情報番組にも出演しているラッパー・呂布カルマさん(りょふ・カルマ 本名=三嶋裕也 41歳)が、ラッパー・JNKMN容疑者(ジャンメン 本名=天内大二 あまない・だいじ 40歳)が麻薬特例法違反(あおり、唆し)容疑で逮捕されたことに対して持論を展開し、ネット上で物議を醸しています。
JNKMN容疑者は昨年末にX(旧ツイッター)で、「タクシーの運転手にマリワナくさいって言われて通報されそうになったので、いくらタクシーであろうと梱包はちゃんとしたほうがいいです」
と呼びかけ、この投稿に対して愛知県警察は、不特定多数の人に大麻所持を唆(そそのか)したとして逮捕しました。
警察の取り調べにJNKMN容疑者は、「大麻を持っている人がトラブルに遭わないように注意喚起しただけ」と容疑を否認しているそうですが、自宅からは微量の大麻や吸引危惧も押収されており、警察は大麻所持についても捜査を進めているとしています。
この事件に対して愛知・名古屋在住の呂布カルマさんはXで、「他にもあるのかも知れないけど、少なくともこの文面が大麻所持を唆すことになるなんて、警察の読解力てXにいる馬鹿と同レベルなんだな」「こんなんどこまで遡って逮捕出来るんだろう? 俺も含めてだけどラッパー達幾らでもアウトな発言あるんじゃないのかな?」
と投稿し、JNKMN容疑者が逮捕されたことに納得がいっていないようです。
<↓の画像が、呂布カルマさんのX投稿>
そして、呂布カルマさんはフリースタイルのラップバトルイベントでもこの事件をネタにし、「JNKMN捕まっちゃったよ 何でやねん 信じられねえ マリファナやれ これで俺を捕まえられるなら捕まえてみろや お前らに唆してるぜ マイク握れ マリファナ吸え かませ HIPHOPで 人生変えてやれ」
と、警察を挑発するラップを披露していました。
その後Xでは、「これで捕まったら流石にFREE呂布カルマタオル売ります」と投稿しています。
これに対してネット上では、
- そんなに大麻をやりたいのなら、合法な国へ行けよ
- いい歳して反抗期のガキみたいなことしか言わねえなこいつ。みっともないったらありゃしない。
- もうただの痛い構ってちゃんにしか見えない
- 次の番組改編で、おはよう朝日から姿を消しそうだな
- 俺 ラッパー!マリファナだ!すげぇだろ~!カッコいいだろぉ~!!って、昔の不良がアンパンやってるのと同じ思考か?
C瓶ポッケにコーラの缶咥えながら単車乗ってろ。 - ルールを破ることがかっこいいと思ってるのなんて中学生まででしょ。
ラッパーってただでさえ海外かぶれなのに犯罪者もどきって思われてもしょうがない
自分たちの首を自分たちで締めてるのに気付かないのかな - 実際に薬で捕まってるのも多いのに、現役もファンもそんなんだからそりゃ業界からなくならないわな。
- 大麻はタバコやアルコールより身体に害がないし中毒性がない!とか言って大麻解禁運動してる人がいるけど、今回の呂布さんとかのレゲエの人やラッパーも、大麻!大麻!って必死過ぎて、大麻の中毒性ってすげぇんだなーって思ってる。
などの声が上がっています。
呂布カルマさんはかねてからXで大麻関連の投稿を行っており、7年前には「俺はもう大麻いらないけど、友達が大麻ごときで捕まるのアホくさいから早く解禁して欲しい。」と訴え、さらに「その他の薬物も順次解禁していくべきだと個人的には考えます。」と投稿していたこともありました。
大麻合法化によるメリットについては、「無駄な犯罪者が減ります。大麻によって娯楽の質が向上します。」との持論を展開していました。
<↓の画像は、呂布カルマさんのX投稿>
今月に入っても、「音楽を含めたアート全般も、格闘技やスポーツも海外では当たり前に大麻を使って良い影響の下に行われているのに、日本人はそれが禁じられている。不公平過ぎるわな。そんな日本に見切りを付けた数多の才能が海外に流出してしまって損をするのは俺ら国民なのに。」
と、大麻規制は国益の損失に繋がると主張しています。
<↓の画像が、呂布カルマさんのX投稿>
娯楽目的の嗜好用大麻が合法化されているのは、アメリカやオーストラリアの一部州、カナダ、ウルグアイ、ドイツなどで合法化されています。
ただ、これは呂布カルマさんが訴えているようなメリットがあるからではなく、いずれの国でも違法な大麻が流通し、犯罪組織などに資金が流れるなどしていたため、大麻市場を国がコントロールして大麻犯罪を減らす目的で合法化しています。
また、呂布カルマさんは大麻合法化によって様々なメリットがあるとしていますが、大麻は「ゲートウェイドラッグ」とも言われており、大麻よりも幻覚作用やが強い覚醒剤、コカイン、LSDなどに手を出す恐れがあります。
他にも大麻使用は統合失調症の発症リスクを高め、妊娠中に大麻を常用した場合、低体重児になるリスクが高まったり、アルコールと似た作用がある大麻使用後の運転による事故発生数の増加など、デメリットは数多くあります。
そして、タイでは2022年に大麻を合法化(公共の場での使用は違法)しましたが、これによって大麻ビジネスが急増し薬物問題が拡大していることなどから、タイ政府は再び娯楽目的での使用規制を強化する方針を示しています。
呂布カルマさんは、『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』(TBS系)や『おはよう朝日です』(ABC朝日放送テレビ)などの情報番組や、バラエティ番組などへの出演によって数多くいるラッパーの中でも知名度は高く、そして大きな影響力を持っています。
そうした方が大麻を礼賛し、不特定多数の人に使用を勧めるというのは問題で、日本では今年12月12日から覚醒剤などと同様に大麻も使用罪が適用され、所持・使用は7年以下の懲役となっており、SNSなどでの発信には注意を払ってもらいたいです。