鬱っぽくなってしまっている」と語り、「最近の川西は『M-1で優勝できていない』など漏らしており、相当悩んでいた。和牛の2人は、漫才という芸事については誰よりもストイック。舞台袖で取っ組み合いの喧嘩になるほど議論になることも多い。しかし、川西は現在の状態ではその熱量で漫才に向き合えないと考えています。そこで『漫才や今後に支障をきたす』という理由から解散を水田に持ちかけていたのですが、当初の水田は解散という選択はしたくなく、川西の提案を断り続けていました。しかし最後は相方の身体を第一に考えた水田が渋々承諾したと聞いています」と明かしています。

また、『東京スポーツ』(東スポ)の記事では、コンビを知る関係者が解散に至った背景について、「もともと2人はM-1を最大目標に、舞台を大事にしていた。ブレーク後、テレビの世界を回ってみて、その仕組みが嫌になったのが川西。反対に水田は『テレビもやった方がいい』と考え、軸足を移していった。2人とも自分の信念は曲げないタイプ。そこでズレが生じたのだろう」と推測しています。

そして、和牛の解散発表を受けてネット上では、

などの声が上がっています。

また、M-1グランプリの審査員を務めていた上沼恵美子さんが2019年大会で和牛の漫才に対して、「去年もその前も和牛にチャンピオンを入れました。でも横柄な感じを和牛に対しては感じました。なんか『このステージは僕のもの。リサイタル』みたいな、緊張感のない、ぞんざいなものを感じた」と厳しく批評していて、この大会で和牛は4位という結果に終わっており、今回の解散発表を受けてネットでは「当時から兆候があったのかも」などの声も上がっています。

和牛のファンも少し前からコンビの異変を感じ取っていた様子で、水田信二さんがピンで様々な番組に出演する機会が近年増加し、漫才のスタイルにも変化が見られるようになったといい、2人の軽妙な掛け合いが以前に比べて減ったり、水田さんがネタを飛ばすことも増えていたと指摘されています。

そして、先月には『アキナ』『アインシュタイン』とのユニット『アキナ牛シュタイン』の全国ツアーの一部公演中止が発表され、その理由が明らかにされなかったことで様々な憶測が飛び交い、和牛の2人に違和感を抱いていたファンからはコンビ解散を懸念する声も上がっていました。

今回2人が出したコメントでは、水田信二さんの遅刻が解散のきっかけになったとしているのですが、和牛は2010年にも水田さんの遅刻が原因でコンビ解散危機を迎えており、水田さんが自身主催のトークライブに遅刻し、それによって無期限謹慎処分を下されることになり、このトラブルに相方を巻き込んでしまうのは申し訳ないとの思いで、水田さんの方から解散を切り出したと明かしています。

こうした危機を乗り越えて、2013年にオールザッツ漫才で優勝、2014年にNHK上方漫才コンテストで優勝、2016年から3年連続でM-1準優勝という成績を残しており、和牛の2人は漫才で非常に高い評価を受けていただけに、コンビ活動休止ではなく解散という形になってしまったのは正直もったいないと感じます。

和牛の2人は2年前に出演した『情熱大陸』(TBS系)で、コンビで何よりも大事にしているのは漫才だと語り、「他の仕事を断ってでも、年に500回は劇場に立つ」としていました。

川西賢志郎さんはテレビの仕事について、「演出めいたものがあまり好きじゃないっていうのはコンビの総意」「(テレビは)作りたいものが決まっていて、自分らがいかにその調理法に合う食材にならないといけない」と語り、同年に放送された『わぎゅいたち』(テレビ朝日系)では「舞台が白ご飯としたら、テレビはおかずみたいな」と表現し、主軸はあくまでも舞台だとしていました。

一方の水田信二さんは、「漫才が1番ですけど、テレビも出たいんですよ。自分がボケられる番組出たい」などと語り、バラエティ番組は好きで望まない演出をされることだけが嫌だとしていました。

そして、最近では水田信二さんがピンでバラエティ番組に出演する機会が増え、コンビ揃って番組に出演しても川西賢志郎さんのテンションが低く、つまらなさそうにしていることも少なくなかったので、2人の間で仕事に対して温度差があるというのは薄々感じてはいたものの、解散となってしまったのは非常に残念です。

気になる今後については、水田信二さんはバラエティ番組を中心に活動していく形となりそうで、一方の川西賢志郎さんは今後また新たな相方を探して漫才を続けるのか、それともピンで舞台に立つのかは分かりませんが、コメントでは「新たに情熱を捧げられるものを探し、見つけ、挑戦していけたらと思っています」としており、今後の活動にも期待したいですね。

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